お~!今が旬の話題のトコやでぇ~の巻  連休お出掛け日記 その③ | The Sam's Room

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全くもって驚きました。訪ねたすぐ後に総理のあの会見でしたから…。

連休のショートトリップ2日目は、今話題の『浜岡原発』を訪ねたワタシ達でした。
宿を出たのが9時前、遠州灘を左に見ながら走ると、なんとアッと言う間に『浜岡原子力発電所』に到着しました。

ははは…
写真がないのです。
ここではイッパイ撮ったはずなのに、どういうワケか、全く写っていなかったのです。
『リコー』のデジカメやのに、全くリコ~(利口?)じゃない! 
『アホー』なデジカメに成り下がっておりました。でも、ナンで写っていなかったのだろう??? 原発の呪い!? 基本的な立場として『原発は問題がある』とワタシは思ってるからデジカメに拒否された!?

さて…
着いたのは午前9時ちょっと過ぎ。
信号から施設内に入っていくと、すぐ右手に『浜岡原子力館』が見えます。
もちろん、見学用の施設に行ったのです。
ジッサイの原発の中なんかこの時期ですから見せてくれるはずもございませんし…

で、正面入り口から約12~15台のクルマが並んでいました。
例の震災で原発問題が言われている最中なのでまさか見学者はそんなにいないだろうと思っていたワタシ達。でも、なんですか、このクルマの列は!

でも、おかしい…
右手に見える見学用施設の『原子力館』の駐車場はガラガラ…
でも、なんで入り口からクルマが止められてるの????

待つこと10分程度…

一番前でクルマを止めていた警備員のオジサンがゆっくりコチラの方に歩いてきます。
警備員さんは途中、数台の車に話しかけられ、話しかけたクルマをドンドン右側から駐車場の中に流しているじゃないですか!
なんですかぁ!?

で、警備のオジサンがやっとワタシ達の車の前にやってきたので、
『まだ入れないんですか? 混雑してるのですか?』
と訪ねたところ、クダンの警備員さんはこう言ったのです。
『ああ、この並んでいるクルマかい? これは取材の人達だよ。えっ? あなた方は見学希望? じゃ、ここから右に行って…』


な、な、なんとぉ~!
な、な、なんですとぉ~!?

車列の混雑は報道のクルマだったのかぃぃぃぃ!
それだったらそうと早く言ってくれぇぇぇぇ!!!
なんでアホみたいにこんなにボォ~っと待ってなアカンのやぁぁぁ!!!
けっ! アホくさい!!!

怒りを覚えたのですが、ソコはグッとこらえるところが人間出来て参りましたなぁ…って!?

この時は、福島の原発問題でココにも取材に来たのだろうと思っていたのですが、後で知ったのですが、この時に海江田大臣ご一行様が来たそうです。だから取材陣でごった返してたのですね!

さて、この『浜岡原子力館』はモチのロン、原子力発電のPR用に作ったもので、原子力発電の仕組み、環境問題、そして安全性などを広報しているヤカタなのでございます。

写真がないのでパンフレットからの借用でお許し下さい。

イメージ 1 『浜岡原子力館』はとってもおっきな見学用施設で、7つのゾーンに別れた展示、そして展望台、オマケに『オムニマックスシアター』まであって、その上になぁ~んと、『無料』『タダ』『ロハ』『フリー』なのでございます。まぁ、PR用だもんね…。

で、
先ずは『展望台』から発電所の全景を眺めてみることにしました。
海抜32mからは発電所は元より遠州灘が広がっています。
もしここに津波が来たらドナイするンやろ???って考えちゃいます。だってあの大災害のすぐ後ですからねぇ…。

現在停止している1号機と2号機が右手に見えます。これは老朽の為に廃炉すると言うことでした。ふ~ん…
ちなみにこれら2つを廃炉するのに約900億円かかるんですって!

3号機は点検中。そして左に見える4号機と5号機は現在稼働中だそうです。
(後日談として、例の、あ…カン総理の唐突な会見で停止要請をした原子炉です。)


さて、ウロチョロしておりますと、『オムニマックスシアター』の時間となりました。
直径18mのドーム型巨大スクリーンに迫力ある映像を映し出す施設ですね。

やっていたプログラムは『いきものがたり』というお話し。   イメージ 2内容はこの大宇宙には地球のように沢山の命があふれる星はまだ見つかっていない、地球は生き物が必要な大気や大陸灘、そしてキレーな海に恵まれているというもの。
地球環境の素晴らしいことを紹介した迫力イッパイの映像でした。

ねぇ…
こうして原子力発電のクリーン性を訴えているのでしょうか。
そして、CO2を出さないメリットを告げているのでしょうね、きっと…。

原発ウンヌンの話は別にするならば、大迫力の映像は中々素晴らしかったです。


それにしても多くの方々がこの資料館にお見えです。

連休だから?
無料だから?
他に行くところないから?
子ども向けにしているから?

まぁ… それはわかりませんが、家族連れが多かったのには驚きましたね。 

イメージ 3

      ……パンフレット……


『浜岡原子力館』の展示は7つのゾーン。
エネルギー問題や環境、原子力発電のしくみ、放射線や地震対策について、そして原子燃料サイクルについて等々がわかりやすく説明されておりました。

地震対策のトコロでは、通常の鉄筋ではなく、太い鉄筋とぶ厚いコンクリートで構成されているので安心だ…という展示がありました。
ホントにホント????
想定外ッてあるよぉ!

