喫茶店物語…   神田『さぼうる』にて | The Sam's Room

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♪ きっみとよっく こっのみせにぃ きたものさぁ~ ♪
                           『学生街の喫茶店』ガロ 1972年ヒット
 
♪ こうちゃのおいしい きっさてん しろいおさらに ぐっばい…ばい…ばい ♪
                           『ハローグッバイ』柏原芳恵 1981年ヒット
 
♪ きっさてんにぃ~ ふたりではいってぇ~ こ~ひ~を注文すること あぁ、それが青春♪
                           『青春の詩』吉田拓郎 1970年ファーストアルバム

喫茶店…
色んな歌に歌われてきましたねぇ。
どれもコレも全部昭和だけど…
 
喫茶店…
なんだかなぁ、懐かしい響きなんですよ。
でも、最近は喫茶店も流行っていなくて、『ファストフード』で済ます人が増えましたね。

ちなみに…
スンゴク気になることがある。
昔はねぇ、『ファースト・フード』って言ったよね。いつの間にか、どういう訳か気がつきゃ『ファースト』が『ファスト』に変わってるンやモン。
fast food …だよね。英語流で発音するとfastはどちらかというと『ふぁーすと』が正しいと思うんだけどなぁ…
NHKや民放各社が急に『ふぁすと』と言うようになってから一気に変わってきたよね。放送業界の外来語規定というのがあってfastは『ファスト』、firstは『ファースト』と発音するように決まってるんだって。ふ~ん…   なんや、ようわかれへんケドな…

そんなことはどうでもヨロシ…

喫茶店です。
そうなんですよ、昔はよく喫茶店に行ったモノです。

待ち合わせ…  と言えば喫茶店
デート…     と言えば喫茶店
暇つぶし…     と言えば喫茶店
友だちと喋る… と言えば喫茶店
サボる…     と言えば喫茶店

 
喫茶店には色んな想い出が詰まってるなぁ。
 
高校の時、授業を抜け出しては行った『アダム』というサテン。
『アダム』の奥にはゲーム機があって、そこで友だちと遊んでいたっけ。『アダム』でラーメンを頼むとチキンラーメンだった。
 
ここはセンセ~も多く来たから、センセ~の眼から逃れるために僕たちは『キセイ』という喫茶店にもよく行った。ここは鏡が張っていて、入ってくる人がよくわかるんだ。だからセンセ~が来たらジッと声を潜めていたっけ…
 
初めて出来た彼女とドキドキしながら入ったのも喫茶店だったな。まだ子どもが抜けきらない頃の話しだ…、喫茶店に入るのに勇気が要ったッけ。
 
初めてタバスコに出会ったのも喫茶店だった。
ピッツアがすっごく珍しかった昔、テーブルに置いてあったタバスコをしこたまぶっかけて余りの辛さにビックリしたのも某喫茶店だった。
 
20歳過ぎ、チョット長く付き合った○○子との出会いも喫茶店だった。たまたまワタシの友だちがやっていた喫茶店によく来ていた可愛い子だったな…
今はどうしているのかな…
 
夜遊びをよくやっていた頃に集まるのは、あの喫茶店だった。珈琲一杯で長くいて、ソコに仲間が集まれば色んなトコロに繰り出したモンだ。夜遊びの集合場所だったんだな。
 
デートでよく寄ったのは『青山』という喫茶店だったな。何時も窓際で待っていてくれた人も今は遠いところにお嫁に行っている…らしい。
 
ナポリタンがとってもハイカラな洋食だったころ、それを食べるために入ったのも喫茶店だった。鉄板に入ってジュ~と音をたてながら来るナポリタンがとってもお洒落に見えたモンだ。
 
 
なにかあれば直ぐ喫茶店に行っていた昭和の頃。
もう今では喫茶店の数もグッと少なくなったね…
 
想い出の喫茶店のほとんどがシャッターを下ろしている。
あのマスターはどうしたのだろうか。
あの喫茶店に集った仲間達はいまどうしているのだろうか…
 
 
喫茶店にまつわる想い出は多すぎて自分の中では整理できないくらい…
 
 
 
 
… … … □ □ □ … … … □ □ □ … … … 
 
舞台は一気に東京へ…
 
お江戸には昔からそんなにご縁があったんじゃないけれど、たまに訪れる神田。
そしてココには古くからの喫茶店が多いのでたまにぶらっと立ち寄ったりいたします。
 
ウインナーコーヒーで有名な『ラドリオ』、
タンゴが流れる自家焙煎コーヒーの『ミロンガ・ヌォーバ』
そして、桜の木を使ったログハウス風の『さぼうる』…

今日は、そのなかの『さぼうる』をご紹介しようかな…
 
さぼうる…
変わった名前だね。
本当の意味はスペイン語で『味』ということらしいけど、学生達がココで授業を『サボっている』というのにも引っかけたみたい。
 
イメージ 1
 
外観はユニーク。
なんか味があるというのか、汚いというか、どう表現したらよいのかわかんない…
 
 
イメージ 2で、なんやろね…

どういう意味があるのか知らないけれど、民芸調というのでしょうかねぇ…
 
 
 
 
 
奇っ怪な像が迎えてくれます。
 
 
 
 
 
イメージ 3
 
 
 
 

 
イメージ 4
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
50年以上の歴史があるとか…
 
昭和の香りがぷんぷんと漂っています。
ランプのほのかな灯り…
煉瓦の壁…
手作りの木のテーブル…
 
ここには多くの人の思い出が詰まっているのでしょうね。
 
イメージ 5煉瓦の壁には…、

常連さんが書いたのでしょうか、色んな落書きがそのまま残っています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

古本の町、学生の街として知られるココ神田。
半世紀以上にわたって、ここではいろいろな物語が繰り広げられたのだろうなぁ…
 
 
授業を抜け出してサボった学生時間をつぶしたり…
作家さんが気分転換にココで珈琲を飲んだり…
仕事の合間の息抜きであったり…
友人と夢を語り合ったり…
恋人と語り合ったり…
 
そんな使われ方をしてきたのでしょうね。
 
そうだ…
 
ここは映画のロケにも遣われたんですよ。
『東京日和』、そしてあの話題作『失楽園』…

ココにはギュッと昭和が詰まってますね。
 
イメージ 6
 
珈琲を…
 
別段びっくりするほどの珈琲ではありませんが、
こういう雰囲気の中で飲む珈琲はまた格別ですね。
 

喫茶店…
時代が忙しすぎるのでしょうか…
喫茶店でゆっくりと時を過ごすなんていうことが少なくなってきました。
ワタシの中では喫茶店は昭和の良き時代の象徴のように思われてなりません。
今ではよっぽどでないと喫茶店には入らなくなりましたが、そのかぐわしき珈琲の香りに包まれる時間というのはワタシの中では様々な思いでに包まれております。
 
 
喫茶店…
その響きは今なお、チョットしたわくわく感とドキドキ感が残っているから不思議です。
 
きっとそれは青春時代の1頁でもあったのでしょうね… ナンテネ。
 

 
コーヒー
 
コーヒー
 
コーヒー