外が暑すぎて投資家もやる気が起こらないのか、円通貨はドル安基調にも関わらず今週は大きな動きが出ていない。 お盆明けの輸出勢が揃ったところで円高に仕掛けが行くのか見ものではあるが、クロス円のサポートなしではドル円が大きく下がる展開は考えづらい。 クロス円の軟調を引き出すのは中国経済の行方か、ダウ平均の下げなのか、どちらにせよ本格的な動きは来週までおあずけなのかもしれない。 ユーロ円は、109円でなんとか切り返し、110円台を回復しているが、そこから上には輸出の売りが並んでいる様子で直近の11060にある抵抗線が利いていることもあり、109円台へと直ぐまた沈んでいる。 長めの抵抗である11150も上にあり双方とも徐々に下がっており、上昇したとしてもそのラインとの攻防となるし、輸出勢の動向から上値は限定されそうだ。 

今年の夏は、7月中盤の梅雨明け早くから猛暑が続いていて、睡眠不足に悩まされている。 お盆の最中にも各地で熱中症の報道が相次いでいるけど、今年の流行語になるくらい頻繁に使われている。 熱中症での死者が都内では戦後最悪という事で、しっかりと注意が必要。 熱中症といえば、熱射病が有名だが私も大学生の頃に釣りに行って掛ったことがある。 地元天草の海の上に大きな釣り用の筏が碇で固定して浮かべられており、そこで釣りに勤しむのであるが、それが好調で、メジナ、ヒラメや小ぶりの鯛などを釣って楽しんでいた。 ガンガンと照りつく日差しの下で数時間経った後に、暑くて上半身裸で過ごしていたのがまずかったよう。 その後暑いのに、汗が出てこなくなり水分も欲しいとは感じなくなっていた。 帰りの車の中では、寒気が始まりクーラーの中で体が震えだしてしまい、その晩は40度の高熱が続いたことで、翌日知り合いの医者に行く羽目となって点滴でなんとか凌いだという辛いな思いをした経験がある。 先週の35度の猛暑の中でのゴルフでは、逆に警戒しすぎて水分を取りすぎたのかプレーの最中に腹痛を起こす始末でなんともうまくいかないなあと思った次第。 しかし、それで力が抜けたのが良かったのかほとんどのホールでパーオンし、スイング改造後では最高の好スコアーであったのは結果良しとなった。 ただ満足はしていない、改造中なので目的はスコアーではなく中身、それはまだまだ甘かったなあと。 ターゲットゴルフに早まらないようにまた悶絶修行は続きそう。 九州で過ごした学生の頃の熱射病を思い出し、猛暑であるが懐かしさも感じるこの頃となっている。 

今週前半のドル売りが中心で、後半は経済指標もあったがドルの買い戻しが中心となり、ポジション調整での動きとなっている。 短期のドル売りは減っており、今夜の米国雇用統計前にポジションを持っている短期筋はあまり多くないのではないか。 夏相場で薄い傾向がある中で、どちらに振れるのかわからない雰囲気ではリスクだけが残ってしまう。 今夜の相場を来週からの動きを占う材料にするのが賢明であろう。 唯一気になるのは、金利低下と金融緩和期待のみで上昇している米国株である。 ここ一カ月で約1000ドルの上昇をしていて、短期ロングポジションが溜まっている感じの相場であって、出来高が伴っていない相場であるためにポジション調整があると下落し、クロス円に影響が出てくる可能性がありそうだ。 先週から円売り介入警戒が出てはいるが、クロス円では円高とも言えず、全般には変わっていないドル相場からのドル円下落である。 レベル感のみからの介入の根拠とその資金源ははっきりしているのか、政府短期証券での調達をやっているのかは疑問である。 日本国債に海外から資金が流れているということや輸出企業の設定レート低下などの実需要因が多い中での介入はなかなかつらいものがあるのではないか。 マインド払拭の理由での可能性は無きにしもあらずで、実弾が入ると若干サプライズ介入と思えるが、今はまだ介入期待はしていないのが個人的な見解である。 背景を無視した円独歩高という流れが出るまで、その可能性は低いであろうか。 警戒感がある中で、しばらくゆるやかにドル安が進んでいくのかもしれないが、今夜の失業率後波乱が無ければ注目は来週のFOMCに移っていく。 まだ距離はあるが、個人的には83円台に入ると気をつけていかなければならないレベルかと思っている。 83円の半ばにサポートがあるが、そこを抜けると79円台が近い印象が強くなってしまうのが一つの理由である。

