究極の身体、完全なる美… 神戸で古代ギリシャ展を見るの巻 | The Sam's Room

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ゲージュツ鑑賞なのでございます。

えっ!?
似合えヘンって!?

いえいえ、そういうことはないのでございます。
ワタシ、こう見えても『痴性と狂酔』に満ちあふれた…

んっ?
元へ…
『痴性と狂酔』ではなく、『知性と教養』でございます!?

まぁ、ショウもないことはこれくらいにしまして、『ゲージュツ』のお話しでも…。
これでございます!

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神戸市立博物館で開催しておりました『大英博物館 古代ギリシャ展』に行ったというお話しです。

神戸市立博物館では毎年『大英博物館シリーズ』を開催しておりまして、これもその一環でしょうね、きっと。

今回は『古代ギリシャ展』でございます。

冒頭、チラシの写真ですが、今回はこれがどうやら目玉のようです。

スンゴイですねぇ、この肉体美!
鍛え上げられた肉体の美しさがキレーに表現されておりますぞ!

今回の特別展のサブ・テーマは『究極の身体、完全なる美』…だそうです。

ふ~ん、マサに『完全なる美』でございますなぁ。

ワタシのこのびゅ~てぃふ~な身体をもっても勝てない(アタリマエ?)、素晴らしく均整の取れた姿形。
円盤をこれからマサに投げようとする瞬間の躍動美…

これが大理石という硬質で白い材質で刻み上げているから余計にシャープで凛々しく見えるのかもしれません。古代ギリシャ美術の最高傑作と言っても過言ではないでしょうなぁ…。

てなてな訳で博物館にデェ~ンとメインステージに飾られているのを見て感動の嵐に突入したワタシのハート…。

でも、しかし、but!?

えっ!?
これってコピーだって??????
えっ!?

なにを言う、早見ゆう、北天ユウ…

驚愕の事実なのですが、これはホンモノであって、しかもホンモノのコピーなのだそうです。
????????
どういうこと????
なに言ってるの????

と、お思いの貴兄へ…

解説によりますと…
『円盤投げの彫像は紀元前5世紀半ばにギリシャの彫刻家ミュロンが作ったブロンズ像を手本に制作されたローマ時代(後2世紀)のコピーである。オリジナルのブロンズ像は現存しないが、ディスコボロス(円盤投げ)のコピー作品は多く遺されている。』
だって…。

へぇ~。でも、ローマ時代のモノなんだ。どちらにしてもスゴイよね。

………………◆◆◆◆◆ ◇◇◇◇◇ ◆◆◆◆◆ ……………

いきなり核心から話しが入ったのであります。
ワタシのブログ記事では珍しいことであります。
ダイタイが、ショウもないことを長々と書き殴ったあげく、やっと本題にはいるともう文章中盤…ということが多いのでございますが、今回は『円盤投げ』から入らせていただきました。

さてさて、この『特別展』は6月12日、そう! 本日までなのでございます。
これをお読みになった頃にはもう終わってる!
そんなんやったら書くな! とお叱りはあるかもしれませんが、まぁ、少々お付き合いの程。

昨日、6月11日土曜日のこと、この展示も明日で終わるからと『駆け込み見学』に行ったのでございます。

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やっぱり…
思た通り…
案の定…

皆さま、明日が最後なので駆け込みで見に来られているようで、会場は行列が出来ております。
なんちゅうかねぇ…
みんなねぇ…、会期は長いから余裕を持って見に来ればこんなに並ぶこともないのに…などと、自らも『同じやのに…』というとも忘れて、勝手に他人を批判するという暴挙にでたワタシなのでございました!?

まぁ、そんなこんなで、混雑している会場へ。

会場の1階にはこういうシツラエがしておりましたよ。

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で、真ん中がステージみたいヤンかぁ…
で、ココでなにせぇ~ちゅうネン…

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やっぱりおりましたなぁ…
恥ずかし気もなく、ポーズをとる『ばカップル!?』
いえ、いえ、元へ…。これはとっても良いことでございますぞ。
大勢の人様の御前とはいえ、気にせず主催者が『ここで同じカッコして写真撮ってねぇ~』という策略にお上手に乗ると言うことはスンバラシイコトなのでございます。
このカップルに拍手!!!!!
よっ、大統領!!! よっ、お調子者! 

