2017年ヘルシンキ・ワールド:ペアSPに思うこと&男子SPの合言葉は”STAY GOLD" | 覚え書きあれこれ

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記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...



こちらの水曜の午後、ペアのショート・プログラムを観戦しました。


フィギュア四種目の内、おそらく最も危険なのがこのペアでしょう。トップ3位までのチームでは女性の方が少し前、あるいは現在、大きな故障を負っています。

よく考えたらあのすごいスピードで、あのすごい高さに放り上げられたリ、投げられたリ、持ち上げられたリしているのですから、怪我をしない方が不思議だと言えます。


そして力技を続ける男性の方も負傷します。

やはり「腰」や「腹筋」への負担が多いようで、過去ワールド二連覇をしているカナダのエリック・ラドフォードが、少し前から疼いていた右わき腹の痛みが昨日から急に悪化して、満足にジャンプもスピンもできな状態に陥ってしまいました。


演技を見ていても痛々しい。それでも棄権せずに、どうにか明日のフリーにつなげたのはチャンピオンの意地でしょう。




(Photo by Ivan Sekretarev - The Associated Press
トロント・スターのディマンノ女史の記事より)




パートナーのメーガン・デュアメルが奇しくもCBCに寄せたエッセイの冒頭に

"The heart is always the last one to leave the fight."


という引用を使っていますが、


直訳すると

「戦いの場に一番最後まで残るのはハートだ。」

つまり

体はボロボロになっても、誰もが「もうやめておけ」と言っても、ハートだけは最後まで諦めずに戦うものだ

と言いたいのでしょう。


エッセイは大会前に書かれたもので、今シーズン、メーガンたちが何故か思うような試合結果が残せなかったり、新しいスロー技をマスターするために彼女の方が右側の腰に永久に残りそうな「痣とくぼみ」を作ったり、といった様々な苦難を綴っています。

しかしここに来て、エリックの方が体の不調を訴えている。明日のフリーで、彼らのシーズン最後になるかも知れない渾身の演技を見守りたいと思います。





最後まで諦めずに戦うハートの持ち主、と言えば羽生選手。


明日のショートでは究極のプリンス劇場を見せてほしい。



Photo by David Carmichael



そして合言葉はもちろん

STAY GOLD
あなたらしく、黄金の輝きをいつまでも失わないで






こうなったらもう、お衣装もゴールドにする?






プリンス様はギターまでゴールドだから、いっそのこと、スケート靴もブレードも金色にしちゃおうか。(でも本当に明日、衣装がゴールドだったら失神するかも)




「皆の声援が聞・こ・え・な・い・ぜーっ!!」