JGP大会やCS大会もあるけど、2024年TIFF(トロント国際映画祭)のお話も | 覚え書きあれこれ

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記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

皆様

 

もうこの年になって、マルチタスキングが出来ない、出来ない、と言い続けて来ている私ですが、本当に大変なのです。

 

ゆなすみ、さえルカ、そしていよいよりくりゅうの登場するCS大会やJGP大会があるというのに、現在、第49回トロント国際映画祭(TIFF)の真っ最中。

 

通訳を担当している監督さんは二人しかいらっしゃらないのですが、それぞれ上映会が二度、そして月曜日には国際交流基金主催の「ジャパン・フィルム・ナイト」というレセプションでも出番があり、私の頭の中はけっこう一杯です。

 

 

黒沢清監督との「CLOUD」の二度の上映会は先週、終わっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

上のヤフーニュースに掲載された写真を見て、うちの夫が

 

「ゴルフパンツ履いて行ったんか」

 

と辛辣なコメントをかましてくれたので、次の回はちゃんとグレーの無地のパンツを履いて行きました。

 


ちなみに黒沢清監督とTIFFでご一緒するのは3回目でした。

 

2016年には「ダゲレオタイプの女」

 

 

 

 

 

2019年には 「旅のおわり世界のはじまり」の上映会をお手伝いさせていただいているのです。

 

 

 

(この頃はまだ髪の色が濃い私)

 

 

そのため、勝手に親近感を覚え、とても楽しくお仕事をさせていただきました。

 

中でも監督が私と同じ神戸市出身でいらっしゃること、お育ちは灘区や東灘区、しかも中高は六甲学院で、私の親友のNちゃんのお兄さんと同期、六甲ライナーや六甲アイランドといった超・ローカルな乗り物や地名もご存知という「丸被り」な状態がよけいに嬉しい。

 

「次は(JR)住吉界隈でお会いしましょう」と、つい馴れ馴れしいことを言ってお別れをしてしまったことでした。

 

 

 

いつまでもカッコいい黒沢監督なのだ。

 

 

 

あ、肝心の映画の感想を忘れていました。

 

「CLOUD」はとにかく主演の菅田将暉さんが素晴らしい。最初は無機質・無表情な印象を受けるのに、映画が展開するにつれて徐々に彼が一番、登場人物の中で「人間らしく」喜怒哀楽を表していく様が見事でした。

 

そして個人的にとても良かったと思ったのは、奥平大兼さんでした。ネタバレは避けたいのでこれ以上は伏せておきますね。

 

 

さて、二作目は全く異なるジャンルの映画で奥山大史監督の「ぼくのお日さま」です。

 

 

 

 

 

ご存知の方も多いかと思いますが、この映画ではフィギュアスケート、特にアイスダンスが大きなテーマとして扱われています。とはいえ、「スポーツもの」の映画ではありません。

 

「初雪から雪解けまでの、ある少年の成長物語」という風に監督は説明されていますが、本当に儚く、優しい映像でストーリーが展開していきます。

 

しかしただただ甘い物語ではなく、ところどころに「チクリ」とするような場面もあり、会場で見たお客さんたちは出口で皆、満ち足りた表情をしていたのが印象的です。

 

 

 

 

 

それにしても、なんという才能でしょう。なんと、奥山監督は弱冠28歳、うちの次男よりもひとつ、年下でいらっしゃるんですよね。22歳でサンセバスチャン国際映画祭で新人監督賞を獲得し、映画界でセンセーショナルなデビューを果たしたのが2018年。それから長い年月をかけて生み出されたのが今回の作品です。

 

監督とは上映会の前後でお話をさせていただいていますが、才能に溢れていて感性も豊か、本当に素敵な若者です。色んなものに興味を持ち、トロントの町を歩いていてもすぐに何らかの映像のヒントになる様子が見て取れるのも、オバちゃん的には微笑ましい。

 

そして面白いことに、偶然ではあるのですが、この映画のサウンドトラックにはドビュッシーの「月の光」が使われていて、さえルカのフリープログラムと重なるのですよね。(その点も監督にお伝えしてあります)

 

 

 

 

 

 

 

さあ今夜、二度目の上映会があるので、しっかりと務めて来たいと思います。

 

 

またそのレポートは、機会があれば後日。

 

(お写真の掲載は許可を得ています)

 

 

そして今週末は待ちに待ったりくりゅうの初戦です。衣装はどうなったのか?それもお楽しみに。