世界ふしぎ発見(11)

 

イランの地図を見ていて、3年前2021年にタリバン政権になった隣の国アフガニスタンは今どうなっているのだろうと思った。すべてに原因と結果がある。アフガニスタンの歴史をパソコンで調べた。なんと紀元前1000年前から40回以上国名が変わり、占領されたり、戦争に明け暮れている。国主は国を治めてもほとんど侵略や暗殺されていて平和な時代がない。 宗教もゾロアスター教、仏教(バーミヤン遺跡の仏像をタリバンは爆破した。)イスラム教と次から次と変わり、今はイスラムのタリバン政権が権力を握り世界でも最悪最貧の国になってしまった。戦争で家も失い土地は荒れ果て食べ物もなく人々は餓死寸前だ。タリバンは自分が生まれ育った自国を自滅させるつもりなのだろうか。意識の上では彼らはそうはしたくない。ではなぜという疑問が湧いてくる。池田先生は仏と魔との戦いだよとおっしゃっている。彼らの生命に魔が入り魔になってしまっている。魔になると物事がすべて反対に見える。正義の人が悪人で、悪人が正義の人に見える。

 

2001年911アメリカ同時テロ発生後 アメリカは国際的なテロ組織の温床になるのをおそれアフガニスタンに軍隊を派遣しアフガンに西洋的な民主国家を作ろうとした。 その間、どの大統領も手付かずで20年間にアメリカが使った費用が1100兆円だった。そして7000人のアメリカ兵士が亡くなった。

駐留米軍の完全撤収などを盛り込んだ和平合意は、米国第一主義を唱えたトランプ前大統領が20年2月にタリバンと結んだ。だがその後、具体的な計画は策定されないままだった。撤退が始まったのは、後任のバイデン大統領が方針を表明した21年4月からわずか4カ月後だ。空港爆発もタリバンが仕掛けた。アメリカのコリンズ博士は「トランプ大統領が合意と同時に計画を立てるべきだった。信じられないお粗末さ」と話す。アフガン撤退はバイデン大統領の失策だというが、トランプ前大統領が口先だけ和平交渉をして何もしなかっただけ。バイデン大統領はいつもトランプ前大統領の尻ぬぐいばかりさせられていた。

 

アフガニスタンの人道支援復興に人生を捧げた中村哲医師。彼はアフガニスタンに頻発する干ばつに対処するために1600ヵ所の井戸を掘り、クナール川から全長25.5㎞の灌漑用水路を建設した。約17年かけ建設した用水路群の水で65万人以上の命が支えられている。ふしぎ発見ではこの他にも学校や病院の建設等に尽くしていると紹介していた。そういう心温かい人に恩も感じず殺害してしまった。これもアフガニスタンという国の宿命なのだなぁと思った。その国の人間の生命が悪ければ国がよくなるはずがない。この悲劇の国に宿命転換できる南無妙法蓮華経を伝えたい。

 

テヘランに3日滞在してインドのムンバイ(ボンベイ)に飛んだ。その国の歴史を勉強すると今現在のその国の成り立ちがよくわかる。                                                            紀元前2600年 モヘンジョダロや周辺に人が住み始めた。                                    紀元前1600年アーリア人が南下してきた。インドやパキスタン・パンジャップ地方の土着民を支配する。アーリア人は白色・鼻高・身長が高い。                                                        ドイツに生まれたアドルフ・ヒトラーはアーリア人は金髪で目が青く背が高い人種だと自負し他の民族を見下した。これは驚きヒトラーは金髪でもなく目も青くなく背も高くなかったのに自分はアーリア人だと言い張った。劣等感の裏返しなのかもしれない。3600年経てもアーリア人は自分達は選ばれた民族と白人優位で他民族を制圧した。

 

私が高校生のとき社会の先生が人類は何万年もかかって環境に応じるように進化したと習った。寒い地方に住む人種(白人)は冷たい空気を少しずつ吸うため鼻がだんだん高くなり、太陽の光が弱いため色が白くなリ目が青く髪も色素が亡くなり金髪になっていった。太陽がさんさんとあたる熱帯地方に住む人種(黒人)は色も黒くなり鼻も高くなる必要もなく髪の毛も真っ黒だった。その中間にあたる地域に住む人(黄色人種)はその間でそれぞれの人種は環境に適して進化したと習った。ただ環境に適応しただけです。

 

ヒンドゥー教は紀元前1500年頃にヨーロッパの東端からイラン経由でアーリア人が移入し、彼らの神々と土着の神々の信仰が混交したのが発端。アーリア人はヨーロッパ系で見た目がいいので、インドの土着の人を見下し差別した。人種差別とはこんな昔からはじまっている。それがのちにヒンドゥー教の前身となるバラモン教へ発展。バラモン教ではプラーフマナと呼ばれる司祭階級が実権を握り、彼らが唱える祈祷文などをまとめた「ブェーダ」がヒンドゥー教の経典として受け継がれた。司祭が一番偉く武士・貴族そして平民、隷属民、その下に触っても汚れる人間として不可触選民を一番下に置いた。そしてこれがヒンズー教カースト制の始まりだと言われる。

                                                               日本でも江戸時代は身分制度があった。士農工商と差別し一番下に部落民を置いた。身分制度の不満は部落民を虐めることで解消するようにした。今もその差別は日本人の心に残っている。                                     人を生まれや職業で差別する。その階級で生まれた人はその階級だけで生活し他の階級の人と結婚することは許されない。人が人を見下す社会、それが3600年以上も続いてきた。それがどんな結果を生むか。それが今のインドの現実です。人間の心いうのは差異を作り出し、自分は人より優れていると優越感に浸る。これが諸悪の根源です。

                         

紀元前1000年釈迦が今のネパールとインドの境にある小国ルンビニ王国の王子として生まれた。釈迦が人はなぜ生まれ老いて病気になり死んでいくのだろう(生老病死)と疑問を持った。その疑問を解くために出家したという話は誰もがよく知っている。  そのころはもうすでにヒンズー教のカースト制があった。                            菩提樹の木の下で釈迦は悟りを開いたのは有名です。釈迦はこの悟りをすぐには説かなかった。順々に説いていった。

釈迦が亡くなる8年前、私が今まで説いた教えは「方便権教」です。今から説く法華経が私の出世の本懐です。と法華経二十八品を説いた。                                                          私が悟りを得たの今世ではない。「始成正覚」                                            遥か遥か久遠の昔この法で仏になった。「久遠実成」それからも私はこの娑婆世界で生まれ変わりを繰り返し、人々を教化してきた。久遠の昔に悟りを得たその教えは 正法、像法、時代2000年を過ぎた末法に生まれる僧によって説かれる。 末法は仏の加護がなくなった時代で争いに明け暮れる。その僧が説く法で末法万年人々は救われる。私はその法で仏になった。その僧は遠く東の国に生まれ、何度も大難にあう。と法華経に書かれてある。その僧とは日蓮大聖人様です。