りくりゅうの新しいSPはシェイリーン・ボーンの振り付け! | 覚え書きあれこれ

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記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

三浦&木原組のお二人からショート・プログラムの振り付けに関するアナウンスがありました!

 

 

 

 

 

フリーのマリーフランス・デュブルイユさんに続いて、カナダの誇るコレオグラフィーの大御所、シェイリーン・ボーンさんとプログラムを創り上げたりくりゅう。興味深いことに両方の振付師とも、アイスダンス出身というバックグラウンドを持っていますね。

 

コーチのブルーノ・マルコットさんによると、ペア選手はエレメンツの合間の滑りがアイスダンサーの様であること、が理想とされるので、そういった意味でも今シーズンのプログラムには期待大、です。りくりゅうも自分たちの滑りには絶対的な自信を持っているので、きっと素晴らしい化学反応が起きたことでしょう。

 

さて、シェイリーンはもともとカナダに拠点を持っていたのですが、現在はロサンゼルス(正確にはアナハイム)のリンクをベースにしているようです。先週の日曜日にカナダからアメリカに向かったりくりゅうの行き先はロサンゼルス空港だったのですね。

 

他の選手たちから聞いたところによると、シェイリーンさんとの振り付け作業は誰のものよりもエネルギーを要するのだそうです。セッション中は現役選手も顔負け、どころか、現役選手をもしのぐスタミナとパワーを発揮するので、それについて行くのが精一杯だった、ということも聞いたことがあります。

 

果たしてりくりゅうたちはどんな一週間を過ごしたのでしょうか?

 

過去に羽生結弦さんとの関連でシェイリーンに関しては記事を書いているので、ご参考までに貼り付けておきます:

 
 
 
 
また、2022年にはフィギュアスケートLifeの依頼でシェイリーンのインタビューもしたのでした。
 
 
その時に聞いた話の中で、彼女の振り付けに対する考え方がよく表れている言葉があったのでちょっと引用しておきますね。
 
 
「滑っているプログラムがすごく好きだと思えると、そして自分自身の人生経験と関連づけることができると、スケーターにとってそのプログラムは格別な意味合いを帯びてくるものです。そうなるとよりパワフルな感情が掻き立てられるので、途切れさせるのが惜しいと思えてきます。その結果、どういうことが起こるかは味わってみればわかります。『ゾーンに入る』、つまり刹那刹那をしっかり意識する状態に入り込めると、逆にどんどんエネルギーが湧いてくる。惜しみなく力を注げば注ぐほど、良い効果が生まれるのです。」
 
 
シェイリーン自身の経験から得た知見によると、演技の前半にエネルギーを抑えて体力を温存しようとすると、かえってプログラムが進むにつれてしんどくなることがあるのだそうです。なので惜しみなく最初から最後までエネルギーを注ぎ込めるようなプログラムを創ること、毎日滑っても飽きないような曲、どっぷりと浸れるようなストーリーを組み合わせる必要がある、と。
 
 
アイスダンスのプログラムを見ていると、確かにシングルやペアの競技のものと比べてもストーリー性が重視されていますよね。そしてどんな動きにも無意味なものがない、というレベルまで構想が練られている気がします。そこに関してもシェイリーンの考えは徹底しています。
 
 
「生きるためには息をしないといけない。その一呼吸一呼吸は大切なものであり、息ができることを当然に思ってはダメだ、と。スケーティングでも同じようなことが言えます。一つ(エッジを滑らせて)のグライド、それは次のグライドへとつながる。だから常に一瞬、一瞬、意識すること。ステップ一つをとっても、そこには意識が宿っているべきです。(さっき話に出た)エネルギーとも関係していて、決して途切れさせることなく、動きの間に空白を作らない」
 
ことを振り付けの中で目指しているのだそうです。引用した言葉は羽生さんとの振り付けに関して彼女が話してくれたものですが、どのスケーターとのコラボレーションにも当てはまるのだと思います。
 
 
三浦選手も木原選手も口を揃えて「とてもとてもかっこいい」と形容したショート・プログラム、披露されるのはいつになるのか?
 
なお、フリー・プログラムの時と同様、今回も「ヒント」みたいな絵文字が含まれていましたね。
 
「🇪🇦👋」
 
「🎨🖤」
 
これらを元にプログラムに使用された曲を想像するのも楽しいでしょう。皆様もぜひ、想像力を駆使して当ててみてください!