JR東海 「リニア・鉄道館」 見学記・9/6・・・その7 | Let's begin!

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”さぁ~始めよう!”


マイペースでまったりと日常のいろんなこと書いて行きたいと思います。



前回からの「リニア・鉄道館」見学記の続き。

今回も、建屋内の車両展示エリアに展示中の在来線車両たちをご紹介します。


まずは、EF58形電気機関車から・・・



EF58形電気機関車は1946(昭和21)年から1958(昭和33)年にかけて国鉄が開発、製造した旅

客列車牽引用の直流電気機関車で、特急「つばめ」「はと」などを牽引したほか、寝台特急列車から荷

物列車の牽引まで幅広く活躍した電機でした。



この157号機は国鉄時代の1985年に廃車され、日本国有鉄道清算事業団に引き取られましたが、

静岡地区生え抜きのカマであることなどから、JR化後の1988年にJR東海が購入して車籍復活を果

たしています。

JR東海では、僚機の122号機と共に各種のイベント列車や飯田線のトロッコファミリー号、工事臨時

列車の牽引などで運用、時には122号機と重連を組むなど活躍していましたが、2008(平成20)年

3月に残念ながら2度目の廃車となってしまいました。

その後、157号機は解体処分されることなくJR東海・浜松工場で大切に保管され、2011(平成23)

年からは、新たに建設された「リニア・鉄道館」で保存されています。











EF58形は日立製作所、東芝、三菱電機、川崎車両、汽車製造、日本車輌の各車両メーカーで製造さ

れていますが、この157号機はメーカーズプレートにあるように、三菱電機が製造したカマとなってます。



EF58形の塗色は大きく分けて3色が存在してました。

茶色のぶどう2号、淡緑5号に黄1号の青大将色、青15号にクリーム1号の一般色の3色で、旧

型客車には茶色のぶどう2号がよく似合ってましたね。

そして特殊なケースとしては、お召し列車牽引機として指定されていた61号機に、深紅色の「ため色」

と呼ばれる国鉄・大宮工場で独自に調合された色が使用されていたようです。



このような光景を目にした年配の方も多いと思いますが、私は福知山線を走っていたDD54だったり、

DD51だったりしました。
 
ただ1度だけですが、復活したEF58-150号機の牽引する臨時列車に乗車した機会あって、JR西日

本が運行していた大阪⇔香住間の臨時急行「カニカニ号」で、12系客車を大阪駅から兵庫県の香住

駅まで播但線経由で運転されていて、大阪⇒姫路の電化区間をたまたまと思いますが、150号機が

牽引したのを乗り合わせたのが思い出されますね。




続いてはEF58形に連結されていた旧型客車で、スハ43系客車です。







スハ43系客車は国鉄が1951年から製造を開始した客車で、戦前から戦後にかけて製造されたオ

ハ35系の改良型として設計され、シート間隔の拡大、窓側座席への肘掛けの新設など、戦後に新設

計された標準形の客車となっており、客室の居住性が改善され新製直後は特急「つばめ」にも使用さ

れています。







この客室は座席形状と通路側頭もたせが大きな特徴となっており、この写真では分かり難いですが、

通路側の座席側面にも、瓶の栓抜きが備え付けられてます。







子供の頃、非電化の福知山線でお世話になった旧客でした。

最後尾では、扉のない貫通部で景色やスリルを楽しんでましたが、今から考えるとかなりデンジャラス

な客車でしたね。

そして、山陽本線の支線である和田岬線でも旧客がDE10に牽引されて運用されていたので、阪神間

で旧客に乗れる唯一の線区だったので、早朝からよく乗りに行っていたも思い出されます。



国鉄の車両には必ず設置されていた扇風機。

窓の間に作動スイッチあり、乗客が自由に扇風機を動かせるようになってました。


今回は以上です。

次回に続きます。