こちらの水曜の午後、ペアのショート・プログラムを観戦しました。
フィギュア四種目の内、おそらく最も危険なのがこのペアでしょう。トップ3位までのチームでは女性の方が少し前、あるいは現在、大きな故障を負っています。
よく考えたらあのすごいスピードで、あのすごい高さに放り上げられたリ、投げられたリ、持ち上げられたリしているのですから、怪我をしない方が不思議だと言えます。
そして力技を続ける男性の方も負傷します。
やはり「腰」や「腹筋」への負担が多いようで、過去ワールド二連覇をしているカナダのエリック・ラドフォードが、少し前から疼いていた右わき腹の痛みが昨日から急に悪化して、満足にジャンプもスピンもできな状態に陥ってしまいました。
演技を見ていても痛々しい。それでも棄権せずに、どうにか明日のフリーにつなげたのはチャンピオンの意地でしょう。
(Photo by Ivan Sekretarev - The Associated Press
トロント・スターのディマンノ女史の記事より)
パートナーのメーガン・デュアメルが奇しくもCBCに寄せたエッセイの冒頭に
"The heart is always the last one to leave the fight."
という引用を使っていますが、
直訳すると
「戦いの場に一番最後まで残るのはハートだ。」
つまり
体はボロボロになっても、誰もが「もうやめておけ」と言っても、ハートだけは最後まで諦めずに戦うものだ
と言いたいのでしょう。
エッセイは大会前に書かれたもので、今シーズン、メーガンたちが何故か思うような試合結果が残せなかったり、新しいスロー技をマスターするために彼女の方が右側の腰に永久に残りそうな「痣とくぼみ」を作ったり、といった様々な苦難を綴っています。
しかしここに来て、エリックの方が体の不調を訴えている。明日のフリーで、彼らのシーズン最後になるかも知れない渾身の演技を見守りたいと思います。
最後まで諦めずに戦うハートの持ち主、と言えば羽生選手。
明日のショートでは究極のプリンス劇場を見せてほしい。
Photo by David Carmichael
そして合言葉はもちろん
STAY GOLD
あなたらしく、黄金の輝きをいつまでも失わないで
あなたらしく、黄金の輝きをいつまでも失わないで
こうなったらもう、お衣装もゴールドにする?
プリンス様はギターまでゴールドだから、いっそのこと、スケート靴もブレードも金色にしちゃおうか。(でも本当に明日、衣装がゴールドだったら失神するかも)
「皆の声援が聞・こ・え・な・い・ぜーっ!!」