大急ぎでいくつか:まずはさえルカのジュニア・ワールド | 覚え書きあれこれ

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記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

3月になってしまいました。

 

あと2週間でモントリオールの世界選手権が始まるということでちょっと焦って来ているところですが、それはちょっと置いておいて…

 

まずは完全に出遅れているトピックから。

 

先週は台北でジュニアの世界選手権が開催されていましたね。オークビルで直前まで練習していた清水&本田組が初出場を果たし、しっかりとフリー進出を決めてくれました。

 

ペアに関しては全くの初心者であった清水選手と本田選手が、組んでまだ一年も経たないのにミニマムスコアを獲得して、Jr世界選手権に出られたのがそもそも快挙です。

 

昨シーズンは森口選手が村上選手と組んで、Jrグランプリファイナルに出たり、Jrワールドで4位に入るなどの好成績を見せましたが、どちらかが経験者である場合はなんといっても有利です。(それにしても「はるすみ」の演技は素晴らしかったですが)

 

さえルカのショートが終わった時点でフリーに残れるだろうかとハラハラしていたのですが、後のグループで滑ったチームよりも成績が良かったことで無事、進出できましたね。

 

そしてトータルでは19組中14位、ということでした。

 

フリーでは本田選手がSBSのジャンプをミスする場面がありましたが、スロージャンプは両方とも清水選手がパンクせず、果敢に攻めて行ったのが良かったです。

 

 

 

日本スケート連盟インスタグラムより

 

 

今回もオークビルで後輩たちの演技をチェックしていた三浦選手が真っ先に褒めていたのがその点でした。

 

ペアの女子にとって、自分で跳ぶのと、男子に投げられて跳ぶのとでは感覚が全然違うので、どうしても空中で締める・開くタイミングがつかみにくくなるのでしょう。

 

ちゃんと開かずに着氷してしまうと怪我をする確率が高くなるので危険です。それが怖くてパンクすることにつながることも多いようです。

 

清水選手は柔和な外見ですが、とてもガッツのあるペア女子です。きっとこの経験を生かして成長につなげてくれると信じています。そして本田選手もシングル競技で活躍した後、よくぞペアを目指してくれましたね。二人がステップやコレオのシークエンスで見せる滑りの美しさはさすが、という感じでした。

 

ペアのエレメンツはまだまだ強化していかなければなりませんが、焦らず、じっくりと取り組んでほしいと思います。本当にこれから、なのですから。

 

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これまでもちょくちょく言って来ていることですが、私は本当についこの間までペアという種目について知識不足でした。しかし知れば知るほど、大変な競技であると痛感します。

 

アイスダンスもペアと同様にカップル競技なので、二人で滑る難しさがあります。でもペアの場合は一見、シングルと似たようなジャンプやスピンなどの要素をこなすため、すぐさまにはその独自性に気づかない。

 

私などはかつて、ちょっと小柄な女子選手や屈強な男子選手を見ると「この子たちを組ませたら良いペアができあがりそう」と軽く言ったりしていましたが、そんなに単純なことではないのだと今になって分かります。

 

一人では跳べるジャンプでも、もう一人と合わせて跳ぶとなると一気に調子が狂う。

 

 

 

 

いくら力が強い男子でも、相手がいくら小柄な女子でも、一人の人間を持ち上げて、時には片手で支えて、クルクル回ったりリンクを縦走したりするのはとんでもなく難しい。

 

 

 

 

デス・スパイラルやツイスト・リフトなども、よく考えたらフツーの体勢じゃないですよね?

 

 

 

 

 

 

 

りくりゅうをはじめ、トップのチームがあまりにも軽々とこういった離れ業をこなしているのでつい、忘れがちです。

 

エレメンツを会得するまでには3年を見てほしい、とブルーノさんも言っているように、ペアは熟するまでじっと我慢なのだ。