時差ぼけの最中にワンオクロックの「Renegades」 を聴いて(その1) | 覚え書きあれこれ

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記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

カナダに戻ってから始まった隔離期間も12日目に入りました。

 

衛生局からの電話はほぼ毎日、順調にかかって来るし、こないだはいきなりボコ雨の中、衛生局のスタッフが訪ねて来たし、カナダの感染対策はかなり真面目に行われています。

 

おかげでレニーと散歩にも行けず、毎度、すんごいじーっと見られています。

 

 

「オカン、帰って来てるのになんで一緒に行ってくれへんねん」

 

 

でもそれもあと二日!待ってて~~!!

 

 

「知らん、拗ねたる」

 

 

****

 

それにしても時差って乗り越えたと思った頃に戻って来るんですね。

 

年を取るとともにその傾向はひどくなってる気がするんですが、私の場合はたいてい一週間とか十日後に突然、ぶり返すんです。

 

それまでけっこう順調に夜通し寝られていたと思ったら、突然えらく早く(三時ごろ)目が覚めたり、逆に午前二時まで全く寝られなくなったり。

 

そういう時は仕方がないので動画巡りの沼に身を沈めます。

 

何がきっかけでその動画に行き当たったのかすでに忘れてしまいましたが、ワンオクロックの新曲、「Renegades」を観てから、とんでもないことになってしまいました。

 

 

 

 

あまりのカッコ良さに何度も観て(英語バージョン&日本語バージョン)、家人にも宣伝しまくってスルーされ、また観て、もちろんメイキング動画も全部観て。

 

 

 

 

「ひええー、エド・シーランのイギリスのスタジオで、ソファに座って一緒に歌ってるー」

 

と感動して、また曲に戻って。

 

ついでに「Renegades」が主題歌となっている「るろうに剣心 最終章 The Final」の予告編を見て

 

 

 

 

「え、ファイナルだけじゃなくてビギニングもあるの?」

 

となってまたそれも観て

 

 

 

 

こちらの主題歌も素敵。

 

 

 

 

映画のメイキング動画も全て巡ってしまったことは言うまでもありません。

 

挙句の果てに(全てをここに貼り付けはしませんが)、ワンオクロックのボーカルTAKA君と佐藤健君の友情にも感動して、それに関連する動画も網羅。

 

 

 

 

すっかりニワカファンになりました。

 

もちろん、ワンオクロックについては前から知っていましたが、これだけ真剣に聴き入ったのは初めてです。

 

「Renegades」は日本語で「反逆者」ということで、曲調も歌詞の内容も体制に刃向かう若者たちのANTHEMみたいになっています。

 

このテーマ自体はもちろん新しい物ではなく、ボブ・ディランの「時代は変わる」や THE WHO の「My generation」「Won't get fooled again」(まあ後者はちょっとだけニュアンスが違いますが)、果てはTwisted Sisters の「We're not gonna take it」なんかもありました。各時代において、(主に)若者が既存の社会の縛りや仕組みに対して不満を募らせて、立ち上がる、というような現象ですね。

 

だからその普遍的なテーマをいかに自分の言葉にして、曲に乗せて、聴いている側に届けるのか、が問われるわけです。

 

この度、「Renegades」を聴いて幾つか印象に残った箇所があったので、歌詞をなぞりながら、思ったことを書いていきたいと思います。

 

 

RENEGADES

by ONE OK ROCK

 

Got a fire in my soul
I've lost my faith in this broken system

Got love for my home
But if we cry is there anyone listening?

 

歌い出しは気のせいか節回しにエド・シーランの影響が聞こえます。ここでは若者が社会の仕組みに失望して怒りを覚え、(その社会に対して)愛着がないわけではないけれど、嘆きが聞き入れられないことへの不満を訴えています。

 

We're the forgotten generation
We want an open conversation
Follow me on this road

You know we gotta let go

 

若い世代の疎外感、ただ対話が欲しいのにそれが叶わないことへの苛立ち。だから歩み出し、そして同士を道連れに募る。

 

ここの「You know we gotta let go」の歌い方は少し切なくて、新しいものを求めるには何かを手放さなければならないことを言っている様に思えます。(日本語バージョンでは字幕に「解放しよう」とありますのでここは私の解釈ですが)


For all of the times that they say it's impossible
They built all the hurdles, the walls, and the obstacles

When we're together, you know we're unstoppable now

 

体制側では刃向かいにくくするために、色んな障害や壁を作って阻止しているけれど、「僕らが団結すれば、誰も止めることはできない」と皆で力を合わせることの威力を説いています。

 

さあ、ここから徐々に盛り上がって

ドドーン!とサビ部分です。

 

I'm not afraid

To tear it down and build it up again
It's not our fate,

We could be the renegades
I'm here for you, oh
Are you here for me too?

