お江戸・鶯谷で はしご酒の巻  居酒屋『一代』にて | The Sam's Room

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夜中の鶯谷、オジサン二人がふらふらと…と言う所から今回のお話しは始まります。

さてさて、今回は前回の続き…でございますよ。
そうです、オジサン二人がお江戸の鶯谷の有名な居酒屋『鍵屋』さんでイッパイ引っかけた後、『もう一軒行こうぜぇ~』と言うことになったのでございます。


時は…
深夜のミッドナイト。
男のオッサン二人が、
酔っぱらって酩酊し…
居酒屋の酒場を、
フラフラ歩きの千鳥足…
これを見られて目撃され、
女の婦人に笑われて…
恥ずかしながらの羞恥心、
それを忘れて忘却し…
二件三軒はしご酒、

ああ、嘆かわしい酔っ払い…


そうなのですねぇ、酔っぱらうと同じ事を何度も言うのでございます。重言ですな…

そう言えば…
『重言』といえば、有名なのは『馬から落ちて落馬して…』というフレーズですねぇ。
とんでもなく横道ですが、このフレーズの全文って知ってますか? 
これが意外と知らないのですねぇ。

オッホン!
では…、(ほらほら、ココでウンチクという悪癖が出ましたなぁ!?)

『いにしへの昔の 武士の侍が 馬から落ちて落馬して 女の婦人に笑われて 赤い顔して赤面し 家に帰って帰宅して 自分の妻の細君に 遺書を書いて書き置きし 佛の前の仏前で 小さな刀の短刀で 腹を切って切腹した』

…と言うのが全文なのだぁ~! 
何でこんな言葉遊びがあるのかなぁって考えてみると、ダブりを注意しろよぉ~、重言はみっともないどぉ~と戒める為のモノでしょうかねぇ。

でも、知らず知らずに使ってるよなぁ。
『今の現状』とか、『辞意の意向』なんてそうかもねぇ…

おっと!!!!
こういうことじゃなかった!!!

前回の続き、居酒屋『鍵屋』さんで飲んだ後のお話しでございます。

ではでは…

…………… ◇◇◇◇◇ ◆◆◆◆◆ ◇◇◇◇◇ ……………

鶯谷と言えば皆様方は何を連想されるでしょうか?

山手線の『鶯谷駅』???
ん~、微妙ですなぁ。
聞くところによれば、山手線の中で一番乗降客の少ない駅だとか…

てなてなコトを思うお方は少ないでしょうなぁ。
『鶯谷』と言えば、やっぱり『あやしいどぉ~』ってコトを連想されるのでしょうか。

鶯谷=風俗と言うイメージが漂うのでしょうなぁ、きっと。
日本有数のラブホ街だし、吉原の入り口として、また色々、エロエロ(!?)なトコロでもあるらしい…。

関西人のワタシにはここ『鶯谷』という地名はあまりよくわからないのです。
でも、イメージとしては、かの昔、上方の落語家・笑福亭鶴光が深夜放送のパーソナリティとして人気を集めておりましてね。で、彼はエロを前面に押し出した語りを得意とする落語家さんでその彼が歌って大ヒットした『うぐいすだにミュージックホール』という歌がございましたよ。
だから、『鶯谷』と言えばその印象が凄く強いんですよね。
歌はストリップ劇場という舞台設定でした。まぁ、ジッサイにこういうホールはなかったそうですけど…。
鶯谷はそういうイメージが強いなぁ。

でも、しかし、but…
健全なるワタシ達は全くそういうことには 全く無縁 なのでございます。
…かな?  いや、ちょっと…!?  いやいや、絶対に健全…だと思います!?

………… ◇◇◇◇ ◆◆◆◆ ◇◇◇◇ …………

それはさておき、ここからがやっと本題…

オジサン二人がはしご酒でやって来たのはココでございました。


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『鶯谷駅』に程近い居酒屋『一代』さん。

二朗さんに連れてきていただきましたよ。
二朗さんはお江戸でのお仕事が長かったので、かの昔はよくここに来ては若い者とワイワイと飲んだそうでございます。

ほほぉ~、さすが『B級グルメ』を高らかに宣言する氏の行きつけ…というイメージですなぁ。

夜中にもかかわらず、若者がこれまたワイワイ言いながら元気に飲んでおります。
ワタシどもはチョット遠慮がちにテーブルにつきました。

メニューは…

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おお!!!
さすがっす!!

安いですな。居酒屋さんってこうでなきゃ!!

それにしても、3軒目…
まぁ、最初のパーティーではそんなに食べていなかったとはいえ、まだ注文するんかぃぃぃぃ!?… って感じですが、ごちゅうもぉ~~ん!