 米国の個人所得と個人支出は予想より悪化したことでドル安傾向を強くした。 中身を見てみると、賃金、給与が4、5月は0.4%の上昇だったが6月はマイナスとなり、雇用環境の悪化が増していることを裏付けるものとなっている。 また個人消費支出は、ここ数カ月のマイナスの反動でプラスの予想だったが、先月と変わらずで伸びない消費も雇用環境が原因だと見てとれる。 逆に貯蓄率は若干増えており、消費マインドを低下させる雇用や景気への不安感を垣間見ることが出来る。 ガイトナー財務長官は、昨日失業率に対して発言しており、向こう数カ月は上昇するが、その後低下する見通しだと述べている。 まず近い将来である向こう数カ月は上昇ということは、その可能性は極めて大きいが、その後低下するというのは相場の高値、安値を当てるようなもので相当難しい予測である。 この発言は、失業率の悪化に対して過度の不安とならないようにコメントしていると見られる。 この辺の数値や言動から読むと、米国経済状況は思っている以上に悪化しているのではないかと思われる。 米国金利低下はあっても、市場の動きが先行しているがここしばらくドル安になるのも理に適っているのかもしれない。 米国ダウ平均の上昇を見ていると、悪くないのは、リストラを積極的に進めコストを減らして利益率を上昇させた大企業の経理上の数値だけなのであろうか。  その後の中古住宅販売が予想をはるかに下回り、プラス予想がマイナスの結果となるなど、政府の景気対策が終了した後の指標であるために政府頼みであったことを裏付けるものとなった。 それに加え製造業受注指数まで予想以下の数値で、さすがの米国ダウ平均は前日比38ドル安で引けた。 

そのような事柄が一段の金融緩和という噂を担ぎ出しており、ドル安に拍車が掛るきっかけ作りとなっている。 全般に円高とは言えず、クロス円が値を保っている事でドル円の下げが加速するまでは行っていない。 ストップをある程度巻き込みながらの下げであるが、その後は若干戻すという上値が重い展開が続いている。 大きく動くとすれば、前回の安値である85円割れからであろうか。 新興国の株価が下落する動きが出てくると円高に動きがシフトし、クロス円共々下落するというシナリオもあるから、新興国の動きには注意が必要かも知れない。 明日には、英国、欧州の金利委員会、あさっては米国雇用統計と重要なイベントが続いているようだから、今日、明日辺りはドル売りポジションが短期で積み上がっているとなると多少は利食いの可能性もある。

ドル指数は、昨年の高値と近い6月の高値89ポイントから急落しており、ユーロの買い戻しと大きく関連しているが、これは新規にドル売りを進めたような売りも入っているのではないか。 現在は81ポイント台まで下がっており2カ月で約9%の下げとなり、しばらくはドル安傾向が強まっても80ポイント台では上昇途中でのもみあいがあったところであるので80以下まで短期間でいく可能性は少ないのではないか。 一段の金融緩和があるとしても、米国長期金利は既に大きく下がっており、織り込みに行っているところであるから、ドル安がこれ以上短期で大きく進むとは考えづらい。 まだ欧州も懸念が全て払拭されたわけではなく、欧州経済の動向によっては動きが変化する可能性もまだ残っている。 

ドル安に振れている流れを受けて、ポンドに買いが大きく入っており豪ドルと共に上昇している。 オーストラリア中銀は、今朝会合で金利を4.5%で据え置きすると決定した後、声明をしている。 インフレが中銀のターゲットに近付いている事や世界経済の見通しが不確実であるとされていることで、今後の利上げ観測は打ち消され様子見の動きが強まっているようだ。 声明を受けて、短期の利食いが入り豪ドル、豪円共に軟調推移となっている。 豪円は、レジスタンスであった79.50を抜けず78円台へ戻っている事で仕切り直しとなり、調整の雰囲気も出てきた。 

欧州と米国より回復、成長が加速すると見られた英国ポンドが大きく買われており、ポンドドルは今年2月以来の高値となっている。 ポンドオージーという英国とオーストラリアの通貨ペアーが最近乱高下しているのを見ると、金融政策などに絡んで投機的な資金が出入りしている可能性もある。 このペアーは、先月27日から29日の2日間で約2%下げ、今月約2%も上げていて、特にアジア市場から欧州市場の早い時間までに動きが加速しており、その可能性もある。 ただそうであれば、剥げ落ちるのも早いかもしれない。 ポンドドルは1.6までの可能性は無きにしもあらずだが、経済指標がそんなに良いわけでもなく大きく上昇しているのは雇用統計に向けてのドル安ポジションを作っているのだろうか、それとも数日で消えてしまうのであろうか。 豪ドルならまだ理解できるが、そんなに長期での投資資金が入っているとは思えない、ただテクニカルを覆し行くところまで行くのがポンドの性格でもあるため上値を当てるのは難しいし、夏休みで参加者が限られている薄い相場ではリスクの大きい通貨であろう。

