世界ふしぎ発見!-10

 

前回スペインとポルトガルの大航海時代を書いた。                                マルチン・ルターが創設したプロテスタントの勢力が強くなってきたので、スペイン・ポルトガルはヨーロッパ以外に領土を広げた。カトリックを信者を増やして支配しようとしたが、どちらの国も国力が衰えていった。                         次に台頭してきたのはイギリスとフランスだった。パソコンで調べるとこの2国は英仏戦争といって1123年から1815年まで途切れることなくずーっと戦争をしている。血塗られた歴史と言っていいほど やったらやり返すを繰り返している。びっくりだ。  様々な国の歴史を見ていると 国民のことを思い優先している国王が治めている時代は国が豊かになり栄えている。国王の生命レベルが高い国が栄える。

 

チューダー王朝ヘンリー8世と王妃アンブーリンの間に生まれたエリザベス一世の時代、イギリスは海王帝国の基礎を作る。エリザベス一世は聡明であり福運があった。宮廷での醜い権力争いを見てきた彼女が生き抜く術は目立たぬこと。息をひそめて学問を友として暮らした。                                       異母姉でカトリックのメアリー世の時代にプロテスタントが300人以上弾圧され磔にされ虐殺された。エリザベス一世もプロテスタントということで反逆罪として収監された。彼女の命は風前の灯火だったが彼女の潔白は証明された。           その後異母姉メアリー一世が、精神に異常をきたし1558年在位5年42歳で亡くなった。王位はエリザベス一世に譲られた。25歳だった。エリザベスはこれは神の御業です。わたしには奇跡の様にしか思えませんと言った。

                                                       政情も経済も混乱を極めていた時代ですが、エリザベスには自信がありました。長い雌伏の日々、英知を養っていたのです。まず、カトリックとプロテスタントに偏らない中道の宗教改革を目指す。「無理強いしたところで、信仰は変えられない」というのが、彼女の持論。なんと人の心がわかる人なんだろうと思う。そして外交や内政問題、経済立て直しに手腕を発揮。地方巡幸にも熱心で、エリザベスは民の手を取り「この地を忘れませんよと」と話しかけ人々の心をつかんだ。  シェクスピアに代表される文化芸術を興隆させたのも彼女の時代です。平和だと様々な芸術が花開く。            その女王に議会が嘆願したのは、結婚でした。エリザベスは左手薬指の戴冠式の指輪をかざしながらこう言います。「私はイギリスと結婚したのです。「神様が私の胎から生まれた子よりもずっとこの国の為になる後継者をお授けくださいます。」結婚にまつわる修羅場を見てきたエリザベスの信念だった。

 

エリザベスが35歳の時、イングランド王のメアリースチュアートが亡命してきた。19年後スペインを後ろ盾に企てたエリザベス暗殺計画が発覚した。エリザベス一世と議会はメアリースチュアートを処刑にする。                                 メアリースチュアートを女王にという陰謀が潰されてスペインはイギリス侵略の為、無敵艦隊を差し向けた。エリザベスは野営地を訪れ力強く兵士を鼓舞する。「我が身を戦いの真っ只中に置き、皆さんと生死を共にするためにやってきました!」結果は。弱小国家イギリスが、大国スペインが誇る無敵艦隊を撃破したのです。1603年69歳で亡くなる。イギリスの発展に捧げた人生だった。後任にはエリザベス一世に処刑されたメアリースチュアートの子スコットランド王ジュームス一世に託した。彼はイングランドとスコットランドを統治することになる。ちょうど東洋の日本ではAC1600年関ヶ原の戦いで徳川家康が勝利する。同時期に東と西に英傑が出ている。わたしはこれは偶然ではないと思う。日本はその後徳川大平の世になり、明治維新を迎える。イギリスは産業革命を経て近代へと向かう。

 

エリザベス一世素敵だなと思う。聡明でなんと器の大きい人なんだろう。利己の心がない。「世界ふしぎ発見」では彼女の父親ヘンリー8世や処刑された母親アンブーリンのことは放送していたけれどエリザベス一世のことは取り上げなかったように思う。                                                            英国を大国にした人とは知っていたけれど、真白に化粧したあの肖像画からは想像できない。人間的なことは知らなかった。                                                                    今は図書館に行かなくてもパソコンだけで色々なことを調べられる。こうして書けるのもパソコンのおかげです。                              エリザベスがスペイン無敵艦隊に向かう兵隊たちを鼓舞したことと 北条政子が承久の乱で関東の御家人達の前で一世一代の演説をして兵隊たちを鼓舞し勝利に導いたのと重ねてしまう。日本人が北条政子のことを三大悪女の一人というがどこが悪女なのかと思う。

 

牧口常三郎先生、戸田城聖先生、池田先生の三代会長が命を懸けてこの創価学会を世界に創設された。それが、今や天魔原田稔会長によって潰されようとしている。何百万という創価学会員は三大会長に励まされ泥沼のなか自分の宿命の嵐から立ち上がってきたではないか。学会員はその恩に報いる気はないのかといつも思う。学会の大幹部も皆魔になってしまっている。この日蓮仏法・生命哲学がこの世から消えてしまえば、やがて地球は滅亡する。魔は人々をコントロールして自分に従わせようとしている。この魔に唯一対抗できるのは南無妙法蓮華経の題目だ。立ち上がれ地涌の菩薩よと私は叫ぶ。

                                                           生命とは、仏でありこの実体を覚知するのは自分自身のエゴとの戦いです。学会員の上に立って驕り高ぶり馬鹿にしていてる増上慢の幹部は皆魔に支配されている。人間革命はできない。生命は絶対に覚知できない。

 

