代案を出せ | DANの阪神などのブログ

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ブログを始めてもすぐ飽きてしまうので奥さんに譲渡したものの、奥さんも飽きてしまい数年放置していましたが、もっかい始めてみようと思います。阪神の話題が中心になる予定。

最近は愛子さまの動向が連日ニュースになり、国民の関心も高まって、愛子さまフィーバーの様相を呈してきてるようで、とてもよい傾向だと思います。このような危機的状況になってしまっているのも、とどのつまりは国民の無関心が要因だと思っているので。


さて、今回のタイトルについてですが、私は男系に固執せず双系での皇位継承を可能にすることでしか皇統を保つことは不可能なので、皇室典範の第一条と第十二条を即座に改正せよという案を出しています。

但し今回の内容は、反対ならその案に対する代案を出せ、という話ではありません

何故なら、代案らしきものは既に男系派からテンプレのように聞かされていて、いずれもそのあまりの非常識っぷりにうんざりしているので、そんな案を出されること自体が迷惑千万だからです。


尚、男系派が代案のつもりで思い付いているものは恐らく下記で全種類です。

①旧宮家子孫の養子縁組による皇籍取得

②女性皇族が結婚後も皇室に残る

③側室制度復活

他のを聞いた事あるって人がいれば是非教えて下さい。(一応、①の派生型として「赤子のうちに養子に入れる」とか、②の派生型として「旧宮家子孫男子と皇族女性を結婚させる」などは聞いたことがありますが、大差ない上により非道というどうしようもない案なのでノーカウントとします。)


①は竹田恒泰が散々いるいると言ってきたのが最近になって急にいる訳がないと言い始めたもので、該当者不在(いたとしても国民にとってはただの知らない人)の上、養子を受け入れる宮家もなく、尚且つ憲法違反濃厚(門地による差別)である為、いつまでもそんなものにすがってるんじゃねーよ!としか言えません。

②は、男系派ばかりが集まって行われた令和の有識者会議で提案され、嘆かわしくも現状自民党や公明党、国民民主党等がこれでお茶を濁そうとしている案ですが、女性皇族の子が皇位継承権を持たないから安定的な継承に全く寄与しない上、同じ世帯に皇族と国民が同居するという、どう考えても無理がある状況が前提となっている為、法律を作っても空文化するだけだし、何より女性皇族に無駄な負担を強いて結婚を困難にするだけの極めて非人道的な案だと言えます。こんな案に賛同している議員たちは、果たして人の心があるのでしょうか?


③については、現実的に男系継承を維持できる唯一の方法と言ってよいですが、今どきこんな案を真面目に提案すること自体が非常識極まりないですね。まぁ、そんな非常識なことを実際に提言してしまう国会議員(しかも党首)が若干1名いたわけですが。

大正天皇が実質的に廃止され、昭和天皇が制度上も廃止した側室を今更復活させられる訳がないし、正妻を迎えるのも苦慮している現状で側室のなり手なんかまずいる訳がないし、国際的にも諸外国から白眼視されるだけでしょうよ。


こんな現実性が薄くて、常識からも人の道からも外れたものしか出てこないのが目に見えているから、男系派が出してくる代案なんて聞くだけ時間の無駄でしかありません。実際のところ、奴等とて上記のような案で皇位の安定的継承に繋げようなんて意識は毛頭なく、時間稼ぎして愛子さまが降嫁するのを待っているだけなのが見え見えですしね。


では、誰に対して何の代案を出せと言っているかと言うと、左翼(及びそれに近い考え方の人)に対して、天皇制廃止後の国家体制について代案を出せ、と言っています。


普段から女性の権利とかを声高に主張している左翼界隈は、この問題に関しては基本ダンマリです。明らかな男尊女卑を元にした制度を変え、女性が日本で最も威光のある立場になることで、本来なら女性の地位向上を成し遂げるには最高の機会だと思う筈なのにです


しかも、日頃から護憲を訴えている者たちからすれば、日本国憲法第一条に書いてある天皇制に関することに対して無関心、無反応なのはおかしいし、国民を血筋で差別的に扱うという憲法に低触するような案が採用されそうな現状を黙認しているのは著しい矛盾と言えます(実際のところ第9条にしか興味ないんでしょうけどね)。


