ウィンナーコーヒーの名店  喫茶『ラドリオ』の巻 | The Sam's Room

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路地裏… 妙にひかれませんか、こんな言葉。

裏町…
路地裏…

なんだかね、華々しさとはかけ離れた魅力がそこにはありますよね。

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資料を求めてお江戸は『神田の古書街』にやって参りましたワタシ。
歩き疲れたし、チョットひと休みがしたくって喫茶店のドアを開いたのでございます。

♪ きっみとよっく こっのみせぇ~に きたものさぁ~ ♪

ああ、頭の中をよぎるのはガロの『学生街の喫茶店』。
あの3人組がフォークギターをかき鳴らしてる姿は今でも新鮮に覚えられるなぁ。
パンタロン姿…今ではもう懐かしいファッションですなぁ。

そんなことを思い出しながらやって来た神田神保町の路地裏。

そうなのです、『路地裏』にその店はあるのです。
大通からチョット入っただけでグッと静かな落ち着いた雰囲気…
ホントに狭い路地裏に2軒の喫茶店がたたずんでいる姿はなかなか絵になるものですね。

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『ラドリオ』…

そして、すぐ近くにあるのは、

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『ミロンガ・ヌォーバ』…
昔の名前は『ミロンガ』だったのですが、ビールを提供しだした頃から『ヌォーバ』というのが入ったようですね。

Which do you like?

どちらも捨てがたい…
ああ、優柔不断になるワタシ…

イヤ、待てよぉ~。
そう言えば、『さぼうる』もあったよなぁ。
でも、別に『さぼってる』訳でもないし、たかが喫茶にはいるのにそんなに悩まんでもエエやんかぁ。

よし!
男は度胸、女は愛嬌…ここは一つ『ラドリオ』に決定!(そんなドたいそうなコトとちゃいますけど!?)

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そんなこんなでやって参りましたのが神田町『ラドリオ』。

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古びた煉瓦がお店の雰囲気を盛り上げております。
それもそのはず…
『ラドリオ』って、スペイン語で煉瓦という意味だそうです。シランかった…。

ドアを開けるとそこは『モダン昭和』のニオイがプンプン。
昼下がり、お客さんはイッパイ。

流石に有名な老舗ですからねぇ。

みんな思い思いにゆったり座って本を片手に珈琲を飲んでおりますぞ。
一番奥の席が空いているようです。

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薄暗い店内。
全体が茶色っぽい…というのが昭和レトロかな?

何かここに来ると落ち着くんです。
これが喫茶店の魅力。
ファストフード店にはない魅力があるんですね。

で、何を飲む?

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メニューを見ましょ!
…って、実はここに入る前から決まってます。
ここに来ればやっぱり『ウインナーコーヒー』でしょ!

ほら!
メニューの左上に載ってるでしょ。
ここには…
『日本で初めてウインナーコーヒーをだしたのがラドリオです』

ほらほら…
ごっつう、自慢してますがな!
ホンマ?
まぁ、自信ありげにそう書いてるのだからホンマでしょ!

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そう言えば…
ウインナーコーヒーと言えば思い出すんですなぁ、『石垣島』。

今からもう30年ほど前のことですが、沖縄県石垣島を訪れた時のこと…

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30年近く前の写真ですよぉ。

ははは…
懐かしい写真だなぁ…。 
飛行機が『南西航空』だもん。
ははは…
痩せてるモンなぁ、ワタシ…

で、離島桟橋が今のモノではなく、旧離島桟橋でその近くの喫茶店に入ってオーダーしたのが『ウインナー・コーヒー』。で、まさかの『ホンマモンのウインナー』がコーヒーに浮かんでた! マジでっせ! 最初は冗談かと思ったんだけどどうやらマジだったようです。
まぁ、石垣市の方々の名誉のために申し添えますが、今からもう30年も前のことだからね。そこの店主さんの勘違いだったのでしょうけど…。でも、ひっくり返って驚いたことを思い出しました。
で、わざわざ昔の写真をアルバムから引っ張り出すほどの話題でもなかった????

ちなみに、あのタモリさんが博多で雇われ喫茶マスターをしていた頃、シャレでホンマモンのウィンナーを浮かべたコーヒーをウィンナーコーヒーとして出していたというのは有名な話しなのでございます。

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さてさて、喫茶『ラドリオ』の話に戻しましょう。
日本初のウィンナーコーヒーを出したお店だと言うことですが、 前述の石垣島のお店のような勘違いではなく、コーヒーにホイップクリームを乗せたのが通称『ウインナーコーヒー』と呼ばれてますよね。

ウインナーコーヒーはオーストリア発祥のコーヒーの飲み方で、『ウィンナー』というのは、オーストラリアの首都ウィーンの名前から、『ウィーン風の…』という意味であることは皆さまご承知の通りでございます。

でも、しかし、but…

本場のウィーンに行って『ウィンナーコーヒー頂戴!』と言っても通じませんぞ!
これは日本の造語で、本場のアチャラでは『フランツィスカーナー』と言うそうでございます。努々間違う事なかれ…

さてさて、話しが底抜け脱線ゲーム…。元に戻しましょ!

『ラドリオ』名物のウィンナーコーヒーを頂きましょう。

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やって参りましたぞ!
これが『ウィンナーコーヒー』。

クリームの乗り方が良いですねぇ。

ホントは、このクリームが溶けてくるのを楽しみながらゆっくり飲むのが本当の飲み方だそうです。クリームが蓋となって珈琲が冷めないようにしているのですね。

でもねぇ…
チョットせっかちなワタシなのです。

思わずスプーンですくってクリームをぺろりと食べてしまうのは品がないのかも!?
ああ、情けない…

ラドリオは午後6時から顔を変えます。
それは…
大人の時間…

バータイムになるのです。
今宵は文学の話しに花を咲かせながらアルコールを楽しみましょうか…

神保町 『ラドリオ』 
     東京都千代田区神田神保町1-3
  TEL03-3295-4788