2022年冬季オリンピック(北京大会):団体戦第一日雑感 | 覚え書きあれこれ

覚え書きあれこれ

記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

大会って始まる時はなんだかあっけなく始まっちゃいますね。

 

まだかまだかと待っていたのに、気が付いたら団体戦の初日、男子・アイスダンス・ペアのショートやリズムダンスが終わってしまっていました。

 

本当にざっとですが、三種目の感想を:

 

まずは男子SP:

 

本来はカナダ代表としてキーガン・メッシング選手が出るはずだったところ、いきなり招集されたローマン・サドフスキー選手。彼は本当に「当たり」の時と「外れ」の時の差が激しいのでどうなるかと思っていたとこと、残念な方の結果となってしまいました。

 

上手く行けばクワッド・サルコウが決まり、得意のスピンでポイントを稼げるはずだったのですが、ジャンプでミスが重なったのが痛い。

 

そのキーガンはどうやら北京に向かうことになりそうです。こちらの2月4日(金)にモントリオールに移動して、そこで再度、検査を受けてから北京行きのフライトに乗る、と。(おそらくパリ経由ではないかと思いますが。。。)

 

 

 

 

個人戦男子SPの前日には到着できているはずですが、どうか無事に連携ができますように!

 

 

なお、私にとって男子で一番、印象に残ったのは宇野選手の演技でした。持ち味である「ネットリ」(←良い意味で使ってます)した滑りが生かされていて、彼のプログラムの中ではこれまでで最も好きなSPかも知れません。

 

(北京の現地会場にはカナダからダニエル・アールさんも行ってます!)

 

 

 

 

 

CBCの放送では解説者たちが宇野選手のスケーティング・スキルを絶賛していて、中でもアイスダンスのギレス&ポワリエ組のコーチでもあるキャロル・レーンさんがあの上半身の動かし方と、足さばきの連携はよっぽどボディ・コントロールの効いているスケーターでないと出来ない、と言っていました。

 

クワッド・トリプルのコンビネーションが決まったのも大きかったですね。コーチがいない中、良くメンタル面もコントロールできて、アスリートとしての成熟を見せてくれたと思います。

 

ネイサン選手は平昌での悪い記憶をスカッと払しょくするような見事な演技となりました。

 

滑り始める直前に顔が大写しになった時、すごく頬がこけていて驚きましたが、それだけプレッシャーがあったのかと思います。クールに見えていても、まだ22歳の青年です。四年前の出来事について何度も何度も繰り返し、質問されてきて何の影響もなかったはずがありません。本当によく、乗り越えました。

 

順位には疑問を全く持ちませんが、私が宇野選手の方に一票入れているのは、ネイサン選手の「ラ・ボエーム」の解釈がちょっと激しすぎるな、と思ったからです。

 

以前、彼がこのプログラムを滑っていた時にはアズナブールの歌の内容に合わせて、もうちょっと哀愁が込められてたと記憶しているのですが、昨日の演技は歌詞とあまり関係がないものになっていた気がするんですよね。

 

特に最後のステップの振り付けが去年のフィリップ・グラスや3シーズン前の「Land of All」のそれに似ていたし。失った恋人をしみじみと懐かしむ男、というよりも、「どこにいるんだああああ!」ってドアを蹴破って走って来る感じ。

 

まあでも、あの場ではネイサン選手、アドレナリンが噴出してすごく情熱的になっていたんでしょうね。

 

 

次にアイスダンス。

 

ロシアのシニツィナ&カツァラポフがリズム・ダンスで首位に立つ、というのがほぼ確実とされていたのですが、アメリカのハベル&ドノヒューたちが素晴らしい演技でその予測を覆しました。

 

ハベドノのパワフルなスケーティングがジャネット・ジャクソンのメドレーにぴったり合っていて、しかもすごく楽しそうに滑っていたのが良かったです。まるでエキシビションの演技みたいだったね、とカートさんが言っていたのが本当によく当てはまります。

 

シニカツはニキータ選手が怪我明けということで本調子ではなかったのかも知れませんね。悔しかったでしょうが、これでもしかするとロシアの金メダルを確かなものにするため、フリーダンスも出ることになるのか?

