極寒を癒してくれるもの:テサモエのドキュメンタリーとデイビッド・ウィルソンのインタビュー | 覚え書きあれこれ

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記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

今朝、起きたらまた雪が積もってました。

これが ↓ さきほど玄関を出たところから撮った写真です。


なんかこの写真をアップした時点で

「前にも同じようなのを載せたような気が」

と思ったのですが、実際、この光景が延々、今年は展開されているのだから仕方ありません。

まだ1月も終わっていないと言うのにいい加減、ウンザリしてきました。マイナス6℃、と気温はさほど低くないのですが、朝晩はマイナス18℃にまで下がります。

町中を歩くのにも帽子、マフラー、手袋にダウンのロングジャケット、ブーツが欠かせませんが、昨日などはとうとうそれにシャカシャカ素材のオーバーパンツを履く羽目になりました。

出勤時は主人が駅まで送ってくれるのですが

「さすがにそれは見苦しい」

と冷たい視線を送られました。でもそんなこと言ってられません。防寒しないとマジで凍死します。

かなり前置きが長くなりましたが、ここ最近、記事にしたくても時間がなかった話題を二つ、おすそ分けしたいと思います。

一つは現在連載中の「TESSA & SCOTT」というドキュメンタリーです。(HPはこちら



お察しの通り、カナダのアイスダンス・チームのテッサ・ヴァーテューとスコット・モイヤーの密着レポートですが、今シーズン中、ずっと彼らを追ってカメラがオリンピックまでの軌跡をたどることになっています。

これまで三つのエピソードが放映されていますが、ものすごく詳細に二人の練習風景やオフの様子や大会での姿を映し出していて多くの発見があります。

私はテッサとスコットをスケートカナダの大会中、試合外でも見る機会がけっこうありましたが、それでもオリンピック連覇を目指す彼らがどれだけの辛い練習と精神的なプレッシャーを追っているのかはなかなか想像できませんでした。

番組の中で、テッサが夏のスケート連盟の合宿で緊張のあまり泣いたり気分が悪くなったりするところや、二人がギクシャクしてしまったり、スコットが怪我をしたりする場面が出てきます。

私たちはこういった事をあまり知らされずに、単に彼らの大会の滑りに感心し、ライバルのメリル・デイビスとチャーリー・ホワイトとの接戦を面白がって見ているわけですが、実際はひどく熾烈な戦いなのですね。

日本ではこのW NETWORK のウェブサイトから動画が見られるのかどうか分かりませんが、ファンの方はぜひお試しください。素晴らしく面白いです。

もう一つはお馴染みCBCのPJクオンさんのインタビュー・シリーズの、デイビッド・ウィルソンの巻です。

愛犬とくつろぐデイビッド・ウィルソン


クオンさんはデイビッド・ウィルソンと旧知の仲だそうで、さすがに上手に彼の子供時代の頃からの思い出を引き出したインタビューに仕上がっています。

デイビッド自身、選手だったのですが、小さい頃は学校でさんざんイジメに遭ったこと、それがトロントに引っ越してクリケット・クラブに通うようになってやっと解放されたことなどについてを語っています。

振り付けに関しては今シーズン、オリンピックでメダル候補に挙げられている三人の男子スケーターを手掛けていることに触れています。パトリック・チャン、羽生結弦、ハビエル・フェルナンデス、三人が全く違う個性の持ち主であるおかげでプログラム作りには苦労しなかった、と言っています。

私が個人的に興味深かったのはデイビッドとキムヨナとの関係です。

デイビッドは自分が小さい頃は非常にシャイな性格だったので、同じようにシャイな選手を育てるのがとても好きなのだそうです。彼の振り付けによって、どれだけその選手の内面的な表現力を引き出せるのか、が醍醐味だと言います。そしてキムヨナとの関係がまさにそれに当たる、と。

初めてクリケット・クラブに来た時のヨナはとてもシャイであまり物を言わなかった。それがだんだん、ブライアン・オーサーやデイビッドたちと打ち解けていくにつれ、彼女の魅力が開花して行った。

バンクーバー五輪でヨナは選手村に入ることをせず、ホテルに滞在していたのですが、その時はブライアンだけではなくデイビッドにも一緒に泊まってほしいと言ったそうです。

そして大会会場では、デイビッドはコーチとしての正式な認定を受けていなかったのでボード際に行けなかったけど、観客席でずっと見ていた。ヨナはぼくがそこにいる、と知っていてとっても安心できていた、と述懐していました。

デイビッドはつくづく自分とヨナの関係を不思議なものだと言っています。

「どう表現していいのか分からない」と言い、とにかく「あんな風に頼りにされたのは初めてだったから」、と感慨深げでした。



「傍にいてくれないとダメ」って言われて嫌な気がする人はいません。

コーチと選手との間の信頼関係は本当に重要です。ブライアンだけではなく、デイビッドという強力な支えがあった。それであのオリンピックではキムヨナ選手はとてつもない重圧の中、落ち着いて演技ができたのでしょう。

ソチでもデイビッドの作品を滑った選手が活躍するのは間違いない。

誰がどのメダルを獲るのか、楽しみですね。