僕と君が見た空。

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馬鹿馬鹿しいブログだけどよってってねw

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第一章 亀裂

こいつは、はっきり言ってムカつく。
昔の頃よりたちが悪い。
あいつが言った言葉で亀裂がはいった。

「確かに……そういう考えもあるが、俺はお前が本心で言ったとは思えない。」

そうだ。
こいつは1人で抱え込む奴じゃない。
何かしら理由があるはずだ。

「はっ、笑わせるな。たとえ本心ではなくても僕とお前なんの関係がある?」

「お前の身に何が起きた?」

「お前には関係ない。」
頑固な奴。
確かに関係ない。だけど俺はお前の力になりたい。
だけど、今の紫月は苦手だ。

俺と紫月が睨み合っている間、
何かと良くない事を考えている結希。

そして何故か何も教えてくれない紫月。

それを見てニカッと歯をこれでもかと見せる勢いでにっこりと笑いながらこちらを伺うじっちゃん。

さてと、この宿は賑やかになるな。
第一章 亀裂

出ていこうとした紫月の腕を
掴んだ。
物凄く嫌そうな顔をしている。
いかにも自分に関わってほしくないよう……。
「なに?」
「いや。」
曖昧な返事をしてしまった。
うじうじしているつもりはないが、
どうやら勘違いをしているようだ。
紫月の態度が刺々してしまっている。

「いつまで掴んでるんですか。」
さあ、困った。このまま掴んでいるか。
それとも離すか。

「じゃあさ、この家に住めばいいじゃない?」
いきなり結希が変な事を口にした。

「は?」
紫月が変な声をだしていた。

「は、じゃなくて!私達みたいに此処に住んでしまえばいいじゃない。」
こいつ馬鹿?
そんな話、こいつがのるわけない。

「確かにそれもいいな。賑やかで楽しそうではないか。どうだ君も住んでみないか?」
じっちゃんまでもが?
確かにこいつから事情を聞ける
かも知れないが、一緒に住むか?
いや、でももしかしたらこいつと会うの
これっきりかもしれない。

「離してくれないか?」
「嫌だ。住むのなら離すが。」
その言葉がでた。

「強制かよ。」
「でも、いい話だよー。なんたって宿代タダなんだから!」
結希はすごい。簡単に人の心を
揺さぶる。
物をかうときなんて、かなり値下げされる。
羨ましいくはないが、
その性格の一部を貰いたい。
そうすれば、俺でも安くなる。
……そんな話より、
宿の話にあいつは食いつくのだろうか。
ふとじっちゃんが言った。

「悩むことなんてないさ。宿代は俺の手伝いしてくれればさ。」
ナイスフォローだ。じっちゃん。
それなら遠慮なく暮らさせるだろう。

「では、お世話になります。」
食いついた。

「やった、これから家族ね。そういえば貴方いくつ?」
「14です。」
「私達と同い年だね、悠。」
「ああ。」
俺は知っている。
だが知らない事もある。

「直球な質問をする。」
「あ、はい。」
「何故あんな路地裏でぶっ倒れていたんだ?」
そう。何故あんなところで倒れていた?
それが一番気になる。
そう思っているとありえない言葉が返ってきた。

「知らない。そんなこと忘れましたよ。」
「知らない?あんな大怪我してたのにか。普通は覚えている。」
「貴方は馬鹿ですか?痛みや衝撃のショックで記憶は無くなります。一時的の記憶でもね。それか僕が普通ではないからかもですね。」
その言葉に少しカチンときた。
抑えろよ、自分。
第一章 困惑

