2016年ワールド:CBC解説による羽生結弦SP | 覚え書きあれこれ

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記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...



昨日は時間がなくて記事に出来なかったCBCチームによる、羽生選手のSP解説です。



いつもほどには逐一、ではないし、動画からのキャプチャもしていませんが、ご参考までに。


と言いつつ、これだけは載せておきたいと思ったのが演技直前のリンク裏での羽生選手の様子。






これを見て、まずはアンディさんが「きっと何かイメージトレーニングしてるのよね。ブライアンは演技前の選手をそっとしておく方が良いと知ってて、距離をおいて見守っています」と言い、カートさんは「音声もあったら良いのに。なんて言ってるのか、興味津々。日本語わかるわけじゃないけど」、と。


でも羽生ファンならイアホンで音楽を聴きながら彼が歌っているのだ、と分りますよね?





それにしても、これは「絶叫」、と言った方が良いかも知れない。





さて、演技が始まり、解説陣はほとんど何も言わずに見入っていました。


ようやくアンディさんが:


Looking at his face I don't even think he's here anymore.
この顔を見ていると、彼、もうここにはいないみたい、な気がする。


と不可思議な物を見るかのように漏らす。キャロルさんも:


Everybody else is good but he is something special and incredible.

他の選手も上手いけど、彼は別格、想像を絶する。



演技中、ずーっと沈黙。


終わって、羽生選手、吠える。


Earlier in the week he said he was out for revenge. Lost his world title to Fernandez. He's made a statement that he wants it back.
週の初めに、「リベンジを求めてやって来た」、と言っていました。フェルナンデスに世界タイトルを獲られ、(今日は)それを獲り返しに来たのだ、と宣言しているかのようです。



スコアを待ちながら、スロー再生を解説するカートさん。


まずは冒頭の四回転サルコウについて:

There is such a thing as a perfect score for an element, and I think the triple axel and the
quad-toe combination deserve a PERFECT score
.
あるエレメントに関して、パーフェクトなスコアっていうものがあると思うんだけど、トリプル・アクセルとあのクワッド・トウのコンビネーションはパーフェクトなスコアに値すると思う。

And, the quad salchow, I think we are going to have a look at it, yes, from a spread eagle - difficult entrance - a tiny bit of a lean. which, he corrects, in the air. It's not perfect, there you go, tiny correction with the hip...

で、クワッド・サルコウはと言えば、ここで(スロー再生が)出て来るかな?あ、そうそう、スプレッド・イーグルからーこれも難しい入り方なんだけどーほんのちょっと、軸が傾いてる。でもそれを、彼は修正するんだ、空中で。完ぺきではない、そう、ここで、ほんのちょっとした修正を、腰でやってる。

look at that...
見てよ、これ。。。

And then, show the judges how much control you have with a spread eagle.
それで、ジャッジにいかにコントロールが効くのか、っていうのを見せるためにスプレッド・イーグル(でジャンプを締めくくる)



その後、カートさんはこのコンビネーションに関して「完ぺきではなかった」という結論に達するのですが。。。


連続ジャンプの再生が出る。

I don't know, if you had never seen ice before, let alone skating, you would look at that and say it's something special.
どうなんだろう、
スケートはもちろんのこと、もしも過去一回も氷っていうものを見たことがなくても、この演技を見たら「これは凄いわ」って思うんじゃないかな。

四回転トウループの着氷を見て:

He did not deserve to do the second triple, he was way too low, it looked like he needed a stool, to sit on,  but no, I'm just gonna do a triple.
二つ目のジャンプ、これは本来跳べるはずがないんだよ。すごく低い姿勢になってるから。スツールもらって腰かけないと、っていうくらい。でも違う、「トリプルやっちゃうもーん」だって。



そして最後にトリプル・アクセル:

It's the flow and the control, out of his jumps. 
ジャンプを終えてからのこの流れ、このコントロール(が凄いんだよ)。


もう一度、クロースアップで映る:

Look at how far the free leg reaches UP into the sky, and then the body comes up to join it. It's so patient, so pure,
見て、このフリーレッグが空高く舞い上がっていくさまを!そして体はそれに付いて行くようにして上がって行くんだ。急ぎもせず、一分の狂いもなく。


(大文字にしたところが私のツボ



↓ このやり取りはすでにご紹介したとおりですが:


It's as though he's on a mission not just to be the best in the world, but the best there has ever been.
世界最高、では飽き足らず、史上最高、になるという使命感に燃えてるみたいね、彼。


Too late, he already is.
遅いよ、もう(史上最高に)なってるもん。



スロー再生で最後の吠える顔が映し出される:


And you know what, not everybody gets him. Some people find him, actually, somewhat boring.
それでもね、彼(の凄さ)を皆がみな、分かるわけじゃない。だって実際、彼の事「なんか退屈」って言う人がいるんだから。


Look at that face, the intensity, how can that be boring.
あの顔を見てよ!この気合い、どうやったらこれが「退屈だ」なんて言えるの?




そしてボード際に戻った羽生選手を迎えるブライアンの表情について:

The look on Brian Orser's face, "I don't know how you do it, kid"
「どうしたらあんなこと出来るのか分かんないよ」って言ってるみたいだね。




キスクラにて、笑顔でスコアを待つ羽生選手とブライアン:

Well that was a frightening face, but now he has Winnie-the-Pooh with him.
さっきのあの顔は怖かったけど、もう今はプーが手元に戻ったから。



All is good.
これで全てよし、ね。




アンディさんがおっしゃるのもごもっとも。

確かに「大魔神」もびっくり、の変身ぶりですもんね。




(英語版も大人気)