スコット・モイヤーやらデイビッド・ウィルソンやら(その①) | 覚え書きあれこれ

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記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

スコット・モイヤーがコーチとして本格的にスタートした、ということについて記事を上げる予定が、ちょっと遅くなってしまいました。

 

その後、デイビッド・ウィルソンのインタビューがちょっとした騒動を起こしたとあってそっちにも気を取られてしまっていたのでした。

 

でもまあ、まずはスコットのニュースから。

 

 

 

 

モントリオール市に拠点を置く「I.AM = Ice Academy of Montreal」(かつては地名であるGADBOIS にちなんだクラブ名から改名)はアイスダンスの強豪チームを多く抱えている事で有名ですが、特に近年は「飽和状態じゃないか?」と懸念される面もありました。

 

そこでオンタリオ州南西部に新しく「のれん分け」のような形でアカデミーを立ち上げた、と。しかもそのヘッドには、I.AM のOBでもあるスコット・モイヤーが任命されたのです。

 

スコットはお母さんと伯母さんがコーチを務めるIlderton Skating Clubでテッサ・ヴァーテューと幼少の頃から鍛えられてきました。どうやら新しいアカデミーもその地元の近辺に拠点を置いているらしいのですが、現段階では正確な場所は突き止められていません(一説ではKOMOKAという小さな町であるらしいとも言われています)。

 

早速そこにアメリカの若手チーム、カレイラ&ポノマレンコが移籍することが決定し、スコットの元で今後はトレーニングを積んでいくようです(ちなみにポノマレンコの両親はオリンピックやワールド大会の場で活躍していたマリナ・クリモワとセルゲイ・ポノマレンコ)。

 

 

 

 

この展開について早速、たくさんのインタビューを受けたスコットでしたが、このご時世ですからリモートでの会見だったようです。同じ情報を元に幾つかの記事がアップされ、それらを比較してみると少しずつ違った側面がクローズアップされているのも面白かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

興味深かったのは正式に引退した後、テッサとスコットがそれぞれ違った道を歩んでいることについて、スコットが語っているところでした(トロント・サンの記事)。

 

改めてクイーンズ大学のMBA課程に入ってビジネス・マネージメントの勉強をしているテッサですが、彼女は非常に活発に色んなスポンサーとの契約を結び、テレビを見ているとちょくちょくコマーシャルやキャンペーンに出てきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

雑誌のモデルやイベントのパーソナリティとしても活躍し、自分をブランド化して行こうとする向きが見られます。現在付き合っている相手がトロントのプロホッケーチーム、Maple Leafsの人気選手、モーガン・ライリーであることからも、彼女のセレブぶりが見て取れます。

 

 

 

 

そんなテッサの活躍を讃え、彼女がどれだけ頑張っているのかを誇りに思っていると強調した上で、スコットは自分の選んだ道についてこう語っています:

 

Moir never took much joy from the “marketing stuff” outside the sport, and he knows but does not care that it cost him financially.

モイヤーは競技以外の「マーケティング方面のこと」に関して、これまであまり積極的に取り組んでこなかった。それで自分が金銭面では損をしたことは分かっているが、意に介していない。


“I gave up some money but at the same time I haven’t regretted it a day, a single minute. I believe in the morals that I do. I believe in the projects I take part in and I think that has been my north star. This coaching move is exciting and I get to help the kids and it’s really fulfillment that I’m after instead of the dollars and cents.”

「金儲けをしようと思えば出来たけど、やらなかった。でも一日たりとも、一分たりともそれを後悔したことはない。僕は自分の道徳観には信念を持ってるし、自分が携わるプロジェクトに関しても信念を持っている。一貫してそれが僕の北極星(道しるべ)だった、と言えるかな。この度のコーチになるという展開にはものすごくワクワクしているし、若い子たちの助けになれるという、その満足感だけで十分。お金のことは二の次、だね。」

 

22年間もパートナーシップを組み、文字通り一緒に育った二人ですが、競技後の人生においてようやくそれぞれの個性を生かす時が来た、ということですね。

 

最近、テッサとスコットの若かりし頃の動画がかなり上がっていて、彼等がいかに優れたチームであったのか、を改めて感じさせられました。ジュニアに上がって来た当初から注目され、チャンピオンのオーラを放っていたのが分かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これほどのチームは今後もなかなか現れないでしょうが、アイスダンスは現在のカナダのフィギュアスケート界において、まだちょっとは期待が持てる部門です。

 

特に女子選手に関しては不安しかない。そんなカナダの状況について語ったデイビッド・ウイルソンでしたが、ちょっと長くなったので、その話題に関しては次の記事にて。