それにしても大電力会社による再生エネルギーに対する嫌がらせは、判ってはいたがひどいものだ。
 そしてその隙間を中国の大資本が入り込んでおいしいところを持って行くのだからタチが悪い。
 このままでは、日本は原発推進派の馬鹿どものおかげで国家の舵取りを間違えて崩壊するのではあるまいか。
 再生エネルギーは安いから経済合理性でどんどん増えているので、国家の政策などで増えているわけでは無いという専門家の意見は正しい。
 日本は国家の政策で高くて汚くて電力会社を儲けさせるだけの原子力という欠陥エネルギーを推進しているわけだ。
 高価でダーティな電力は日本の競争力を削いでいくのは間違いない。
 愚かの極みである。
 儲けるのは既成の電力会社だけ、と。
 12月4日に放映された「クローズアップ現代+「中国再エネが日本を飲み込む」」をようやく見た。
 こんな重要な放送がなされていたなんて知らなかったというのはどうしようもなく迂闊だった。
 もちろんここで言われたことは私がこれまで主張してきたことと基本的に同一であり特に新しくは無い。
 しかし今まで原発推進論者によってなされた正反対の虚言を信じ込んでいる者が多かったこの日本で、NHKがこういう番組を放送した意義は大きい。
 これで少しは日本も変わるだろうか。
 最近、自然エネルギー関連の投稿が減っていたが、それはむしろ発電コストの低価格化によりエネルギー転換が順調に進んでいるということだろう。
 順調だからニュースにならないわけである。
 太陽光や風力の発電コストは、すでに3~5円/kWhにまで低下しているとのことである。
 その結果、2017年第1~3四半期の発電量を前年同期比で見ると、化石燃料火力は135TWhの減少、原子力は9TWhの減少であったのに対して、自然エネルギーは70TWhの増加となったということである。
 米国の総電力消費量は、エネルギー効率化のおかげで約75TWh減少したそうである。
 ただトランプ大統領の反動的な政策が気になるところではあるが、それも余り心配はしていない。
 時代の流れに棹させばはじき飛ばされることは間違いないのであるから。
 今日の新聞によると政府は護衛艦いずもを空母に転用する検討を始めたとのこと。
 このことは散々言われたことではあるが、今頃どういうつもりだろうか。
 まあ転用するよりも1から空母を作った方が良いとは思うが、検討すると言うことは「いつでも空母を持てる」ということを中国に対して行うデモンストレーションなのかなとも思う。
 そういうことではあるまいか。
 今日も本屋に行ったのだが、11巻が無かった。
 それで店の人に聞いてびっくり。
 そもそも入ってないという。
 10巻まであるのにだ。
 売れてなかったわけでは無い。
 どうやって入荷する本を決めているのだろうか?
 結局他の本屋に行って見つけた。
 そんなに発行部数が減っているのだろうか?
 判らない。
 22日に発売予定の「異世界はスマートフォンとともに」11巻だが福岡市ではまだ出ない。
 福岡市は2日遅れるという出版取次会社の取り決めがあるからだが、二日遅れの上にその日が日曜日などになると3日遅れてしまう。
 今回はそのパターンだ。
 我慢出来るのは1日が限界だ。
 取次会社はいったいいつまでこんな制度を続けるつもりなのか。
 こんなことをしていたらアマゾンなどに勝てるわけが無い。
 書店に無い本を注文したら1週間ぐらいかかってしまうというのも致命的。
 アマゾンに頼めば1日で来るのだから。
 私は出来るだけ本屋で買ってアマゾンなどは使わないで行きたいのだが、こうも利便性が違ってはいつまでそれを通せるか判らないし、人にはとうてい勧められない。
 本屋はどんどん減少しているようだが、それも仕方が無いと思わざるを得ない。
 本屋に行ったら「GATE」マンガ版12巻が発売になっていた。
 即買い。
 ネットでマンガ版が読めなくなっていたので打ち切りになったと思っていたのに、嬉しい誤算だった。
 まあ「異世界もの」、あるいはweb小説というジャンルは、昔なら小説を読みもせず、ましてや書いたり等しない人々を小説というジャンルに引きつけていることは確かだと思う。
 「活字離れ」ということは過去数十年の間、ずっと言われていたことだが、それを一部解決しているだけでも、このジャンルは意義があると思うな。
 「異世界もの」というのは便利なジャンルだ。
 このジャンルの始まりは何だろうと考えると、私としては半村良の「戦国自衛隊」じゃあ無いかと思う。
 自衛隊がタイムスリップして戦国時代に行く話だが、厳密には過去では無く、過去によく似た異世界だということが判る。
 1970年代の小説で、映画化もされた話だが、私はこの小説がSFマガジンに載った段階で読んでいたが、半村良は酒に酔っ払って書いたんじゃあ無いかと本気で疑っていた。
 そのくらい面白かったとも言える。
 「異世界もの」。
 web小説には、これがやたらと多い。
 おそらくweb小説というジャンルが掘り当てた「金鉱」なのだと思う。
 「異世界もの」は一応ファンタジーに分類されると思うが、特に考証力が無くても書けるため、素人作家にも書きやすい。
 また考証力がある書き手にとっては、その分野を書きやすいという利点がある。
 例えば「GATE」は自衛隊に詳しい作者が、現実には難しい自衛隊の戦闘をこの「異世界もの」の設定を使うことで可能にしたわけだ。