日本にはいろんなところがあります。
都会…
農村…
漁村…
草原…
山岳…
農村…
漁村…
草原…
山岳…
いろんなロケーションに、その土地独特の文化や歴史が染み込んでいます。
先日、ワタシが訪ねたところも『色濃いところ』…
そこは一大宗教都市…
日本の中でも珍しいヒトツの街がほぼ境内地であるというところ。
それは…
高野山。
♪ ひとりでゆくんだぁ~ しあわせぇにぃ せをむけてぇ~ ♪
…略…
♪ せいねんはぁ~ せいねんはぁ~ こうやをめざすぅ~ ♪
フォーククルセダース 『青年はコウヤをめざす』 1968年
そうです、コウヤをめざして行って来ました。
んっ!?
それは『青年は荒野をめざす』でしょ、って?
…でしたね。
違います!
荒野じゃなくて『高野』です。
高野山です。
ここは…、どコウヤ? コウヤ山やでぇ…
高野山へ、行コウヤ…
どうやって行く? そりゃ、コウヤって…行く。
つまらんことを言ってないで、早速本題へ…
そうです、山内全てが『金剛峯寺』だという一大宗教の聖地…高野山にちょいと用事があっていって参りました。
高野山ってどこ?
…と疑問をお持ちの貴兄へ。
…と疑問をお持ちの貴兄へ。
高野山とは…
かの弘法大師・空海が開いた真言密教の聖地。
弘法大師様は仏教を極めるため『唐』の国に学びました。
そして…
弘法大師が唐より帰国される折、明州の浜より真言密教をひろめるにふさわしい場所を求めるため、日本へ向けて三鈷杵(さんこしょう)と呼ばれる法具を投げたところ、たちまち紫雲(しうん)たなびき、雲に乗って日本へ向けて飛んで行きました。後にお大師さまが高野近辺に訪れたところ、狩人から夜な夜な光を放つ松があるとのこと。早速その松へ行ってみると、そこには唐より投げた三鈷杵が引っかかっており、お大師さまはこの地こそ密教をひろめるにふさわしい土地であると決心されたそうです。(金剛峯寺HPより)

これが『三鈷』という 菩提心(仏性)をあらわすための法具です。
で…
高野山はどこにある?
大阪?
奈良?
奈良?
ちゃいます!
よくそんな間違いをされますが、紀州・和歌山にあります。
大阪や奈良に近いですが…
世界遺産にも登録されたところで1,200年の歴史を持つトコロ。
普段は大勢の人で賑わっていますが、今は冬…しかも、ココは高野と言うだけあって標高も高く、とっても寒いところ。和歌山でも唯一スキー場(すごく小さい!)があるという積雪地帯でもあります。
ワタシが訪ねた日は月曜日で、人通りがほとんどございませんでした。
ここら辺りが町中メインストリート。
普段は外国の観光客が多く来ており、賑やかなのです
が、この日はシ~ン…と静まりかえっておりました。
で、用事も済ませチョット街角ブラブラ…
そうしてますと、なんやら目に入った一枚のチラシ。
スタンプラリー!?
なになに?

町が主催して行っている(のかな?)、高野の手仕事プロジェクトというのがあるそうで、『手仕事』でものづくりをしているお店を回るというスタンプラリーのようです。
おもろそうやんか…
3つ以上のお店を回ってスタンプをもらうと粗品を頂けるとのこと。
粗品かぁ…
豪華なモン屋ったら欲しいけど、粗品かぁ…
なぁんて欲ボケなことは言わずに、コレを持って高野山のことを知るためにも、いっちょ歩いてみましょか。
…と言うことで、山内散歩。
モチロン、金剛峯寺やら、奥の院やら有名なところはもう何度も訪ねてはいるのですが、こういう街歩きは初めてです。
しかも観光やないし…
で、手作り…
高野山は『金剛峯寺』というお寺を主とした宗教都市。
高野山は「一山境内地」といって、高野山全体がお寺なのです。で、本堂は金剛峯寺の大伽藍にそびえる「金堂」が総本堂になっております。
そして、山内には117か寺の塔頭寺院(たっちゅうじいん)があるのです。
高野山は「一山境内地」といって、高野山全体がお寺なのです。で、本堂は金剛峯寺の大伽藍にそびえる「金堂」が総本堂になっております。
そして、山内には117か寺の塔頭寺院(たっちゅうじいん)があるのです。
そういうトコロですから、お寺関係の手仕事が多いのがこの町の特徴でもあるようです。
教典の印刷、仏具の作成、お香、作務衣etc…
そんな伝統的な『手仕事』の場所、お店を巡るスタンプラリーを今やってました。


こうして町並みを歩いていると、今まで目に付かなかったことが色々見えてきます。
楽しいな…
お店に入ると、それぞれ親切にそこでやっている『手仕事』のお話をしてくれました。
例えば…

教典などを印刷しているところ…
昔からの版木を魅せて頂いたり、写経グッズなども見せて頂いて、ホント…。
見せて頂いて、魅せられました!?
見せて頂いて、魅せられました!?
こうして回るのはすごく興味深い…
お寺を支えている手仕事に出会うのも実に面白い。
高野山内には多くのお寺があるので、それでこういう手仕事が今でも残っている。
伝統的なことが受け継がれている。
流石ですねぇ…
流石ですねぇ…
感動すら覚えます。
そして、街を歩くといろんなモノを発見します。自販機も町にあわせて、派手な色彩ではなくチョット木目調…
喫茶店には外国からのお客様を意識して、こういう額が店の前に。へぇ~、バイリンガルどころじゃない!
すっげぇ、しゃべれるんだ…
このお店は同行している人の知り合いのお店だとか。
ふ~ん…
ふ~ん…
公衆トイレもすごいね。キレーな公衆トイレがあって、その中にはこういう張り紙…
もし、なんか悪いところがあったらすぐにワタシたちに言ってね。直すから…
なぁんて、行き届いておりますなぁ…
さすが世界遺産の観光地になった高野山です!
これはまた、伏見稲荷かと思わせるようなお稲荷さん…
真っ赤な鳥居が整然と並んでいる…

モチロン、通りには多くのお寺。
それぞれが別格本山とかいう塔頭寺院です。

宿坊も50以上あるそうな…
歩いて巡るといろんな発見があって楽しいですね。
そんなこんなで手仕事のお店を歩き回り、スタンプを押してもらって…

いただいた記念品はコレ。
?????
『三鈷の松』だそうです。
おぉ、コレはまた粋なモノを…
三鈷の松とは…
前述の通り、弘法大師様が唐より投げられた『三鈷』が引っかかっていた松の木。
この松は三鈷杵と同じ三枚の葉の松で、「三鈷の松」として祭られるようになったと言われています。
いまえは、縁起物として、またお守りとして大切にされているのだとか。
この葉がスタンプラリーの賞品でした。
粋なモンですな…
そんなこんなの高野山。
世界遺産の高野山。
開祖以来1200年の歴史を持つ高野山。
いまでも弘法大師様は生き続けていると信じられている高野山。
開祖以来1200年の歴史を持つ高野山。
いまでも弘法大師様は生き続けていると信じられている高野山。
そうだ!
今年、ダライ・ラマが高野山にやってくるそうです。
すごいな…
すごいな…
そんなこんなの高野山…
是非とも一度、真言密教の聖地、高野山へ行かれては如何でしょうか…。