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これが『おいしい奴』というお豆腐料理… って、豆腐にかつお節とネギだけで料理と言えるかどうかわかりませんが、380円でございますぞ! 
安い、美味い! 深夜の胃袋にはこういうモノが良いのですなぁ。

で、もう一品…

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マグロのお刺身、580円…
これまた良いんじゃないですかぁ。

えっ?
まだ注文するのぉ???

だって、二人ですからねぇ、ココは思い切って(!?)ワタシが大好きな出汁巻きでも…

えっ? 出汁巻きがない!? えぇえぇえぇえぇぇぇ~~~~!

じゃ、仕方たございません。
これ…

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『にらタマゴ』でございますぞ。
えっっ? 380円ですトォ! 
やすっっっ! 
エエ感じですやんか。

まぁ、お上品で、盛り付けがキレイで、豪華…と言う訳ではなく、ゴクゴク普通の家庭料理という感じですが、こういう居酒屋さんはこれで良いのです!!

お酒飲んで、適当に食べて、ワイワイ出来ればイイのです!

そう、気取ることはないのです。

二朗氏の昔話もお聞きして、お酒もドンドン進むクン…

で、チョット気分を変えてこういうお酒にしてみますかぁ???

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『ホッピー』ですよぉ。

お江戸の下町をウロチョロしておりますと、『ホッピー』という看板&幟をよく見かけますよね。

最近、関西でもチョットだけ見かけるようになってきたのですが、でも、関西圏では今だお江戸ほどポピュラーなモノではないですねぇ。

ヤッパリ味がイマイチ、イマニ、イマサン、イマヨン…

でも、たまにはどういう訳か『飲んじゃおうかなぁ』と思うのは、居酒屋さんの入り口に凄く立てられている赤い幟や暖簾に『ホッピー』と大々的に書かれているためでしょうか…。

まぁ、エエけど…

元々ビールの代用品だってねぇ…
ふ~ん…

ああ、モヤモヤ…
ああ、ウンチクかなぁ…
ああ、それは悪癖やどぉ…
ああ、コウシャクねると嫌われるどぉ…

と言うコトが頭の隅をかすめるのですが、チョットだけ ウンチクたいむぅ~

■ホッピーってなぁにぃ?
コクカ飲料株式会社が発売している『麦酒様清涼飲料水』のことですね。
ムギシュ様…という言葉からわかるように、ビール味の飲料、すなわち『ビールの代用品』と言うことのようです。
発売は1948年といいますから、戦後間もない頃で、当時ビールは高嶺の花だったそうです。(そうです、っていうことはワタシはまだ生まれてないモン…)
飲み方は焼酎で割って飲むのが一般的。
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女性には人気のようですなぁ。 で、関西人のワタシがホッピーなるものにあまりお目にかからないのは、アタリマエなのです。 だって、東京・神奈川・埼玉で日本全国ホッピーの売り上げは80%を占めるそうです。 なるほど… ヤッパリ関東の飲み物なのですね。 東京下町=ホッピー 昭和の味=ホッピー という図式も成り立つ訳でございますねぇ。 ちなみに、黒ビール味の『黒ホッピー』もあるのです!

そんなこんなの、『オジサン達の鶯谷ではしご酒』でございました。

二朗氏の昔話にも花が咲き、楽しい時間はあっという間に流れますなぁ…。

おっと、ヤバイ!!

もうこんな時間!?

明日も仕事やでぇ…

ほな これくらいに しときましょか…

氏は駅に向かって、ワタシは泊まっているビジネスホテルに向かってヨチヨチと…

実はこの後、道がわからなくなって深夜徘徊するハメになるのでございますが、この時はまだ元気にスタコラサッサと歩き出したワタシでございました。

夜風に吹かれてそぞろ歩き…

夏の暑さも、これくらいの時間になると風が心地良いなぁ…なぁんて風情を楽しんで歩いていると、

『あれっっ?』

け、け、景色が違うぅぅぅぅ!!!!

間違うはずのない大通り…なのに。

真っ直ぐ進んで、右に曲がって10分も歩けばホテルのはずが…

な、な、ない!!!!
ほ、ほ、ホテルがない!!!

あっれぇ~~~~????

こういうコトは滅多とないことでございます。
ワタシ…、こう見えても地理にはメッポウ強い方なのでございますぞぉ。

そんなワタシが『迷子』????

ははは…
さ、さ、酒の力は大きい!?
ははは…
み、み、みっともないオジサンの迷子!?

歩いて10分ソコソコが、這々の体でやっとたどり着いたのが30分も後…

心地よいはずの夜風は汗を乾かす訳ではなく、脂汗に替わっておりましたワタシなのでした。

教訓…
深夜までのお酒は控えるべし!


そんなこんなのお酒タイムでございました。
サンキュ!