別に隠し立てすることもないので申し上げますが、私は昔からかなのミーハーです。
なので、4月30日に野球界の大スター、ダルビッシュ選手がトロントにやって来ると聞いて、ぜひ観戦したいものだと思いました。
ところが私が言うまでもなく、息子たち二人が「ダルビッシュ、観に行きたい」と言ってくれたので、早速ネットで切符を入手し、いそいそと準備をしたわけです。
我がトロントのMLBチーム、ブルージェイズは1992年、1993年と連続でワールドシリーズを制覇した輝かしい実績があります。当時、ものすごい盛り上がりようでドームは連日5万人近い観客で満員になっていました。私たちもその頃は熱心に応援したものです。
しかしそれもすでに20年前のこと。最近は観客数が激減し、ダルビッシュが来るというのに空席が目立っていました。
息子たちは普段、全く野球なんか観に行こうと言わないくせに、この日はえらくテンションが高く、ダルビッシュが出てくると「おおお~!」などと歓声を上げていました。何とはなしに、同胞が異国の地で頑張っている姿に感動したのかも知れません。
肝心の試合展開ですが、ダルビッシュは好調に三振を奪い、7回まで4安打1失点。素晴らしい投球内容でブルージェイズのバッターを翻弄しました。彼がメジャーリーグにやって来る際に、テキサスレンジャーズと張り合って、トロントも獲得に乗り出したと推測されています。そのため、こちらのファンはダルビッシュが活躍すればするほど、歯軋りをする思いになるのです。
試合が終わり、ほとんどの観客が出口に向かっているのに、日本人のファンは一気に最前列に押しかけて、少しでもダルビッシュに近寄ろうとしていました。そこに息子たちも参加していたのが面白かったです。なんだかんだ言って、彼らの中の日本人の血がこういうときには騒ぐのだと思います。
私が以前、海外で育つ日本人の子どもを調査したとき、自分が日本人であることを意識する状況、というのにオリンピックなどのスポーツ競技の国際大会がありました。確かに、そういった大会で自分の母国の選手が活躍したりすると、いつもはたいして関心が無くても胸が熱くなりますよね。
まあとにかく、昨日は親子三人でミーハー観戦ができて楽しかったわ~。
ちなみに主人は仕事の関係で街中に向かうことになっていたので、ついでに我々を球場の前で降ろし、試合終了後に球場の前で再び拾ってくれました。すんごい土砂降りの雨だったのでありがたかったです。