☆☆☆☆☆☆ ★★★★★★★ ☆☆☆☆☆☆ ★★★★★★

by the way…

古代ギリシャは、美術、文学、哲学、そして競技と多種多様な文化が花開いたトコロと時代でした。そこから生まれた『ギリシャ美術』は、人類史上もっとも美しい…とも言われ、今なをその輝きは一点の曇りもなく『西洋美術の美の手本』とされております。

そこで表現されているのは、『人間の肉体の美』。古代ギリシャの人々は、人間の身体こそが『美の極致』と考え、表現した…ということを知りました。

では、展示品の一例をチラシから…

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どうですか?

まぁ、実物を見ないとこの迫力は伝わらないとは思いますが…

大理石の彫刻は立派で迫力があります。


ただ…
西洋は石の文化。
ワタシ達日本人は、仏像にしたって家屋にしたって古来より『木の文化』です。

ワタシにとれば、西洋の『石の文化』は、なにかしら違和感があります。
木の持つぬくもりや柔らかさとは異質なモノなので、それが冷たく、人間味の感じ方が全く違うのです。
異文化…そう行ってしまえばそれっきりですが、でもそこには『石 vs 木』という図式だけではない決定的な違いを感じてしまうのです。

石と木との違い…これだけではない『生活文化の違い』は根本的な考え方にも影響しているのでしょうね、きっと。だから、どうしても受け入れられない考え方も出てくるのかもしれません。

ただ、異文化をお互いに認め合うことは必要なことで、国際理解には必要不可欠なこと。
このような『石の文化』を見るにつけ、また、西洋的思想の神々の存在などを実感する中で、ヒトツでも多くの理解が進めばとも思います。

今回の展示は『古代ギリシャの人々がたどり着いた理想の美』を鑑賞することにより、そこに潜んでいる多くのことを知り得たような気がいたします。 
なぁんて…。

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で、余談ですが、ビックリしたことがありました。


今回の展示の、『第四章  人々の暮らし Daily Life 生と死、愛と欲望の多彩な表現』以降の展示です。

なぁんと…
ワタシは無知でした。
今回の展示の解説でビックリこきまくりの事実を知ったのでございます。
では、古代ギリシャの驚愕の事実…

その①
古代ギリシャでは、年長の男性が少年を心身ともに愛し、教え導くことで、一人前の市民あるいは戦士に育てることが市民の義務であるとみなされていた…
つまり、年上の男性が少年と性的関係を結ぶっちゅうことですね。これがアタリマエだったようです。

ガッビィ~ン!
ほ、ほ、ほんまかいなぁ!!!!
ホンマのようです。

その②
古代ギリシャでは、社会のあらゆる階層で売春が盛んだった…
いわゆる『酒池肉林』の世界が繰り広げられていたようで、宴会では必ずそういう女性がいて… ああ、どないやねん! ってコトが繰り広げられていたそうな…。
ホンとはもっと強烈なことが書かれていたり、壺絵の展示がございました。

いやはや、ビックリぎょうてん…

もとより、古代ギリシャでは『女性差別』が厳しかったということは知っておりました。
市民の妻は宗教行事のとき以外は外出できなかったということだったそうです。
でも、高級売春婦になると妻になった女性たちとは違って、何の束縛も受けずに外出できることはモチロン、サロンを設けたり社交界の花形として重要な政治的役割も果たすことができた…というのですから2度ビックリ。

………………… ★★★★★ ☆☆☆☆☆☆ ★★★★★…………………

まっ、色々新発見もあったりで、流石に博物館はおもしろいモノですなぁ。


では、博物館はこれくらいにして…

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やっぱり…

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ココでお買い物です!

ではでは…