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これ観た

基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『明るいニュース』(製作2023/公開2024)

ndjc(New Directions in Japanese Cinema)

文化庁委託事業・若手映画作家育成プロジェクトの作品

 

監督・脚本 白真也

 

働いてない父親(鈴木晋介)と二人暮らしの濱中元(篠原悠伸)は清掃員の仕事を失ったばかり。生活保護申請を試みてみるものの手続きが煩雑。そして食事の支度中うるさく飛び回るハエを退治しようと包丁を振り回していたところ、誤って自分の脚を切ってしまう。急ぎ病院で手当てしてもらった看護師靖子(安亜希子)に惚れ、すぐさま行動に移す。うまくいったかにみえたが、妊娠を理由に元カレ三好(伊藤佳範)と復縁される。その子供が実は自分の子ではないかと思った元は、子供に興味を持つ。小学校の運動会に父兄を装い見学に行き、孤独そうに見えた一人の少年文人(菊川実晴)に目をつける。確かに一人で弁当を食べていたが、友達がいた。やりきれなくなった元は後日小学校へ乗り込み…。

 

元は父親から虐待を受けていた様子がある。息子に世話になりながら威圧的だ。それを受け入れてる元は、もしかしたら少し頭が足りないのかもしれない。少なくとも他人の目は入らず社会性はない。そんな人間が社会から爪弾きになるのはあるあるだろうし、生きる糧など見出せそうにはない。

犯罪になりそうなギリギリのところを描いていて、踏みとどまるのはそりゃそれぞれだろうけど、容易いことで大事に至るか至らないかが決まるのだという、恐ろしさを感じる作品。

これはキャスティングの勝利でもあるかもしれない。篠原悠伸が素晴らしい。まず、その見た目に説得力があって、それプラス演技力。もちろん、看護師や少年や父親もハマってる。

 

ネタバレは避けたいところだけど、例えば、包丁を振り回すところから脚を傷つけ正気に戻り、小学校の門扉を越えるところで鉄線で脚を傷つけ気が緩んだところへチャイムが鳴って正気を得る、など、登場人物の行動や小道具がきれいに繋がっているし、間合いで元の心の流れや変化がわかる。

とても良かった。

 

そういえば、ついてるテレビはニュースをやっていて、銃撃事件など暗いニュースばかりだった。でも最後は未来のある明るいニュースが流れる。元は今後もニュースにならないということだろうと、ホッとした。

 

★★★★★

 

 

音楽 岩出拓十郎

制作 オフィス・シロウズ

 

 

 

 

 

 

『罪と罰』(1983)

原作はフョードル・ドストエフスキー

舞台を現代のフィンランドに置き換えた作品で、アキ・カウリスマキの監督デビュー作。原題は『Rikos ja rangaistus』(フィンランド語)

 

監督 アキ・カウリスマキ

脚本 アキ・カウリスマキパウリ・ペンティ

 




食肉工場で働くライヒカイネン(マルック・トイッカ)はある日、実業家のホンカネン(ペンティ・アウエル)の後をつけ家へ入り、銃で撃ち殺す。ちょうどパーティーの支度で訪れたエヴァ(アイノ・セッポ)に目撃されるも、たんたんと自分がやったことを話し、警察に通報するというエヴァも止めることなく、その場を去る。

その後、ペンナネン刑事(エスコ・ニッカリ)スネルマン刑事(オッリ・トゥオミネン)に容疑者と特定されるが、証拠が出ない。ライヒカイネンは証拠となる血拭きのハンカチ、銃、ホンカネンの財布と時計を持っていたが、たくみに隠し、同僚のソルムネン(マッティ・ペロンパー)に罪を被せるなど、画策し煙に巻く。目撃者であるエヴァも非協力的だ。が、エヴァはエヴァなりの正義を持ってライヒカイネンに自首をすすめていたのだが。また、エヴァは職場の上司ヘイノネン(ハンヌ・ラウリ)に言い寄られていたがその気はなく、それどころかヘイノネンは男の影(ラヒカイネン)に気づき事件に巻き込まれていく。

