だいぶ前に観に行くと言っておきながら、「タイタンの怒り」をやっと昨晩、観に行ってまいりました(ネタバレ注意です)。
この映画は3Dバージョンで、特殊なメガネを入場する前に渡され、ちょっとワクワクしながら席に着きました。私、3Dの映画鑑賞って初めてだったんです。
ストーリーはペルセウスの神話を(ひっじょーに漠然と)ベースにしているのですが、まあもう固いことは抜きにして、ただただCGとアクションが炸裂してたらええか、というような感じの映画でした。
もうのっけから、こ~んな頭二つのエイリアンみたいな怪物とか:
こ~んな一つ目の大男とか:
バンバン出てきて、岩やら泥やらがこちらに向かってぶっ飛んでくるんですね。
これでもか、これでもか、という感じで、いささかオーバーロードになります。
ところで登場人物ですが、主人公のペルセウスやら、そのお父さんのゼウス(ギリシャの神々の中でも一番偉い)、伯父さんのハデス(ゼウスの兄で冥府の支配者)がメイン。
そしてなぜか前作とは全くちがう女優さんがアンドロメダ姫を演じてます。こういう映画に出てくる女性のキャラって、設定は勇ましいのにいざとなったら「キャー」とか言って、結局、足手まといになるのが不思議。
映画の後半はどんどん、ストーリーがいい加減になって、前半では思いっきりゼウスを陥れて亡き者にしようとしてたハデスが、急に仲直りを申し入れ、二人で悪者の怪物を倒しに行くシーンがありました。
「若い頃を思い出して、ちょっと楽しもうか」(←「ほならこれから二人で飲みに行こか」くらいのノリ)
と、ゼウスが兄貴に言い、そっからはもうウルトラマンみたいに二人で手から光線出しまくって、怪物をなぎ倒し、やりたい放題。
あまりのハチャメチャな展開に私は笑けてきて仕方なかったのですが、後で聞いてみると息子は
「え?あの兄弟が二人で戦いに行くシーンで『おお、よっしゃああ!!』って感動したのに」
と言うではありませんか。
へー、そうなんだ。えらく感じ方がちがうもんなんだなあ。
ちなみにゼウスはリーアム・ニーソン、ハデスはラルフ・ファインズ、という大英帝国を代表する俳優が演じています。それもちょっと微妙。
この↑写真で見るとまるでシェークスピアかなんかの劇を演じているみたいに思えます。
まあ総体的に言えば、楽しめた、というのが感想ですかね。
でも3D映画って目が疲れます。