でも何も言わないのは、天皇制に元々反対の立場で、男系固執を止めさせることが結果的に天皇制を存続させたい側を利することが分かっているからでしょう。


ちなみに、先日ゴー宣DOJOに参加させて頂いた際に、左翼と右翼という言葉がフランス革命の時代に王制を廃止したい勢力が議場の左側に、王制を維持したい勢力が議場の右側に座ったことが起源になっていることを知りました。

(1:00くらいにその説明があります。尚、余談ですが、2:19くらいに質問しているのは私です。)


従って言葉の定義から言えば、左翼が王制(日本で言えば天皇制)を廃止する側に立つのは確かに正しいですが、今の日本では、右翼の立場とされている連中が完全に左翼以上の極左と化して、皇室に対して目に見えた危害を加え窮地に陥れているという訳の分からない状況になっています。


極左と化した男系派については、日頃のX上でのやり取りとかを見ていても最早全く話が通じない頭のおかしい奴ばかりという認識で、いくら正論をぶつけたところで、彼らが言動を変えたり省みたりすることは起こり得ません(結構な割合で確信犯的な統一協会の手先でしょうし)。

それでも、それらを放置せず逐一反論している人たちがいて、日々その異常性を浮き彫りにしてくれている訳で、無駄どころか非常に効果はあると思っているので実に頭が下がる思いですが、やってて心が折れるのが目に見えているので、正直私には無理だなと。


ならば、自分にもできる事としては、寧ろ左寄りの人向けに呼びかけて、そちら側のボリュームを上げるというのも有効なのではないかと思った次第です(毒を以て毒を制す作戦とも言う)。

政党で言えば立憲民主党は勿論、共産党社民党れいわなんかも焚き付けたいし、メディアで言えば朝日、毎日系あたりですね。


さて、前に書きましたが、日本の左翼というのは基本的に共産主義者の成れの果てで、かつては北朝鮮とかを地上の楽園と信じて、日本でも共産主義革命を起こすことを最終目標にしていました。

しかしながら、実際に共産主義を採った国が悉く悲劇的な事態を起こし、全世界で失敗例しか示せなかったことで、共産主義革命などを目標にすることが有り得ない状況になりました


左翼としては、本来ならそこできちんと総括して、今後は新たに何を目指すのかを見出さなければならなかったところですが、実際にはそういった目標、目的を掲げることもなく、とりあえず反体制、反与党、人権絶対的な活動にアイデンティティを求めるようになります。

で、ひと昔前は自虐史観に基づいた日本の戦争責任追及とかに精力的に取り組んでいた訳ですが、それも下火になった今ではキャンセル・カルチャーに勤しんでいるという有様です。


正直、彼らの活動によってどれだけ文化が毀損され国益が損なわれたか分からない程ですが、今回の主題はそこではありません。

かつて共産主義革命を目指していた左翼たちにとって天皇制は今でも打倒すべきものという認識なのでしょうが、じゃあ今の流れで男系派のなすがまま放置した結果皇統が途絶えてしまったとして、その後にどんな国家体制になるのがお望みか?と問いたいですね

改憲やら護憲やら言う以前に、問答無用で憲法の第一条から変えなければならない訳だから、全てを刷新するくらいの覚悟が必要なわけですが。


まず、共産主義だったロシアにはプーチンが、中国には習近平が、北朝鮮には金正恩がいて、それぞれ独裁体制を築いています。かつて左翼が理想郷とした国家の現在ですが、今でもあれを目指していたらよっぽどですね(そういう人もいなくはないでしょうが)。

じゃあアメリカみたく共和制にしますか?一応、2大政党制で、選挙で選ばれた党の代表が大統領になるということで、一見すると民主主義がうまく機能しているようにも見えますが、実際のところ共和党と民主党で左右が極端に分かれ過ぎて、バランスの取りようがない状況になっています

第一、政治家の劣化が著しく、国民も全く信任を置いていない昨今の日本で、安倍とか岸田みたいなのが大統領になって、最高の権威を手にして権力を更に強めるというのを想像してみて下さい。そんな国がまとまる訳がないし、私はまっぴら御免被りたいですね。


少なくとも私にはそれらの国が理想とは程遠いし、それ以外の体制を思い付いてもいないです。果たして、何とな〜く天皇制に反対だからと男系固執にダンマリな左寄りの方々は、日本に皇室がなくなった後のことを考えていますか?


