小説を一部分読んだ限りにおいては、この22世紀初頭の世界でも、寿命は100年前と変わらないようだ。
 これは正直言ってちょっとがっかりした。
 21世紀初頭の現代においても、IPS細胞をはじめ人間の寿命を延ばすような医学的な発見、発明が次々と起きている。
 それが実用化されるには、10年、20年かかるだろうが、21世紀中旬には健康寿命が100歳を超すことが十分考えられる。
 22世紀初頭には150歳を超える「お年寄り」(外見は若い!)がたくさんいておかしくは無い。
 日本は少子化しているのだから、それは良いことだろう。
 人口減少はせいぜい1億ぐらいで止まり、それからまた増え出すと思われる。
 beatless、3話まで見てきてちょっと疑問なのが、この時代の医学の問題だ。
 1話でHIEに介護されているおばあさんが出てきたけれど、この時代、こんな一目見ておばあさんと思うおばあさんが存在するのだろうかと思った。
 しかし考えてみれば、一見80歳ぐらいに見えるおばあさんだが、実は150歳である可能性があると気付いた。
 だとしたらあの描写で間違いは無いのだろう。
 まあ実際どうなのかは判らないけどね。
 カンピオーネ最終話である21巻を購入した。
 まだ完全に読んでいないが。
 あの4人(愛人4人ね)との関係も一段落ついたようだし、ほかのカンピオーネともうまくいっているようだ。
 ひかりとの関係はよくわからないけれど。
 後書きを読むと今後番外編みたいな話を書くつもりはあるようだ。
 それを楽しみにしていよう。
 HIEには心が無いと散々言っているし、レイシアも言うけど、こんなに言われるとホントか?と疑いたくなる。
 レイシア達はレッドボックスだ。
 つまり人間の常識は通用しない連中なんだ。
 ならば無いはずの心を持っている可能性というものを考えないのは迂闊としか言い様があるまい。
 どうなのだろうか?
 今週は「レッドボックス」という言葉が出た。
 要するに人間を越えた超AIによって作られた人間には理解不能な創造物。それがレッドボックスなわけだ。
 面白い物を考えたなあと思う。
 従来だったら異星文明からもたらされた物とかだった超文明の産物を人間が作ったAIが作りだした人類には理解不能な物とはね。
 もちろんアシモフが考えたような物はあったのだけどね。
 それはともかく今週のbeatless。
 素直に解釈すれば、ストーカーの存在に気付いたレイシアが、わざと隙を作りストーカーに凶行を促し、ストーカーの抹殺を図ったということなんだろうな。
 ただ殺人はレイシアの一存では出来ないのでアラトを巻き込もうとしたのだろう。
 そこにもう一人の超HIEが現れたのは誤算だったのかそれともそれもレイシアの計画のうちだったのか。
 結果としてみれば、ストーカーを死ぬほど脅かして二度と関わってこないようにしたのでレイシアの意図は達成されたと見るべきなのだろうか。
 レイシアは謎が多いなあ。
 まず先週の感想を先に書こう。
 アナログハックという言葉が出てきた。
 要するにレイシアの美貌を利用して大衆を操る技術ということか。
 残念なことに、このアニメは作画技術がそこまで高くなく、レイシアの美貌がそこまでの力を持つことを実感として表現出来てない。
 これが例えばマッドハウスの作画だったら、理屈抜きにその力を表現出来たろうと思う。
 一番アナログハックされているのは言うまでも無く主人公だな。
 アメリカは太陽電池の輸入に対して30%の関税を課すことに決定したとのことだが、「クリーンエネルギーリサーチ・コンサルティングの米GTMリサーチ社によると、30%の関税は10~15セント/Wに相当する。」というのは変じゃあ無いか?
 アメリカの太陽電池コストは3~5セント/wというのに関税が10~15セント/w!?
 なんでこういう計算に????
 
 
 長谷敏司の作品世界に出てくる、人を越えたAIによって作られたAIにさらに作られたAI。
 そういう風にして作られた超AIという物も、アシモフのロボットシリーズに出てくる。
 「マシン」の話だ。
 アシモフはやっぱりただ者では無いな。
 彼の「ロボットもの」も今なら「AIもの」と言われただろうような物だったしね。
 「beatless」は人間にロボットを愛せるかというのがテーマらしい。
 このテーマだとやはりアシモフのロボットSFが有名か。
 ロボットと人間の恋愛をテーマにした短編があった。
 確か「我はロボット」か「ロボットの時代」。
 そこにあった「ロボットに人間を愛することは出来ません。しかし、人間には出来るのです。」という言葉が印象的だった。
 私としては「人間はロボットを愛せるか」と問われれば、「当たり前だろ」と答えるな。
 人間は、ペットやただの物であっても愛することが出来る。
 ましてや「beatless」のレイシアのような人間そっくりのロボットに至っては。
 しかし、ロボットに人間を愛せるかと問われれば、擬似的な愛情なら可能と思う。
 人間にとってはそれで十分だろう。