そういえば、ココの地は近年に必ず来ると言われる東海地震の危険区域に指定されていましたよねぇ…。


ここ、浜岡原発建設にアタって工事の調査を行ったのが1970年。
当時の調査結果に寄りますと、ココの地層は第三紀中新世の相良層(砂岩と泥岩の互層でできている)で、固結度は高いと判定されたと言います。100本以上のコアボーリング調査により、相良層の岩盤は凸凹だったけれど、問題となるような断層や破砕帯はないとされていたそうです。
そういう結果をモトに1971年には浜岡原発の工事が始まりました。

でも、しかし、but…

原子力発電が開始されて間もなく問題が発生…
発電所敷地内に 断層破砕帯が存在 が明かとなったのです。断層は1号機から3号機の建屋をかすめていることもわかりました。
周辺には8本の活断層があり、そのうちの2本が原発敷地内を走っている…らしいのです。

発電施設が乗っている岩盤そのものも脆弱性が指摘されていますし、オマケに活断層も真下を走ってる! 更に、建屋は耐震性が高くてもプラント事態の耐震性の問題を指摘する声もあるようです。

更に…
ここに来て『津波』の問題。
この発電所の想定は約8mということですが、最新の想定では11~15mと予想する向きもあるそうな…。

困ったことですねぇ…


そんなこんなで、危険が常に指摘されていた『浜岡原発』。
そして今回の地震と津波により福島第一原発があのような状況になり、その危険性に注目が集まり出しました。
結果として、今回の『一時停止』が現実となったみたいですね。

津波対策が出来る2年間の一時停止と言うことですが、大丈夫かなぁ…
堤防がいくら強固だとは言っても、今回の災害で堤防はことごとく潰れたという事実…
人工物は所詮自然には勝てない…
その上、活断層にのってるんでしょ!
大丈夫かなぁ…

今後はどうなるのでしょうか。ホントに心配ですね。


基本的に『原発』は危険だし、問題が多すぎるのでワタシは反対です。
しかし、もう一方で現実を直視した時に、今既に『原子力発電』に頼り切っている事実があります。
これを今すぐに全部停めると言うことには問題が多すぎますよね。
国民生活、日本経済を考えても実際それは出来そうにもないことです。

今後、新たな『原発』は建設しない。
エネルギー政策を見直して行く…これは必要なことでしょう。

ただヒトツだけ言うとすれば…
今回の あ カン総理のやり方は唐突すぎるのではないか…
何事に対しても唐突で、延命&人気採り&パフォーマンスが多すぎるのではないか…

危険が予想される原発停止は致し方ないところだし、明日やってくるかもしれない大災害にすぐさま対応しなければならないでしょう。浜岡原発停止は今の時点では必須なコトなのかもしれません。
電力会社も、そして経済界も危険を冒すことは出来ないでしょう。だから停止は受け入れなきゃ仕方がない…(いろんな圧力もあろうと思うし)

とにかく、今後は国民生活に多く影響するコトであることは確かです。
中部電力、浜岡原発が停まれば、東電への補給もストップするし、九州電力への補給もダメ、そして関電から廻すとなればそれもまた関西エリアでの節電対策…、そして企業の生産能力の低下。

網の目のように繋がっている電力事情と日本のモノ作りとの関係性や、国民生活への影響は多大ですね。

今後は、真の『政治力』が求められることとなるでしょう。
あ…カンさんで乗りきれるのでしょうか??? 
疑問… 
ちゅうかねぇ… 
あ…カン…

とにかく、
日本は必ず復旧します。それも早い時期に!
それは、『日本人の智恵と努力』によるものでしょう。
政治はそれを正しくバックアップし、支えていかないといけませんね。
ホントの意味で強く、そして先見のメイを持つ決断力のある人が総理大臣になってもらいたいものです。

でも…
そんな人… いる????


………… ………………  …………………

そんなこんなで浜岡原発を後に、少し走ると見えてきたのが『風力発電施設』です。

イメージ 4

これもパンフから…

中部電力が建てている『風力発電所』、11基の総出力は22,000KWだそうです。
すごいですね。

風力発電は自然エネルギーを利用するからクリーンで地球温暖化にも悪影響を与えない等々メリットもありますが、でも全てがGOODなワケじゃなくて風力発電にも問題があります。

①騒音問題 … 低周波の騒音が健康被害を出しているとの報告があります。
②景観問題 … 著しく景観を破壊してしまいます。
③建築コスト… 結構かかるンです。
④安定性  … 風吹かないと発電が出来ません。だから風力だけに頼ることは出来ないのです。総量に規制があるようです。

などなど…

いやはや、電力問題というのは難しいですね。


これからお次は『浜岡砂丘』に行きましたが、ココでもデジカメ『リコー』が『アホー』になっていて、全くなぁ~んにも写っておりませんでした。
ショック…

ステキな砂丘だったのになぁ。
お母さんと小さな娘さんが砂丘で砂滑りを楽しんでいました。
ほほえましかったなぁ…

遠州灘から吹き上げてくる風が砂丘に当たりとっても心地よい…。
遠く水平線がまぇ~るくなっていて、ああ、地球は丸いんだぁ~と実感します。

てなてなコトで、5月5日の正午までの時間でございました。

ちょっと要らんことを書きすぎましたねぇ…。旅日記なのに! ではまた次回…