日本では古来より天皇が最高の権威として君臨し続け、但し中世以降政治的な実権を振うことは殆どないという体制を続けてきました。そうする事で、権威と権力を分散させ、絶大な権力者の出現を防いでいたという側面があり、先人の知恵でそのようにしてきた訳です。


今の世界で、権威と権力の両方を極めた存在がプーチンや習近平や金正恩な訳で、当人の意思が絶対的正義として扱われ、幾らだって暴走するので、それによって国民がどれだけ蹂躙されるか分からない怖さがあります。

日本の場合は、時の権力者であっても天皇の臣下という立ち位置なので、権威が天皇を超えることはなく、天皇の意思を忖度する責任が生じ、天皇の権威を毀損すれば逆賊の謗りを受けるという仕組みで、権力の暴走の抑止力になってきました。

天皇自身は太古より権力の行使に自制的であり、専制君主のような天皇などは現れなかったし、日本の安寧を願って民に寄り添うという姿勢を取ってきました。そんな天皇だったからこそ、時代が変わっても無くされることなく続いてきたのでしょう。

だからこそ、今現在皇室を存亡の危機に晒している男系派は日本史上最悪の逆賊です。


まぁ、私なんかは寧ろ、余りにも政治家や国民の劣化が凄まじいから、いっそのこと天皇親政にして欲しいくらいなんですが。


さて、以上を踏まえて、再度左寄りの人たちに問いたい。

皇室って、無くしてなんかいいことある?


完全なる平等を成し遂げることを理想とするなら、特別な身分にある皇室はあってはならない。それは分かります。でも、それを目指すなら今のところ共産主義を掲げるしかないんですが、それでいいんですか?という話でね。

今更共産主義なんて…と言うなら、天皇という権威を失った日本がどのような混沌の時代を迎えるか全く読めないし、その権威を手中にしようと企てる権力者も出てくるかも知れないわけで、目指すべき目標も定まっていない中で、そんなリスクを負う必要がどこにありますかね?


だから、悪い事は言わないから、今の「代案はないけど何となく天皇制反対」というのを止めて、日本はもう天皇ありきであるという事を前提にした方が、国民にも受け入れやすくなるし、他の目的の達成も近づくでしょう。そうは思いませんか?


だって、普段左寄りの人たちが主張している、例えば人権にしたって平等にしたって護憲にしたって反戦にしたって、皇室の方々自身がそれらを尊重している訳で、何ら障壁になるものではないです

それを見ずに、共産主義掲げてた頃と同じノリで、いつまでも反天皇とかまでやろうとするから、キャンセル・カルチャーみたいな破壊活動に精を出すくらいしかやることがなくなる訳でね。

だったら、皇室の存在を認めた上で、天皇陛下の意向に沿うという形で人権や平等や護憲や反戦を訴えた方が日本人には余程説得力を持つでしょう。そして、愛子さまの立太子を後押しして、女性の地位向上を実現しなさいよ、と言いたいですね。


勿論、言葉の定義的にはそれは既に左翼ではないですが、本人らも「左翼」とか「サヨク」とか言われるのが厭で「リベラル」とか自称するようになっているんだし、自称「保守」の右翼が一気に極左にまで堕ちたんだから、左翼が右翼になったって別にいいじゃないですか。


結構これって、彼らにとってもターニングポイントだと思うんですよね。半世紀以上前に流行った古臭いイデオロギーに縛られたまま、先細りながら破壊のみを続けていくのか、時代と国柄に合った思想にアップデートできるよう気持ちを切り替えるのか。


もし後者に舵を切れれば、ようやく破壊だけでない日本にとって有益な活動ができるでしょうし、その気になれば極左に堕ちた自民党を打倒することも可能になると思います。

国家体制に関わる極めて重要な事柄を、怪しげな団体にのみ忖度する少人数の議員で、静謐な環境と称した密室会合で決めようとしている自民党なんか、その気になれば幾らだって追及できるでしょうよ。


一応、その兆しはあるとも感じています。左寄りと言われている毎日新聞の社説にこういう至極真っ当な記事が載るようにもなってきてますから。