今宵は心穏やかに… | The Sam's Room

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酒を飲むならみんなでワイワイ言いながら飲むのが一番楽しい!
 
バカ話に興じながら、仲間と飲む酒は実に愉快だ。
話は深刻でない方が良い。
わっはっはぁ~、と大声で笑えるぐらいがよろしいな。

 
酒を飲みながらのアカン話といえばこれ…
 
まずは『仕事』の話しだな…、

ダイタイ男性が居酒屋に繰り出してする話の8割が『仕事』のことだな。
同僚と行くことが多いからなのかもしれないけれど、『仕事』の話をするのはオモロないどぉ。
ワタシは嫌いだ!

 
愚痴、不満が噴出…、部下の怠慢、上司の悪口etc… ろくな内容になれへんモン。
そんな話はメンドクサイし、酒がまずくなる…
 
 
『てやんでぇ…、ダイタイやなぁ、アイツが気にくわへんねん。ほんでな、社長は何考えとんねん。アカンな、あれやったら会社はアカン…』
などとヘベレケになりながら文句をタレているキミ…
そんなこと普段、言われヘンヤツが酔いに任せて言うことが多いぞぉ。
 
酔ってないときに、キチンと自分の思いを伝えなさい!
酔って愚痴るのはサイテー。
弱虫小僧やンか…
出世、せぇへンでぇ。

 
 
お次に男にとってオモロくて、でも女性にとって最悪で一番嫌われる『下ネタ』。
 
男はとかくスケベ…
お酒を飲むとついついスケベ話に花が咲く、っちゅうねん。
中年は特にそうや、っちゅうねん!
会社の飲み会で中年男性に囲まれた新人女子社員は可哀想やな。オオカミに囲まれた子羊みたいや。
でも、これが中堅以上の強者女子ベテラン社員となると、生ビールをプハっと飲み干しながら、男性以上にあっけらかんとスケベ話に興じる姿は実に頼もしい…
あぁ、この人も昔はスケベ話を嫌って、ポッとほほを染めていた時期があるのだろうか…と、ツイツイいらぬ想像をしてしまうのです。
女は弱し、されどオバチャンは強し!
あぁ、女性とはかくも変貌するのかと戸惑うのは男性陣でございます、なんてね。

 
女性が好きな話題はぁ、ちゅうと…
 
ファッション、お化粧品、スイーツ、恋愛… でしょうなぁ。
お酒の席でもサラッと、さりげなくそういうオサレェ~な話に持って行く男性はモテまっせ。
 
ネチッとした話し方をする脂ギッシュな中年オヤジはとにかくアカン。モテまヘンな。
存在するだけでも引かれちゃう…
 
 
あぁ、ワタシもスラッとした渋めの中年男性に憧れるのでございます。
例えば…
 
福山雅治
矢沢永吉
藤原竜也
佐藤浩市
堺雅人
etc、etc…
カッコよろしじゃありませんか…
 
 
昔はスマートだったワタシなんぞはこう思うのでございますな…
 
 カガミ見て おのが姿におどろきて 過去の姿を重ねつつ
      こんなはずでは無かったと 頭の中がまっしらけ 気がつきゃ鼻毛も真っ白け
           過去の栄光今いずこ ワタシャ出腹のアホ中年 こんなワタシに誰がした…
 
 
なぁんてね。
 

 
あれ?
話がどっかに行っちゃったぞぉ。
 
お酒を飲むというお話でしたのに…
そうです、楽しい話で盛り上がって、みんなでワイワイするンがエエどぉってお話でした。
 
でも、
しかし、
but…

そんな宴席も大変結構なのでございますが、たまには哀愁漂う『中年おやじ』としては、ひとりホッとして杯を重ねるヒトトキも大事な時間じゃなかろうかって最近思うようになって参りました。
 
哀愁ですな…
ナンチテ
 
みんなで騒ぐとういうのはひょっとすると『寂しがり屋』の裏返しで、加えて、ホントは一人で居たいときもあるけれど、『寂しがりや』とか、『親しい人が少ない』なぁんて思われるのもシャクだからワザとみんなで騒いでるんじゃなかろうかとも思ったりすることもあるのです。
自意識が強いモン…、だから一人っきりになると、何故か妙な敗北感というんだろうか、そういう『置いて行かれた感』というのだろうか、そういうようなつまらない思いに駆られることも無いとは言えないな…
 
 
それは別として…
いつもみんなでワイワイやっているワタクシも、たまには一人哀愁に満ちた中年男性を演じてみたいこともございます。
 
♪ ひとりざけぇ~ てじゃくざけぇ~ えんかをききながらぁ~ ♪
 
大人じゃん!

