銀ブラ そののち 夜ご飯  『鳥ばか一代』 | The Sam's Room

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お江戸に行くたびに『どこでメシ食おうかなぁ』なぁんて下品なことがアタマの中をグルグルグルグルグルコサミンなワタシです。

モチのロンロン、仕事で行くのですから『第一は仕事』、そしてついでにアタマをかすめるのは前述の『メシ』なのです。

独りで行くときは特にそうですね。
みんなと一緒だとワイワイ楽しく食事が出来ますが、一人で飯を食う~という行為が苦手なワタシにとれば、一人でも寂しくならないところで、しかも美味しいところという大きな命題があるのです。

…ということで、お江戸でメシを食らうストーリーの始まり始まり。


……… ◇◇◇ ◆◆◆ ◇◇◇ ………


♪ まちあわせてぇ~ あぁるく銀座ぁ~ ♪
                       『二人の銀座』1966年の大ヒット
          Song by 山内賢 & 和泉雅子

銀座なのです。
ワタシ、二人じゃありません、この歌のように。

一人です。
ロンリーです。

待ち合わせなんてないのです。
そりゃそうだ、仕事で一人来たんだもん。

で、銀座…

とりあえず、銀ぶら。

おっと!?

『銀ぶら』って言葉はもう死語なのかなぁ。
銀ブラって、銀座をブラブラ歩くことでしょ。聞くところによると、大正時代末期から昭和にかけてモボ&モガが銀座をカッ歩したことに由来しているとか。

おっと!?
モボ&モガ自体もわかんないかも。 モボ=モダンボーイ  モガ=モダンガール 
あ、あ、あかん… 古すぎる… ナフタリンの臭いがする… !?

で、銀座バウリスタでブラジル珈琲を飲むことも、『銀ブラ』っていうんだって!? 知らんがな…

とにかく、昭和生まれで高度成長期に子ども時代をおくったワタシには、
銀座=憧れの街   銀座=都会   銀座=高級  なのであります。

ああ、それなのにそれなのに…
銀座通りにも、早い・安い・うまいのファストフード店ができ、安い衣料を売る海外資本のショップが出来たり、安い居酒屋があったりするのはどうにも馴染まないような感じがするのです。銀座は高級でなくちゃ…という幻想(!?)がいまだに外れないのでゴザイマス。

まっ、とにかく、銀ブラをするのが好きなワタシ。

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仕事が早く終わったのでウロチョロ。とは言っても日曜日ですけど。
ワコーの時計が5時を指し、ちょうどこの時間に『ホコ天』が終了して銀座本通りはまたもやクルマで埋め尽くされます。

目当ての店も有りますが、品定めをしただけで買うこともなく冷やかしだけの迷惑千万なワタシ。
数軒の店をのぞき見るも、あまり気に入ったものがなかったので買うのをやめてしまった。

そうこうしているうちに夜のとばりが降りてきた。
そうこうしているうちにお腹もグ~グ~鳴ってきた。

銀座は表通りはイカンよな。
一人でメシを食う雰囲気じゃないモン。

と言うことで、銀座3丁目を中央通りから入り、ガス灯通りと並木通りの間の通り(なんていうんだっけ?)へと歩みを進めます。

飲食店が軒を並べる一角を見ると、んっ!?
なんか聞いたことのあるような名前のお店が…

これってどこかで見た記憶があるなぁ。
そうです、ちょっと前の『サライ(雑誌)』に確か載っていたお店じゃなかったのかなぁ。
名前が印象的だったので記憶の片隅に残っていたのです。

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『鳥ばか一代』
ほぉらぁ~、ナンか記憶に残る名前じゃない?
まだ出来て2~3年? 新しいお店だよね、きっと。

で、

どんなお店かわからない。
どんなお味かわからない。
どんな料理かわかんない。

でも、わかるのは『鳥料理』だということ。

まっ、エエかぁ…
焼き鳥を肴に手酌酒っていうのも悪くないんじゃないか…

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そんなこんなで、深く考えずに飛び込んだのでございました。

カウンター席が目に入ってきました。
やっぱ、一人だもん。カウンター席が良いよね。

お店の人に案内されたのはカウンターの一番ハシ。
良いよ、端っこは。 一人だと落ち着くモン。

でも、
しかし、
but…

すぐ隣りには何やら親密気なカップル。
ははは…
アホかぁ!?
 
オトコは黙って一人で焼き鳥屋… これが渋いンや!!!
タカクラケンダッタラニアウケドッテ!? 
                 ほっといておくれやす!

♪ ひとりざけぇ~ てじゃくざけぇ~ 演歌を聴きながらぁ~ ♪ エンカハナガレテイナイケド!?

などと、吉幾三の歌を心の中でリピートしながら今宵は呑むのでゴザイマス。

で、オーダー!

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先ずは、『とりあえず、び~るぅ~!』

で、突き出しは野菜!?
そぼろ味噌を付けて食べるそうです。

で、もう一品は…

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ジアスターゼ、
ダイコン、
おろし大根でございますよぉ。

これは焼き鳥を食べて口の中が粘っこくなったら口直しに食べるんだって。ほぉ~!

では、料理をオーダーしましょ!

定員の若いオニ~チャンは
『本日は日曜なので、新鮮なカシワのお刺身がないんですよぉ~』とのたまう。
じゃぁ、生っぽいのは何があるのと尋ねてオーダーしたのが、

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『薩摩親鳥のタタキ』 980円也

親鳥?
んっ?いわゆる『ひね鳥』というやつですかぁ?
噛み締めのある奴ですね。

で、そうなるとび~るぅなんか呑んでられヘンどぉ。

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焼酎や、焼酎や!
薩摩の芋焼酎や!

薩摩の鳥には薩摩の焼酎やぁぁぁぁ。

んっ?
銘柄…

知らん…
忘れてしもうたぁ~!?

で、やっぱりお次は…

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せせり

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つくね


なんか、調子でてきたどぉ~。
なんか、エエどぉ~。

でも、
しかし、
but…

焼き鳥はタレで食べたい派のワタシには、小粋な塩味はチョットチョットなのですけどね。

でも、まぁ、焼酎飲んで調子が出てきたどぉ。

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これからは、
『焼酎、芋でぇ~。おかわりぃ~!!!』
と言う声が鳴り響くのでゴザイマス。

おっと、隣のカップルがなんか旨そうなモン頼んだよなぁ。

なになに…
本店自慢の『手作り厚揚げ焼き』だって!?

う、う、うまそうジャン…
タニンノハナハアカイ!?

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これまた炭火で焼いた『厚揚げ』。
けっこう、なぁいすぅ~!!!

ここは火力で定評ある高級な炭、紀州備長炭を使っているそうです。

ひとりざけぇ~ てじゃくざけぇ~

ああ、銀座の夜はチョットだけ更けていく…

ああ。焼酎をそれほど飲んだわけでもないけど、チョットほろ酔いかな?
何杯呑んだのだろう。

チョットだけやなぁ…、そうや、チョットだけや!?

お一人様お支払いは5千円チョットオーバーでござました。

まぁ、こんなモンか…

この後は徘徊することなく、ホテルに戻った品行方正『良い子』のワタシでございました…とさ!?