2008年タイトル展望(ナリーグ野手編)
今年も各地区で激戦が予想されるナリーグ。
アリーグに続き2008年ナリーグのタイトル展望です。
<首位打者>
ナリーグの本命と言えばアルバート・プーホルス(カージナルス)だろう。
自己最低の成績に終わった昨年でさえリーグ6位となる.327の高打率を残し、
通算打率は現役トップクラスの.332だ。
長打力、選球眼がある上にイチロー並の打率と驚異的な打棒。
今年は好調で現時点でもリーグ2位の打率を残しており、
ライバルのミゲル・カブレラ(タイガース)がアリーグに去った今、
プーホルスを中心に首位打者レースは展開していくだろう。
その怪物プーホルスに待ったをかけるのは、今季絶好調の2人。
殿堂入り候補のチッパー・ジョーンズ(ブレーブス)と現役最高の二塁手チェイス・アトリー(フィリーズ)だ。
ここ数年ケガと年齢での衰えが指摘されていたジョーンズだが、健康ならばまだまだ現役トップクラス。
昨年プーホルスや本塁打王プリンス・フィルダー(ブリュワーズ)を上回るリーグ1位のOPS(1.029)がその証。
今季も絶好調で現在メジャー唯一の4割打者だ。
アトリーはコンパクトなスイングで長打を連発するラインドライブヒッター。
今までの実績を見ても、フルシーズン安定した打撃を期待できる。
こちらも絶好調で4月の月間MVPも視野に入っている。
他に候補に挙がってきそうなのが、2005年の首位打者デレク・リー(カブス)、
ニューヨークの若大将デビット・ライト(メッツ)、昨年の首位打者マット・ホリデー(ロッキーズ)だ。
全員実績は申し分なく、安定感もある。誰が獲ってもおかしくない顔ぶれだ。
<本塁打王>
生粋のスラッガーが揃うナリーグで、
頭ひとつ抜けているのがライアン・ハワード(フィリーズ)。
現在絶不調でありながら5本塁打を放っているところに、真のパワーが見える。
2006年に圧倒的な本数で本塁打王に輝いたように、
調子さえ取り戻してくれば、ホームランは爆発的に増えるだろう。
パワーでハワードに対抗できるのは、
昨年の本塁打王プリンス・フィルダーとアルバート・プーホルス。
昨年ブレイクしたフィルダーは、フルシーズン2年目のブランクにぶつからなければ、
十分2年連続本塁打王の可能性もある。
実力は飛びぬけているプーホルスだが、問題はプロテクションの無さ。
プーホルスの後を打つ打者の調子によっては、勝負を避けられることが増えそう。
そうなると本塁打数を稼げなくなってくることが唯一の不安点か。
大穴はリーグを代表する強打のスイッチヒッター、
ランス・バークマン(アストロズ)とマーク・テシェイラ(ブレーブス)。
両者40本塁打以上の実績があり、パワーも申し分無しだ。
現在絶好調のパット・バレルとチェイス・アトリーのフィリーズ勢は、勢いが衰えてくると見る。
<打点王>
昨年のマット・ホリデーが示したように、
圧倒的な本塁打数は無くても可能性はある。
重要なのは前を打つ打者の出塁率と、本人の勝負強さだ。
ここでも本命はライアン・ハワードだ。
パワーはもちろんのこと、ハワードには最大の武器がある。
それは前後を打つ打者の顔ぶれである。
昨年MVPの先頭打者ジミー・ロリンズに、前述したチェイス・アトリーが続く。
両者出塁率も高く、ハワードにチャンスで回ってくる可能性は高い。
さらに後ろには今季絶好調のパット・バレルが控えており、勝負を避けられることも少ないだろう。
ハワードのライバルとなりそうなのが、デビット・ライトとマット・ホリデー。
勝負強さならメジャートップクラスのライトは、lここ数年打点も安定して高い数字を記録している。
首位打者も狙える確実性があるのも大きな武器だ。
昨年の打点王ホリデーも確実性なら負けていない。
出塁率ではメジャートップクラスのトッド・ヘルトンの後を打てれば、もっと可能性は広がるだろう。