 

対してユーロは、対ドル以外では弱いままだが対ドルでは上昇基調を確かなものにしているようだ。 1.31台にある抵抗線を次々と破って上昇していることで底値不安は随分緩和された。 次のターゲットは1.3320辺りであり、ここを破ると1.35台のレジスタンスまで大きい抵抗レベルまで結構離れているのは、基調を強めるには良いタイミングである。 しかし、背景としてはドル安からのユーロドル上昇であるため、米国雇用統計次第ではある程度の戻しの可能性も予想しなければならないだろう。 短期では波乱の動きがあるかもしれない。 

ドル円は、輸出企業が設定レートを引き下げておりシャープなどは88円と80円台まで

下げてきていることで、夏休み前の売りがある程度上値を抑えて行きそうで、87円は非常に重い展開が続くだろう。 ユーロ円はレンジながらも堅調だが、これも設定レートが低く110円台も多いことで上値は重いままで、ユーロドルが買われるとドル円の下げに繋がりやすく、雇用統計に向かってはドル円の下押し原因ともなりかねないから気をつけよう。 

 クロス円は総体的に中国株の上昇や欧州経済指標の好結果を背景に堅調推移であった。 その中でユーロ円は一時114.72辺りまでの高値を付けたのは、ユーロの買い戻しによるところが大きかった。 ユーロドルは抵抗線を次々と破っていき順調に値を伸ばしていて、1.3100突破でかなり下値不安が後退している。 これを堅古なものにするには、週末にこのレベルより上で推移してほしいところである。 今週中に1.29割れがなければしばらくは上昇トレンド継続となりそうだ。 次の関門が1.34台となっているが、ここまで到達する前に利食いで調整する動きも出てくると予想している。 この動きの背景となっているのは、ストレステストでの悪材料出尽くしとドルへの信認の弱さであって、昨日はカリフォルニア州が財政への非常事態宣言をし、ムーディーズが米国債への格付け維持に対して債務削減計画の必要性を示したことでドル売り要因とされユーロを後押しした。 ドル売り要因が出尽くしてしまうと、今度はこれを背景に買っているユーロへ売りが逆に出てしまうためにチャートでテクニカルとのタイミング次第となってくる。 

 ユーロ円ももみあってはいるが、今は雲の中で推移しており少しずつながらも上昇しているのは健闘に値する。 来週に入ると雲の上限が115円まで下がってくるために、このまま推移すればその辺の攻防次第で方向の見極めがしやすくなる。 米国へはデフレ懸念が少しずつ囁かれており、そこを材料にして経済指標の結果から米国ダウへの売り圧力が強まるとクロス円は一気にトレンドを失う可能性もあり、その点からは微妙な位置にあると言えるだろう。 それを占う意味でタイミングを考えると、来週金曜日に発表される米国雇用統計は重要な指標となる可能性がありそうだ。 

ストレステスト結果発表で大きなイベント通過となり、時期的にも夏本番を迎えるタイミングだとヘッジファンドなどの大口トレーダーが休暇に入ってくることもあり、取引を控えているために方向感が出にくくなっているようだ。 またそういう環境下では相場が薄くなっているために個人投資家の動向が与える影響もある程度はあるようだ。 そういう中で世界的な株価堅調推移からクロス円が買われやすくなっているのは、どちらかというと買い持ちから入る個人投資家にとっては売買しやすい相場である。 値幅もあまり大きくなく、押し目があるとしても半分もない状況では一日で100ポイントほどの益を得られやすい。 クロス円相場の目安となるのはやはり米国ダウ平均であり、昨日は5日振りに前日比マイナスで終わったために、本日のクロス円は日本市場では輸出企業の円買い次第であろうか。 欧州市場に入ると、ストレステスト後の欧州の経済指標があり、昨日久しぶりに反落した株式市場やクロス円堅調推移のサポート理由としてなり得るのか注目に値するだろう。 