1776年 アメリカ独立戦争に勝利。アメリカがイギリスから独立する。初代大統領はジョージ・ワシントン「国の父」と呼ばれている。様々な分野でリーダーシップを発揮していた。そういえば、ウォレンはジョージワシントンのことをあの時代皇帝にもなれたけれどならなかった。アメリカ建国の父と呼んで尊敬していた。さて、246年後の現代、アメリカ国民はトランプかハリスかどちらがアメリカ大統領にふさわしいと選ぶでしょうか。

 

さて、51年前1973年のヨーロッパ旅行で最後の地アテネで一日クーデターがあった。アテネからテヘラン行の飛行機BOACに乗れなかったことは前に書いた。そのおかげでまた私の人生観を変えるイランとインドと東南アジアを観光することができた。

クーデター解除と次の朝ホテルで知った。ほっとした。まるで嘘みたいな話だけれど広場にあれだけあった戦車がなくなっていた。機関銃を持って歩きまわっていた兵士もいなくなっていた。もし長く続けばホテル代や食費でお金がなくなってしまうかもしれない。私は朝 近くの旅行会社を探した。航空券を持って、昨日クーデターで、飛行機に乗れなかったから、今日のテヘラン行の飛行機に乗せてほしいと頼んだ。すると「もう満席だ」という。どの飛行機会社でもいい。今日アテネを出たいんだと粘った。するとテヘラン行最終便で一つ席が空いている。夜11時に着きますという。やった。それでいいからといった。                                                                  夜11時過ぎにテヘランに着く。ミドルクラスのホテルを紹介してほしいと頼んだ。トイレは日本と同じしゃがみトイレだった。 朝ホテルで、食事をしていると、テレビの画面に大きくBOACのマークの付いた飛行機が映し出された。あ!私は助かったとふっと思った。何を話しているのかさっぱりわからなかったけれど、後で私の乗る予定だった飛行機がベイルート上空でハイジャックされたと知った。

 

51年前のテヘランの街は安全で、ヨーロッパ風の石作りでもなく、むしろ日本の街に似ていた。人々は自由な感じがした。女性は誰もベールは被っていなくて明るくヨーロッパや日本と同じだった。店やホテルにはパーレビ国王の二人の王子の写真が大きく飾られていた。                                          1979年宗教革命が起こりホメイニ師が権力を握った。イランは大きく変貌した。宗教の怖さを見てきた。テレビで見るイランの人々は抑圧されて暗く心から明るく笑う国民はいない。街は暗く女性は黒いベールを被り皆下を向いて歩いている。

 

先日7月31日イスラエルがイラン国内にいたハマスの最高指導者ハニヤ氏を暗殺した。彼のベッドの下に爆弾を仕掛けた。イランのイスラム最高指導者ハメネイ師は2日以内にイスラエルに今までにない最大最高の報復をするとすぐ声明を出した。                                                     世界にイスラエルとイランが戦争になり世界戦争が起こるかもしれないと恐怖が走った。同日アメリカでは雇用市場が下がっていると発表されアメリカ経済が不透明になった。その相乗作用もあってアメリカの株や日本の株、世界の株が売りになり最高最大の乱高下を繰り返した。ブリンケン国務長官がすぐ両国に電話をかけ、二日以内の報復は回避できたが、今後どうなるかわからない。ブリンケン国務長官は老けたと思った。大変なんだろうなと思う。

 

イランでハマスの最高指導者ハニヤ氏の泊まるホテルの彼の部屋のベッドの下に爆弾を仕掛けるなんてよっぽどの情報力のある機関でないとできない。イランのライシ大統領が乗ったヘリコプターにも爆弾を仕掛けたのではないか。モニターを見て天候が悪くなった時点でリモートで爆破すれば墜落したように見せられる。

 

ハメネイ師はパーレビ国王を倒したホメイニ師に変わり35年間今もイスラム教独裁政権を維持している。イスラム教が人間の生命に合う宗教ならもっと人々に受け入れられるかもしれないが、女が男より劣り男の半分の価値しかないと神が言っていると主張し、ヒジャーブやベールを被ることを強制する。男の方が偉いんだと思っていて女を蔑む。ベールを被らない女性を殺したりする。オリンピックでも女性は肌を出してはいけないという理由で出られない競技がたくさんある。運動もさせないし学問も受けさせない。今の時代、イスラム教は男が女を虐めストレスを発散する宗教としか思えない。

 

2004年に中国を旅行した時、イラン人のグループと一緒になった。その中の一人の女性が、この旅行費は恐ろしく高い。だんだん生活が締め付けられていく。昔は豊かだったのにと私に嘆いていた。まるで私に訴えているようだった。イランの国民は皆政府に不満を持っている。でも不満を言うとアッラーの神に逆らったと鞭たたきか刑務所に入れられる。イスラムの戒律で人間はがんじがらめだ。自由がない。何度も書くが宗教の為の人間になっている。独裁者ハメネイ師はそれを利用している。                                                                  本来人間が持っている生命から発する輝きも才能も全部押さえつけられている。イスラム教徒で歴史の中で世界に貢献した人や名前を残した芸術家っているだろうかと思う。 国民から夢と希望を奪うのだから国も疲弊するばかりだ。イスラム教でもイランはシーア派でスンニー派に比べて好戦的で人に対する憎しみが強く、すぐ暴力や戦争に走る。核開発を進めたため世界はイランからの原油の供給を止める。                                   私は日蓮仏法では男女平等だよ。私達の生命は輪廻転生を繰り返し、宇宙と共に生きている。南無妙法蓮華経は宇宙のリズムであり、南無妙法蓮華経と繰り返し唱えて自分の生命を磨けば幸せになれるんだよと言いたかったけれど、私の英語力ではとても伝わらない。