他に可能性があるのは、アルバート・プーホルス、マーク・テシェイラ、ランス・バークマンらの実績組。
全員が確実性、長打力、勝負強さでは文句のつけようが無く、あとは前を打つ打者の調子次第だ。
前の打者がより多くチャンスメークできれば、この3人にも打点王の可能性が巡ってくる。
<盗塁王>
ここは過去数年ホセ・レイエス(メッツ)の独壇場だった。
過去3年連続で盗塁王を獲得しているレイエスは
まだ若く今年も足に衰えは見られない。
今年も本命だが、心配があるとすれば昨年終盤のショックを引きずること。
メンタル面に影響が出てくれば、持ち前の積極さが失われる。
対抗はヘンリー・ラミレス(マーリンズ)とウィリー・タベラス(アストロズ)。
ラミレスは現役トップクラスのショートで、レイエスを脅かす存在。
足の速さはレイエスに迫り、2年連続で50盗塁をマークしている。
しかしミゲル・カブレラが抜けたマーリンズ打線の中軸を期待されており、
そうなると盗塁よりも打撃に専念する可能性もある。
強力ロッキーズ打線の核弾頭タベラスは、後ろに辛抱強い打者が並んでいるだけに
盗塁を試みやすい環境にあると言えるだろう。
大穴は現在盗塁レース独走中のマイケル・ボーン(アストロズ)とホアン・ピエール(ドジャース)だ。
足の速さだけなら天下一品のボーンは現在2位に5個差をつけてトップ。
問題は打撃面。現在フルシーズン1年目で打率1割台と苦しんでおり、
このまま結果が出せなければ、盗塁機会も減ってくる。
逆に言えば打撃の調子が上がってくれば、可能性は高くなってくるのだが。
過去5年でメジャー最多の盗塁数をマークしている快速ピエールには別の問題が。
ドジャースにはアンドリュー・ジョーンズ、マット・ケンプ、アンドレー・イーシアーと優秀な外野陣が揃っており、
ピエールはレギュラー出場の回数が減ってくる。そうなるとチャンスは少なくなる。
しかしジョーンズの大不振などで、出場機会も出てきているので、このままレギュラーを守り抜ければ面白い。
写真:Getty Images
アリーグに続き2008年ナリーグのタイトル展望です。
<首位打者>
ナリーグの本命と言えばアルバート・プーホルス(カージナルス)だろう。
自己最低の成績に終わった昨年でさえリーグ6位となる.327の高打率を残し、
通算打率は現役トップクラスの.332だ。
長打力、選球眼がある上にイチロー並の打率と驚異的な打棒。
今年は好調で現時点でもリーグ2位の打率を残しており、
ライバルのミゲル・カブレラ(タイガース)がアリーグに去った今、
プーホルスを中心に首位打者レースは展開していくだろう。
その怪物プーホルスに待ったをかけるのは、今季絶好調の2人。
殿堂入り候補のチッパー・ジョーンズ(ブレーブス)と現役最高の二塁手チェイス・アトリー(フィリーズ)だ。
ここ数年ケガと年齢での衰えが指摘されていたジョーンズだが、健康ならばまだまだ現役トップクラス。
昨年プーホルスや本塁打王プリンス・フィルダー(ブリュワーズ)を上回るリーグ1位のOPS(1.029)がその証。
今季も絶好調で現在メジャー唯一の4割打者だ。
アトリーはコンパクトなスイングで長打を連発するラインドライブヒッター。
今までの実績を見ても、フルシーズン安定した打撃を期待できる。
こちらも絶好調で4月の月間MVPも視野に入っている。
他に候補に挙がってきそうなのが、2005年の首位打者デレク・リー(カブス)、
ニューヨークの若大将デビット・ライト(メッツ)、昨年の首位打者マット・ホリデー(ロッキーズ)だ。
全員実績は申し分なく、安定感もある。誰が獲ってもおかしくない顔ぶれだ。
<本塁打王>
生粋のスラッガーが揃うナリーグで、
頭ひとつ抜けているのがライアン・ハワード(フィリーズ)。
現在絶不調でありながら5本塁打を放っているところに、真のパワーが見える。
2006年に圧倒的な本数で本塁打王に輝いたように、
調子さえ取り戻してくれば、ホームランは爆発的に増えるだろう。