刑事との攻防戦に身を費やしつつ、当初高飛びを考えていたライヒカイネンだったが、最終的に選んだのは刑事の言う「ある日ふと自首したくなるものだ」だった。

 

ライヒカイネンは、人を殺したかったのではない、道理を殺したかったのだと言う。かつては法を学んだライヒカイネンだが、恋人の轢き逃げ事件が証拠不十分の無罪という結果になり、ずっと絶望に苛まれていたのだろう。絶望した人間には怖いものなどない。ただ、本能からくる生への執着は誤魔化せなかった。エヴァに一縷の望みを見たのかもしれない。

 

アキ・カウリスマキ作品の特徴でもある音楽劇のように足りない説明を歌詞に乗せて第三者に歌わせる手法が効いている。

 

★★★★

 

 

『ラヴィ・ド・ボエーム』(1992)

原作はアンリ・ミュルジェールの古典文学「ボエーム」で、その後「ボヘミアン生活」というタイトルで戯曲化、「ボヘミアン生活の情景」で小説化。オペラにもなり、中でも有名なのがプッチーニの「ラ・ボエーム」。とのこと。

原題は『La Vie de bohème』(フランス語)、『Boheemielämää』(フィンランド語)。

「ボエーム」はボヘミアンのことで、ざっくり言うと何にもとらわれない自由奔放な生き方といったところ。

 

監督・脚本 アキ・カウリスマキ

 




芸術家の集うフランスはパリ。家賃滞納でアパートから追い出される寸前の作家のマルセル(アンドレ・ウィルム)は、レストランで不法滞在中のアルバニア人で画家のロドルフォ(マッティ・ペロンパー)と出会い意気投合、二人でアパートへ戻るも、すでに次の貸借人作曲家のショナール(カリ・ヴァーナネン)がいた。三人とも泣かず飛ばずで貧しく、けれど楽天的で、半共同生活が始まる。ロドルフォの愛犬ボードレールも交えて。

とりあえず金を得るために、マルセルは新聞王ガソット(サミュエル・フラー)にもっともらしいプレゼンをかけ雑誌発刊、ロドルフォもたまたま肖像画を依頼してきた資産家ブランシュロン(ジャン・ピエール・レオー)をうまいことパトロンにする。ショナールだけは前衛的すぎてどうにもならないが、得た金は分け合い助け合いながら生活が進む。やがてマルセルにはミュゼット(リスティーヌ・ムリーニョ)という、ロドルフォにはミミ(イヴリヌ・ディディ)という恋人ができる。しかしそうそううまいことは続かず、赤字が続いたマルセルはガソットに切られ、ミュゼットは貧乏に嫌気がさし田舎へ帰り、ロドルフォは強制送還&再び戻るもミミとの間に不和が起こるなど試練が続く。そして最終的にはミミはロドルフォのもとへ戻ってしたが、余命を告げられるのだった…。

 

コメディ。そしてロドルフォの恋愛を中心に、三人の芸術家の男たちの友情が描かれる。芸術の街パリで、貧しくも自分の好きなことをしながら自由に暮らす、まさしくボヘミアン的な、時代性のある作品。

 

食材の並ぶウィンドウを覗き込みながらああでもないこうでもないと話す、まるで小学生のような会話は情けなく切ないながらも微笑ましく、いや、笑える。この感傷はアキ・カウリスマキの真骨頂だろう。

ラスト「雪の降る街を」(ダークダックス)が流れる(歌っているのはトシタケ・シノハラという方らしいが、わからない)。こういう日本歌謡が入るあたりもアキ・カウリスマキだなぁと思った。

その他時にシニカル、総じてウィットに富んだ台詞や演出がそこかしこに。

 

★★★(★)

 

 

『少年たちの時代革命』(2021/日本公開2022)

原題は『少年』、英題は『May You Stay Forever Young』(ボブ・ディランの『Forever Young』からの一節)