 

となると、(団体戦でフリーダンスに出るとされていた)エテリ女史の娘、ダイアナ・デイビスの出番はなくなるのか?などなどとロシア・スケートファンの間ではザワつかれています。

 

個人的にちょっと悲しかったのはカナダのギレス&ポワリエ組がイタリアのギニャール&ファブリに抜かれて4位になったことでした。スコアが伸びず、本人たちもショックを隠せなかったのがテレビの画面からも良く分かりました。

 

カナダが団体決勝に出るにはパイパーたちが少なくともリズム・ダンスで3位に入ることが重要な条件だったので、これはまずい展開です。ペアと女子でしっかりと点が稼げるかとなると、ちょっとシンドイですからね。

 

日本の小松原夫妻組はちょっと慎重な演技で、スピードがなかったかな、と思いました。とにかくミスをしないように、というのが頭にあったのでしょうが、ぜひともフリーダンスではもっと思い切った滑りを見せてほしいです。

 

 

 

 

 

そしていよいよ、私の気になるペアの試合。

 

ここでもロシアのミッシーナ&ガリアモフ組が首位に立つのではないかと思われたのですが、さすがカリスマの中国ペア、スイ&ハン組が意地を見せて勝ちましたね。

 

とにかくウェンジン・スイ選手のオーラが半端じゃない。ボンド・ガールになれそう、とキャロルさんが言ってましたが、本当に最初のポジションについた時からもう演技に入り込んでいる。

 

衣装がすごく素敵で、デザイナーさんは誰かな、と知りたくなりました。GPスケートカナダで見た時よりも数段、研ぎ澄まされた感じでした。

 

ミシガリはちょっと不服そうでしたが、フリーはボイコワ&コズロフスキーが滑るでしょうから、リベンジは個人戦に持ち越されそうです。

 

でも何よりも心待ちにしていたのは三浦&木原ペアの五輪でビュー。

 

万全の態勢で待ち構えていました。

 

 

 

ソファには「りくりゅうバナー」。(T子さん、提案ありがとう)

 

 

 

 

 

テレビ画面ではCBCとNBCの放送を切り替え、パソコンではCBCのストリーミングを駆使。写っていませんがタブレットにはスコア、スマホではSNSをフォロー。

 

結果は納得の自己ベストスコア更新。順位は本当に僅差で4位となってしまいましたが、フリーできっと巻き返してくれるでしょう!

 

何よりも彼らの笑顔が弾けている写真がいっぱい、アップされて幸せでした。

 

 

 

 

 

(読売新聞 若杉和希撮影)

 

 


(毎日新聞・手塚耕一郎撮影 )

 

 

 

海外の解説を聞いていると、誰しもがこのりくりゅうペアの出現を喜んでいます。CBCのカートさんは「彼らの滑りを見ていると、さあ、自分もスケート靴を引っ張り出して来て滑りに行こう、って思わされるよね」と言っていましたが、滑ることの楽しさをこれほど体現している選手たちがいるでしょうか。

 

初めてのオリンピックであるにも関わらず、三浦選手が緊張を見せずに伸び伸びと滑っている。木原選手も満面の笑みを見せている。

 

ここに辿り着くまでの道のりを考えれば、試合に出られるのは「ご褒美」でしかない。今回の北京への移動も、直前まで色々なロジスティクスの問題やらが重なり、本当に大変でした。

 

二人だけで支え合いながら、今までもずっと降りかかって来る問題を解決して来たから、信頼関係は絶対的に固い。

 

そして四年前の平昌オリンピックでは、妻のメーガンを団体戦金メダル、個人戦銅メダルに導いたブルーノ・マルコットがコーチとして付いてくれている。これほど心強い味方はいないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

さあ、女子SPでは日本が良い成績を収めてくれると信じています。そこからいきなり男子のフリーですよね。決勝に進めるかどうか分からないまま、準備をしておかないといけない選手がいる、ということでしょうか。

 

不思議な試合スケジュールですが、楽しみにしたいと思います。