パワーでハワードに対抗できるのは、
昨年の本塁打王プリンス・フィルダーとアルバート・プーホルス。
昨年ブレイクしたフィルダーは、フルシーズン2年目のブランクにぶつからなければ、
十分2年連続本塁打王の可能性もある。
実力は飛びぬけているプーホルスだが、問題はプロテクションの無さ。
プーホルスの後を打つ打者の調子によっては、勝負を避けられることが増えそう。
そうなると本塁打数を稼げなくなってくることが唯一の不安点か。
大穴はリーグを代表する強打のスイッチヒッター、
ランス・バークマン(アストロズ)とマーク・テシェイラ(ブレーブス)。
両者40本塁打以上の実績があり、パワーも申し分無しだ。
現在絶好調のパット・バレルとチェイス・アトリーのフィリーズ勢は、勢いが衰えてくると見る。
<打点王>
昨年のマット・ホリデーが示したように、
圧倒的な本塁打数は無くても可能性はある。
重要なのは前を打つ打者の出塁率と、本人の勝負強さだ。
ここでも本命はライアン・ハワードだ。
パワーはもちろんのこと、ハワードには最大の武器がある。
それは前後を打つ打者の顔ぶれである。
昨年MVPの先頭打者ジミー・ロリンズに、前述したチェイス・アトリーが続く。
両者出塁率も高く、ハワードにチャンスで回ってくる可能性は高い。
さらに後ろには今季絶好調のパット・バレルが控えており、勝負を避けられることも少ないだろう。
ハワードのライバルとなりそうなのが、デビット・ライトとマット・ホリデー。
勝負強さならメジャートップクラスのライトは、lここ数年打点も安定して高い数字を記録している。
首位打者も狙える確実性があるのも大きな武器だ。
昨年の打点王ホリデーも確実性なら負けていない。
出塁率ではメジャートップクラスのトッド・ヘルトンの後を打てれば、もっと可能性は広がるだろう。
他に可能性があるのは、アルバート・プーホルス、マーク・テシェイラ、ランス・バークマンらの実績組。
全員が確実性、長打力、勝負強さでは文句のつけようが無く、あとは前を打つ打者の調子次第だ。
前の打者がより多くチャンスメークできれば、この3人にも打点王の可能性が巡ってくる。
<盗塁王>
ここは過去数年ホセ・レイエス(メッツ)の独壇場だった。
過去3年連続で盗塁王を獲得しているレイエスは
まだ若く今年も足に衰えは見られない。
今年も本命だが、心配があるとすれば昨年終盤のショックを引きずること。
メンタル面に影響が出てくれば、持ち前の積極さが失われる。
対抗はヘンリー・ラミレス(マーリンズ)とウィリー・タベラス(アストロズ)。
ラミレスは現役トップクラスのショートで、レイエスを脅かす存在。
足の速さはレイエスに迫り、2年連続で50盗塁をマークしている。
しかしミゲル・カブレラが抜けたマーリンズ打線の中軸を期待されており、
そうなると盗塁よりも打撃に専念する可能性もある。
強力ロッキーズ打線の核弾頭タベラスは、後ろに辛抱強い打者が並んでいるだけに
盗塁を試みやすい環境にあると言えるだろう。
大穴は現在盗塁レース独走中のマイケル・ボーン(アストロズ)とホアン・ピエール(ドジャース)だ。
足の速さだけなら天下一品のボーンは現在2位に5個差をつけてトップ。
問題は打撃面。現在フルシーズン1年目で打率1割台と苦しんでおり、
このまま結果が出せなければ、盗塁機会も減ってくる。
逆に言えば打撃の調子が上がってくれば、可能性は高くなってくるのだが。
過去5年でメジャー最多の盗塁数をマークしている快速ピエールには別の問題が。
ドジャースにはアンドリュー・ジョーンズ、マット・ケンプ、アンドレー・イーシアーと優秀な外野陣が揃っており、
ピエールはレギュラー出場の回数が減ってくる。そうなるとチャンスは少なくなる。
しかしジョーンズの大不振などで、出場機会も出てきているので、このままレギュラーを守り抜ければ面白い。
写真:Getty Images



