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ほんの少し読んだだけで
著者がめちゃくちゃ良い家庭で育っていることが分かった。
著者にその自覚は無いのだと思う。
でも
勝手に僻んで妬むのが日常の私から見たら羨ましくて仕方ない。
著者の母親が毎年キリキリしながらおせち料理を作り続けて、ある年伊達巻事件が起こるエピソードにいたっては、歯ぎしりが止まらなくなった。
私の過去62回のお正月で一度も手作りの伊達巻を食べたことがない。
子どもの頃はテレビの中に登場するご馳走で、見たことも食べたこともない。
大人になるとスーパーにおせちっぽい料理が並び、それを切ってお重に詰め合わせる。はっきり言って貧乏くさい。
ある年、自分で材料を集めてコツコツ作ったこともある。でも伊達巻は買ってきた。そこまで手をかけられなかった。ほぼ手抜きでそこそこ達成感はあったけれど徒労感のほうが大きかった。そのせいかその後おせち料理を作っていない。
おせち料理はしんの贅沢だと思う。
その中でも伊達巻と栗きんとんは本物中の本物。(手作りおせち料理のとき、私は、栗きんとんは作った)
その贅沢を味わい尽くし、通常と捉えている食生活。
また、作家さんとしても一流だと本人も意識しないで書かれていた。
この本は私に歯ぎしりさせるために書かれたものかと思った。
読者に対する思いやりとかサービス精神が足りない。
どこか、しょうもない欠点をポロッと書いてあったら素直に内容を咀嚼出来ていたのに。
育ちの良いひとって罪作りだと思う。
山猿に読まれることを想定していないから著者に罪はないけど。