
前回、海老蔵さんの弁慶を拝見した時は、菊之助さんが富樫だった。今回、富樫左衛門は松緑さん。よって、源義経は、尾上菊之助さん。最初に、菊之助さんの義経が花道に登場。美しい〰️




凄い❗。本当に人間?お人形じゃないの!?と疑ってしまいそうな位美しい。お品はお金では買えません。お父様の大河 ドラマでの義経もおぼろげに覚えている。親子二代で、満点以上の美しさ。はまり役。これ以上の義経像はないわねー。そして海老蔵さんの弁慶が登場して、花道で、義経と並ぶ。これぞ正しく團菊祭の醍醐味。パチパチパチ!👏👏👏😃






貴重な、ツーショット!

海老蔵さんの弁慶を、観たのは何年ぶりかしら?以前より、骨太で、逞しくなった弁慶。どっしりと、重みがある。父性愛にあふれ、温かく、華やかなお父様の弁慶とは、違うタイプの弁慶。男らしく力強い。そして怖さもある。迫力ある海老蔵弁慶に負けていない、気が強い富樫。この人に嘘がバレて、怒らせたら、とんでもないことになりそう!
と思わせる松緑富樫。この演目は、役者さんの組み合わせによって、何通りにも面白さが違ってくるので、永遠に楽しめる。歌舞伎十八番。歌舞伎の頂点かも。海老蔵さんの台詞も重みがあって良かった。歌舞伎に馴染みがない人にもわかりやすいように、新作歌舞伎を作ることが最近あるけど、反対に、歌舞伎ってこの程度なの?大したことないのねー、と古典を観る前に、歌舞伎離れを加速させるのでは、と心配になることがある。台詞が難解だろうが、ストーリーが難解だろうが、ほんものの歌舞伎の面白さは誰にでもダイレクトに伝わると思う。実際の海老蔵さんより、体が大きく見え、表情や、動きから放出された圧倒的なエネルギーが舞台を支配し、観客を呑み込む。最後は万雷の拍手‼️。素晴らしかった。なんだか胸が熱くなって涙が出そうだったわ。これから、年を重ねられて、ますます円熟なさるでしょうね。楽しみだわー。九團次さんも、姿良く、お声も良く、若旦那を強力に援護射撃していらっしゃいました。

