日経XTECH2018年4月6日の記事で、ソフトバンクとサウジアラビアの太陽光発電事業について、より詳しい報道が成された。
今までの報道との一番の違いは、2030年までに建設する予定の「ギガソーラー」の規模が、今までの2億キロワット=200ギガワットでは無く、350ギガワット=3億5千万キロワットと報道されているところか。
2億キロワットの倍は必要では無いかと私が記入していたように、3億5千万キロワットなら十分出来る範囲内だろう。
もっとも桁数を間違えていないかと多少不安になるのは今までに無い大型発電所の故だろうか。
この記事では次の記載が気になった。
「今回の合意には、フィージビリティ(実現可能性)調査を2018年5月までに完了すること」
時間をはっきり区切ったな。
予想以上に早い。
急いでいるという事だ。
「太陽エネルギー貯蔵システムの開発や製造を検討すること」
貯蔵システムを検討するということは、サウジアラビアの電力消費量のほとんどを太陽光発電でまかなうということだな。
それなら3億5千万キロワット必要だろうな。
「同国内外での市場開拓を前提として量産規模で太陽光パネルの研究開発に取り組む専門会社を設立すること、などの項目も含まれているという。 」
「同国内外での市場開拓」というところが重要だろうな。
ソフトバンクとサウジアラビアが世界の太陽光発電市場の大きな割合を占めることを、目的としていることは間違いないな。
世界の石油市場を支配したOPECの中心国家であったサウジアラビアが、太陽光発電時代にもその支配力を残そうというわけだ。
どのくらいうまくいくかは判らないが、早い者勝ちという面は確かにあるだろう。
世界的規模での大勝負だ。
ソフトバンクが絡む以上日本も人ごとでは無い。
成功することを祈っている。