 米国ダウは、企業業績の明るさがサマーラリーとなって株価を引き上げているが、何せ出来高が少ないままの上昇であるために、一旦下落基調となれば大きく下げる可能性もあるために注意が必要だ。 中国は、不動産価格を冷やす目的なのか連日のように景気が減速するとのコメントを出している。 これは裏では米国や欧州との協調があり、新興国におんぶされている現在の世界経済へのサポート役として慎重を期すのと共に、自国経済回復基調を確認するまでの時間稼ぎに動かされているようにも思える。 インドも同様に利上げで景気過熱を冷やしていることでもわかるように、現在は完全に景気マインドの面では新興国に頼っている状態の世界であるが、うまく時間稼ぎをしているところでのクロス円堅調推移も一面から言えるので、ゆるやかではあるが緊張感のあるクロス円上昇基調とも感じられる。 

 昨日は、ユーロが堅調推移で逆に商品相場が下落となり逆パターンの関係となっている。 金価格の大幅下落は、ユーロを売って金を買っていた向きがポジション転換を進行させているのか、逆相関が強く成り立った。 米国製造業活動指数が拡大ペースを弱めたことと原油在庫の予想外の上昇から、それまで高値近辺で推移していた原油価格が大きく売られた。 米国消費者信頼感指数は低水準で悪化しているが、住宅価格は上昇しており、これらの商品相場の下落とで株式相場を支える背景となっており、クロス円は一段の上昇をみている。 商品相場は中国人民銀行が経済後退する可能性が出てきたと述べたことから需給面での売りが出やすくなっており、クロス円にリスクテークの買いへのマネーが流れたのではないだろうか。 それを裏付けるように豪ドル上値重いのも関わらず堅調推移していることから、この流れが続くとクロス円の上昇は利食いを入れながらもしばらくは堅調に推移しそうな勢いとなっている。 買いポジションが大きいことで豪円などは、中国要因や商品相場に反して上昇しているが短期的に下落する可能性は常にあり、悪材料待ちであろうか。 クロス円上昇の一番大きい背景は、米国ダウ平均の上昇でありテクニカル面からも良い形状となっており、10200台の節目をあっさりと上抜けしていることで、リスクテークへは安心感が台頭しているのが大きい。 その上にストレステストの結果発表で、内容はともあれ問題意識が低下しているという、悪材料が減少しているのも良いタイミングに来ているようだ。 ユーロドルは、1.3050にあるオプションを前にして利食いが出ているようで、ここを抜けすんなり1.31台に乗せると下値への思惑は一旦後退せざるを得ないであろうが、簡単にいくとは思っていない。 

ストレステスト通過後は材料出尽くし感でポジション調整となった相場であるが、ユーロは比較的落ち着き堅調な動きを取り戻している。 しかし1.3100辺りまで下がってきている抵抗性に向かっての攻防で上昇に歯止めが掛かると下落に転じるリスクもあるために、どこまで堅調さを保てるのか重要な局面ではある。 世界的な株価の回復基調が見られているがクロス円は上昇一途とはならず、材料から欧州と米国のイベントなどでどちらかというとユーロ単体やドル中心の動きが出始めている。 クロス円が堅調推移ながらもレンジ内に留まっているのは、新興国株がまちまちでありもみあった状態が続いていることにある。 これらが上昇基調に転じると、関連の深い豪円やカナダ円は一段高となる可能性があるのだが、何もなければドル売りの動きもあってドル円が上値を重くしているためにレンジ内に落とされるタイミングでもある。 その中で比較的堅調な動きとなっている豪円だが、追加利上げに対しては否定的に見ている専門家も出てきていることや、引き続き買い持ちのポジションが多いこと、それに中国経済の行方がまだ不透明なことから一気に上昇ということにはならないだろうから、上げ下げを繰り返しながらの方向見極めとなってくるのではないか。

各国の金融調整がまちまちとなっていることが背景にあるのか、ここのところ通貨ごとの動きが顕著で関連性が薄れている感じが出ていて、テーマの軸になる通貨が変化しているので、なかなかポジションを傾けにくい展開となっている。 先週後半はユーロ、その前はクロス円全般、先週はドルやポンド、日中は豪ドルが顕著な動きを見せたりとなかなか流れを掴みづらい動きでは短期勝負が功を奏しそうだ。 短期でも100ポイント程度を狙う手法から50-70辺りを頻繁に取っていくやり方が今は良さそうでしょうか。 そして時間軸でアジア市場、欧州市場、米国市場と動きががらっと変わることも多いので、市場ごとでの売買に徹するのも一案かもしれません。 アジア市場では、対円(クロス円)の動きが相対通貨に大きく影響を及ぼしますが、中国経済動向によって豪ドルは影響を受けやすい。 欧州市場では、ユーロ中心ですが、スイスやポンドが絡んだ通貨ペアーが相対通貨へ及ぼす影響は大きい。 米国市場では、ドル中心ですがカナダドルからも他へ影響します。 たまに豪ドルやNZドルの利食いなどが行われることもあります。 それらとファンダメンタル、テクニカルを吟味して短期売買を行うと効率が上がっていくでしょう。 または、幾つかの通貨ペアーのポジションを同時に持ち、市場ごとにうまくはずしていく方法もポートフォリオ戦略としてやってみるのも手かも知れません。 これらの手法を取り入れることで、各通貨や市場ごとの性格が理解しやすく、為替へ対して奥深く考えが広がっていくことは間違いないはずです。 様々な観点からの戦略を考えて投資を続けていけば脳の活性化になり、将来のボケ防止にもなるのでは。

