尾花投手コーチインタビュー | 快打洗心

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▼【巨人・由伸監督を支える男達】(2)尾花投手コーチ、公文&田原誠&メンドーサで「新方程式」
http://www.hochi.co.jp/giants/20151104-OHT1T50011.html


『巨人・高橋由伸新監督を支える主要コーチインタビューの第2弾は、2軍投手総合コーチから配置転換となった尾花高夫1軍投手コーチ(58)。今季、1軍のチーム防御率は12球団トップの2・78と安定したが、改善点はあると指摘。来季のセットアッパー候補に田原誠、公文、メンドーサの名を挙げ、“勝利の方程式”に割って入ることを望んだ。自身の監督経験を生かし、由伸監督をサポートしていく意向だ。(取材・構成=太田倫、楢崎豊)』



今季、斎藤・田畑・豊田のトリオはよく頑張ったと思います。
新監督が現場経験豊富な人なら、このトリオをそのままスライドさせても、
個人的には問題無いと思ってました(例えば川相さんの昇格であれば)。


しかし、電撃的な形で就任することになった高橋新監督にとって、
自らの専門外でもある投手部門には、更に上のレベルを求めたかった筈です。


決して斎藤コーチがダメという意味でなく、言わばチームの心臓部とも言える投手部門。
WBCの時の山田久志コーチじゃありませんが、
投手陣を完全に仕切れる人に御願いしたかったのは至極当然と言えます。
そういう意味で、コーチだけでなく監督経験もある尾花さんほど適任者は居ないでしょう。


「(山口、マシソン、澤村の)3人で16敗している(山口5敗、マシソン8敗、沢村3敗)。もし半分だったら、優勝できていた可能性はある。そういうところで星を落とさないようにするということ。勝ちパターンで16敗はさすがに厳しい。接戦で負け、防げたところはあったんじゃないか―という意識で向かわないと」


今年ほど、グッさんとマシソンの偉大さを感じたシーズンは無かったですね。
打線同様、原監督の信頼は我々の想像をはるかに超えており、
どれだけ失敗しても、配置転換という頭はサラサラ無かったようです。


これに関しては、色々想う所はありますが、
じゃあジミーちゃんや宮國に代役が務まったかと言うと、そう簡単には行かなかったでしょうし、
ここは今後に向けての反省点ということで、打線のような意味での不満は持っていません。
やっぱり何だカンだで最後はキッチリ働いてくれましたしね。


「沢村は抑えの地位を確立したと思う。その中でまた成長していってほしい。この3人の(勝利の方程式の)形はあっていいと思うけど、脅かす存在を作っていかないといけないと思う。田原誠もそうだし、外国人枠というのもある。メンドーサも力はある。あとは左腕の公文ですね。手を下げて、制球がよくなった。左打者だけ抑えるのではだめ。1イニングを抑える投手になってほしい」


ただ、こちらも世代交代の時期に差し掛かっているのは明白で、
澤村のクローザー転向が無かったら破綻してました。原監督の数少ない遺産の1つだと思います。


とはいえ、それだけでは持たない。
そこで、尾花コーチから新たなプランが上がってますね。田原誠、公文、メンドーサですか?!
良いんじゃないですかね?こういう形で名前が挙がれば本人たちもやる気になるでしょう。


ゴリラ戸根をどういう起用法するのかも興味ありますし、
投手陣に厚みが増せば、戦い方は安定します。


「内海がもう1回、復活するようにしていきたいですね。今年ファームで見て感じるのは、スピードは変わらないけど球のキレが全盛期より、なくなっている。春先のけが(左前腕部の炎症)が影響して、トレーニングができなかった。きちんとトレーニング、(フォームなど)メカニック的なことをやろうという話をしたい。球の回転数を上げないといけない。(球の伸びは)1回転で2センチ違うと言われているので、1回転でも多く回転させれば強さもキレも変わってくる。指先の力、前腕の力を変えれば、回転数も改善していける。10勝以上もいけると思う」


内海の復活はファンの総意でしょう。
リーダー的存在ですし、しっかり束ねる意味でも。


「監督は『投手のことは分からないので、お願いします』という話をされました。野手の監督は投手のことをかなり悩まれる。なるべく悩みの少ないようにこちらがバックアップしたいし、分からないことはどんどん聞いてもらいたいと思っています」


「私もいろいろなことを調べ、交代基準とかがあるのでオフの間に(資料やデータを)渡したいなというのはある。調子が悪いとか、苦手な打者にまわってきた、後ろの投手に信頼度があるとか、投手交代のポイントの項目がある。何もないのではだめ。自分が調べたデータの中で、菅野だったら1試合平均何球投げているとか、何イニング平均投げていますよ、とか見るだけでも違う」


頼もしいですね。単に材料を集めるだけでなく、それらを加工し、
理詰めで判断出来るようにしてくれるのは、新監督にとっては非常にやり易い筈です。
この辺はおそらく横浜監督時代の経験も活きているんだろうと思いますね。
監督としての立場、難しさ、苦しさを分かっているからこそでしょう。


投手コーチに関しては全く心配してませんw