Let's start again, we could be the renegades

 

ああ、いちいちカッコいい。

 

「怖くなんかなーい!」と歌う時のTAKAの表情がすごい迫力です。でもその次の「ぶっ壊して、そして立て直す」というところが特に響きました。

 

既存のものに対して不満を言ったり、壊すだけではダメなんですよね。新しいものを立て直す計画があり、遂行する覚悟がなければ。

 

「これが自分らの運命なんだから(仕方ない)」と言わず、つまり現状に甘んじないで、「反逆者になれる」という可能性に賭ける。

 

そして「I'm here for you. Are you here for me too?」も良いわあ。英語でこれは色んな意味に取れる言葉で、「あなたのために何でもするよ」とか、「サポートする準備は出来てるよ」とかがありますが、この文脈では「僕は君のために戦う。君はどうだ、僕のために戦ってくれるか?」と言っている様に思えます。

 

そして「さあ、全てをやり直そう、僕たちは反逆者なれるさ」と同士を鼓舞します。


They've been holding us down
They've been telling us to change our voices
But we're not part of that crowd
We made our bed and we'll make our own choices
We're maybe underestimated
But I know one day we will make it
Time to say it out loud
We are young and we're proud

 

二番では若者たちが長い間、抑圧されて、そして無理に型に押し込められていた、ということが言われています。でもそれももうたくさん、だと。

 

「We made our bed」という表現は通常、「now we'll sleep in it」と続いたりします。和風に言えば「布団の敷き方によって寝心地が決まる」となるでしょうか。ちゃんと綺麗に敷いたら気持ちよく寝られるけど、いい加減にやってしまったらそれだけ寝心地も悪くなる。つまり「自分でやったことなのだからその責任は取る」ということに繋がります。ここでは「いったん始めた事なのだから、これからは誰にも頼らず自分たちで決めていく」という意味なのでしょうかね。

 

相手はこっちが何も出来ないと思って舐めているけど、僕らはきっといつか目標を達成する。さあ声を上げよう、自分達は若く、誇り高いのだ、と。

 

For all of the lies and the burden that they put on us
All of the times that they told us to just because
We gotta fight for our rights and the things we love now

 

どれほど嘘をつかれ、罪悪感を背負わされたか

どれほど、黙って言うことを聞いておけば良いんだ、と言われたか

今こそ自分たちに当然与えられるべきもののため、そして自分たちが愛するもののために戦おう、

 

と言って再びドドーンとサビへ。

 

I'm not afraid

To tear it down and build it up again
It's not our fate

We could be the renegades
I'm here for you, oh
Are you here for me too?
Let's start again, we could be the renegades
We could be renegades

 

そしてここでちょっと間を与え

 

Take a deep breath, close your eyes and get ready
Take a deep breath, close your eyes and get ready
Take a deep breath, close your eyes and
get ready to fly

 

深く息をして目を閉じて、用意は良いかい

良いかい?

さあ、飛ぶぞ!
 

I'm not afraid

To tear it down and build it up again
It's not our fate

We could be the renegades
I'm here for you, oh
Are you here for me too?
Let's start again
We could be the renegades

 

 

きゃー、もうたまらーん。

 

絶対に次にカラオケが出来る世の中になるまでにこの曲をマスターして絶叫したい。

 

と、夜中に一人でパソコンの前で拳を突き上げる私でした。

 

 

さて、ここからもうちょっと書きたいので続編へと参ります。大坂なおみ選手の全仏オープンでの記者会見出席拒否の件や、

 

 

 

 

私の祖父なども登場予定。

 

 

 

 

 

 

そして最後は…

 

 

 

 

とかも。