さて、自分で持ち掛けた空気とはいえ
どう切り替えようか。

僕が言った言葉で亀裂がはいったよう。

「確かに……そういう考えもあるが、俺はお前が本心で言ったとは思えない。」

「はっ、笑わせるな。たとえ本心ではなくても僕とお前なんの関係がある?」

「お前の身に何が起きた?」

「お前には関係ない。」

お節介な奴。
僕はこういう奴嫌いだ。苦手だ。

僕と悠が睨み合っている間、

何かと良くない事を考えている結希という女。

そして何故かよく僕に突っ掛かってくる悠という男。

それを見てニカッと歯を見えるくらいににっこりと笑いながらこちらを伺う主のおじさん。

僕は暮らしていけるんだろうか、

こんな変な奴らばかりの宿で。
人物紹介です。


〔呉乃 紫月〕
14歳/6月26日/♂

何者かに追いかけられている少年。
礼儀はなっているが、かなり冷たい。
人を受け付けない。
凍りのような性格。
見た目は少女のようでよく性別を間違えられる。そのことに少し腹が立っている。
顔は童顔で少女のよう。
髪は透き通るような銀髪。いや白に近い色で、目がクリクリとしていて可愛い。
なんとも言えない少年だ。

身長 158cm


〔一ノ瀬 悠〕
14歳/4月27日/♂

双子の弟。
愛想のない人。
なかなかいないだろうと思わせるような綺麗な容姿。
髪は黒い。睫毛は長く、目は切れのあって美しい。
だが、姉の結希と違いどうしても14歳にみえない。
女を皆虜にするぐらい完璧な容姿。

身長 172cm


〔一ノ瀬 結希〕
14歳/4月27日/♀

双子の姉。
双子の弟と違い愛想がいい。
少し子供っぽい性格。
顔つきが弟の悠と少し似ている。
性格とは裏返しに顔つきは大人っぽい。
容姿も美人。
髪は茶色でロング。睫毛も長い。目はくりくりとパッチリしている。男を皆虜にするぐらい完璧な容姿。

身長 163cm


主な3人の紹介です。
あとからでてくる人物は
でてから紹介します。
第一章 困惑

出ていこうとした僕の腕を
一ノ瀬悠という奴に掴まれた。

「なに?」

「いや。」

曖昧な返事。
こういううじうじしている返事は
どうも苦手だ。腹が立つ。

「いつまで掴んでるんですか。」

僕の言葉に女の方が反応した。

「じゃあさ、この家に住めばいいじゃない?」

「は?」

あまりにも変な発言にマヌケ
な声がでた。

「は、じゃなくて!私達みたいに此処に住んでしまえばいいじゃない。」

この女馬鹿か?
この家の主ではないのに勝手に決めて。

「確かにそれもいいな。賑やかで楽しそうではないか。どうだ君も住んでみないか?」

僕の腕を掴んでいる男は黙ったまま。
意味わからない。

「離してくれないか?」

「嫌だ。住むのなら離すが。」

「強制かよ。」

ほんと、この街の奴らの考えはいまいちわからない。

「でも、いい話だよー。なんたって宿代タダなんだから!」

……宿代タダ。
いい話過ぎる。
安くても宿代はかなりかかる。
しかも僕は金がない。他も何も持っていない。

頼むしかないのか。
でも、タダで住ませてもらうのは
さすがに、悪いと思う。

ずっとそんなことを考えていると、
ふと家の主が言った。

「悩むことなんてないさ。宿代は俺の手伝いしてくれればさ。」

そうか、そうだな。
それなら遠慮なく暮らさせてもらえる。

「では、お世話になります。」

「やった、これから家族ね。そういえば貴方いくつ?」

「14です。」

「私達と同い年だね、悠。」

「ああ。」

同い年?その大人っぽい顔で……。
はあ、ただ僕が童顔なだけか。

僕がぶつぶつと頭の中で
呟く。

「直球な質問をする。」

「あ、はい。」

「何故あんな路地裏でぶっ倒れていたんだ?」

倒れ……、ああ。
追いかけられていたんだっけな。

「知らない。そんなこと忘れましたよ。」
「知らない?あんな大怪我してたのにか。普通は覚えている。」

「貴方は馬鹿ですか?痛みや衝撃のショックで記憶は無くなります。一時的の記憶でもね。それか僕が普通ではないからかもですね。」

本当は覚えている。
だが、このことは誰にも話すつもりはない。
たとえ命の恩人だとしても、親しい友人だとしてもだ。