 昨晩のFOMC議事録では、見通しが悪化している向きもあり一段の緩和措置検討で成長見通しを下方修正したことから、米国金利が低下しドルの頭を重くした。 日米の金利差縮小で下げ始めたドル円は、今日の中国の経済指標が小売、鉱工業、それに消費者物価、GDPがそれぞれ予想以下だったことで中国上海株価指数は上昇して始まった。 しかし、その後、大型企業である中国農業銀行の上場に向けて先回り買いをしていた向きからの利食いで下落に転じたことでクロス円にも売りが入り下落基調となっている。 日本時間で前日に続いて89円台を付けていたドル円であるが、2日連続でそこで止められ下落して88.00を割れていることから短期でのダブルトップ形成から軟調推移となっている。 ユーロはドル売りからの買いが入っており、ポンドドルと共に上昇している。 豪ドルも中国株式の軟調が響いて下落に転じている。 中国は経済指標が若干悪かったものの、裏を返せば物価指数の下落で不動産価格が抑えられていることが推測され、過熱感に関しては落ち着きが見られていることで中長期での成長にはプラスであろう。 先程、スペインの15年債の入札が実施され、需要が予想以上に旺盛だった事でユーロの買いに繋がっており、ユーロドルは高値1.28台まで付けている。 昨日の米国市場でドル安、今日の欧州市場でユーロ買い要因と重なればユーロは上昇一途となる。 しかし、テクニカルでは1.28台では抵抗ラインが幾つかあり、これを簡単に抜くのはもう1,2つファンダメンタル要因のサポートが必要ではないだろうか。 ユーロに関してはここから上が上昇基調に乗せる勝負レベルとなってくる。 本日は、米国経済指標が多いことからドル安が進むと、ユーロドルの上値の壁を次々と破っていく可能性も出てくる。

昨日は、ポルトガルの格下げがユーロの上値を重くしたが発表前に既に市場には織り込まれており、一瞬の売りでクロス円共々下がっていたが、ギリシャ債の需要が意外と高かった事でリスク軽減の方が強く認識され、ポジションも軽くなっていた事から結局ユーロの買戻しが旺盛となった。 米国市場に入ると注目が集まっていたインテルの決算が予想を上回ったことからダウ平均が上昇となり、抵抗のあった10200ドルからの堅調さは相場全体に安心感をもたらした。 欧州通貨の買戻しの流れから、クロス円も買いとなりドル円までも上昇となり89円台回復となった。 ただ企業業績からの買戻しで出来高は少なくまだ本格的な上昇とは言えないようだ。 欧州市場でドイツの金融機関に至っては、ストレステストを全て通過するだろうとの発言も見られたことで、これはユーロ相場には織り込まれた動きとなっている。 但し、ストレステストの内容では資本不足の金融機関には段階的に増強させるということとなっており、先が見越せることでリスク軽減と認識されていることがユーロに安心感を与えているのではないか。 今の流れはリスクテークの円安というより、民主党政権の不甲斐なさからくる与党への不信感が大きな理由となった円安ではないだろうか。

 豪円は、72円の壁から大きく乖離し上昇していて、最初の関門である80円の抵抗線に近づいてきた。 それを通過していくと、次は大きな壁である82円がターゲットとなってくる。 他の先進国と比較しても堅調推移の経済状況であるが、それも中国の経済環境が大きく影響しているようだ。 中国株式も農業銀行上場や不動産価格から下落のバブル回避の認識によって、若干雰囲気が改善されており堅調さを取り戻しているのが豪ドルへのサポート役となっている。 これからも中国の経済動向次第で豪ドルの動きが左右されることになりそうだから、物価指数や株式指数には注目する必要がありそうだ。 

 今夜はFOMC議事録の発表がある。 先行き景気に対するニュアンスが今週に入って上昇している金利への影響からドルへの動意となる可能性も否定できない。