 
ちょっと小粋な店のカウンターなんぞに座って渋く一人酒なんて言うのもよろしいんではないでしょうか。
 
えっ?
似合えへンって!?
誰が決めたンやっっ!
 
ほ、ほ、ほ~ほけきょ… じゃない…
ほ、ほ、ほっといておくれやすっ!
 
 
 
 
てなことで、カウンターで一人酒…
 
 
今日は落ち着いて、少しだけ呑んで帰ろう…
 
そんな日は、いつもの『先ずは、ビール』というのは要らない。
最初から1本でも、ニホン酒…
 
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この徳利の絵柄は『鳥獣戯画』ですな。

京都、高山寺に伝わる世界最古の漫画『鳥獣戯画』…
なかなか風流なデザインです。
 
こういう酒器でちびちびぬる燗を飲むのもまた格別。
 
今宵の突き出しは『きんぴら』。
 
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この『ちょっとだけ』感が酒飲みの心をくすぐる…
 
大勢で行くと、ワイワイと呑むは、食うはでタイヘンですが、
ひとり酒だとこれくらいを軽くつまむのが風情があってヨロシ…

 
で、日本酒をいただくのに必ず必要なのは…
 
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『お造り』ですね。
 
本日のお造りは『かつを』…
 
チョット小ぶりですが、新鮮な地物のようです。
 
これには…
 
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本わさびでいただくことに…
 
サメ皮のオロシがとてもワサビの風味を出してくれますぞ。
 
鮫皮おろしにあて円を描くようにすりこみます。
こうすると空気とわさびが混じり合い、香りが際立つのです。
ワサビはきめ細かくおろすほど、細胞が分断されて風味、辛味が増します。
だから、きめ細かくおろすことのできる鮫皮おろしが、わさびにはピッタンコカンカン…。
 

コウシャクはもうエエねん…。
 

ささ、お酒をいただきましょう…
 
カツオにたっぷりのおろしたてのワサビを乗せて。
本わさびはほのかな甘さがあり、練りワサビのような強烈な辛みだけではございません。
少しざらっとした中に、爽やかな香りと程良い辛み… コレが命ですね。
 
 
酒が美味くなります。
 
酒は『ぬる燗』に限ります。
そんなに拘りを思っているわけではありませんが、熱燗だとニオイが立ちすぎる…
 
 
調子が出てきたどぉ~!
もう一本…
 
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今度は1合徳利にしましょうか…
 
先ほどは2合徳利だったし、今宵は深酒はしないと心に決めておりますので…
 
1合徳利といえども実質は要っているのはせいぜい8尺程度。
 
 
これまた『鳥獣戯画』の絵柄…
先ほどの丸い徳利よりこちらの方が良い感じかな?
 
 
手酌酒…
ゆったりとした時間が過ぎていきます…
 
ここで1品だけ、ちょっとこってりしたモノを食べてみよう…
 
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日本酒のアテには似つかわしくないかもしれないけれど『ぼんじり』
鶏の尻尾に当るトコロ、尾骨の周りの肉で、周りを脂肪の塊で覆われております。
とても脂がのっていて、とろけるような口当たりは通好みの逸品。
 
少しだと日本酒のぬる燗にも合います。2本以上は口の中が脂っぽくなるのでダメかもしれない…
 
 
日本酒を手酌酒で約3合、時間にしてどうだろう40分程度だろうか。
 
今日はこの辺で…
 
タマのこういう時間は貴重かもしれません。
そして、さっと引き揚げるのがよろしいかと…
 

本日は少しの間でしたがゆったりとした時間が取れました。
 

いつもワイワイだけれど、こんな時間もたまにはイイモンです。
 
心が平穏になります…

では、余韻に浸りながらゆっくり帰るといたしましょう…

ではでは…
 
お酒
 
お酒
 
お酒