 

監督 レックス・レンラム・サム

脚本 陳力行レックス・レン

音楽 Aki

 

ドキュメンタリー要素も有り。モキュメンタリーという感じか。

 

「香港を取り戻せ、時代に革命を!」 。2019年6月香港逃亡犯条例改正反対デモが起こる。中国支配(一国二制度崩壊)に対する民主化運動の流れだ。両親が離婚し、父親は中国で仕事をし、母親は再婚相手と英国へ渡り、香港の葵盛西邨で一人暮らし をしている17歳のYY(ユー・ジーウィン)は、親友のジーユー(レイ・プイイー)とゲームセンターで遊びSNSを楽しむ傍らデモに参加するなど、普通の若者。しかし、条例改正は阻止されデモが加熱し、政府との攻防が激しくなっていき、絶望と抗議を意味する若者の投身自殺が相次ぐ。そして7月21日のデモでは、多くの若者の逮捕者を出し、その中にYYとジーユーもいた。それを機に、ずっと一緒だったジーユーが香港を去ることを決める。大好きな故郷、香港が香港ではなくなる、ジーユーもいなくなる悲しさに絶望を感じ、YYもまた死ぬことを考え、デモで知り合ったナム(スン・クワントー)に別れを告げる。

実は7月21日のデモでナムはYYに救われていたし、警察の取り調べに辛い思いをし泣き崩れる女の子には「死んでも許してはだめ」と強い言葉を送る、そんなYYの姿も見ていた。だからこそ、デモの前にYYの行方をつかみ、命を救う行動に、仲間を掻き立てる。

その仲間たち、恋人であり、英国留学が決まっている恵まれた環境にいるベル(マヤ・ツァン)、共産主義に染まった両親を持つ食堂の息子ルイス(トン・カーファイ)、頼れる姉さんソーシャルワーカーのバウ(アイビー・パン)、仲間を運ぶドライバーで母親をうつ病で亡くしているファイ(スン・ツェン)と、その年の離れた妹ゾーイ(マック・ウィンサム)、本来は敵である警察の息子のバーニズム(ホー・ワイワー)のバックグラウンドや意識を描きつつ、YY捜索に全力を尽くす姿から、国、命、友情、未来を考えさせる…。

 

兵士が如く自己犠牲感が強い。ナムはベルに対してその置かれてる環境の差もあって「香港はいずれ滅びる。将来性のない貧乏人が残って戦えばいい」と、英国行きが決まってるベルを送り出そうとする。ベルはもう少し楽に考えていた節もある。逃げ出せる場所があるからだろう。ジーユーもまた、英国行きが決まっているから、もうデモには参加しないし、YYには別れを告げた形になる。香港を愛し香港で生きていく人たちは何としてもと立ったのだなと思った。でも、誰もが思っていた通り、どうにもならなかった。そしてその後、次は台湾と騒がれている。日本も他人事ではないと言われ続けているのだが、どうなっている、日本政府は。

 

まあ、正直、私はもう若くないから諦めもできる。いや、若ければ日本を出て行っても有意義な人生を送れる可能性はあるだろう。でも日本が日本としていつまでもいつまでも地球上に憧憬の的として存在していて欲しいけどな。

 

ラストシーンの握り返すYYの指の動きは感動した。国を作るのはそこに住む国民。諦めてはだめなのだ。

 

★★★★

 

 

 

 

 

 

 

こにら、ボブ・ディランの歌↓

 

 

 

『絶対BLになる絶対vs絶対BLになりたくない男 シーズン2』(2022)

テレビ朝日系 全3回6エピソード

原作は紺吉の漫画。

 

監督 三木康一郎(『“隠れビッチ”やってました。』『覆面系ノイズ』『弱虫ペダル』他)

脚本 川﨑いづみ(『ひだまりが聴こえる』『毒恋』『やぶさかではございません』『絶対BL〜』シリーズ、他)

音楽 小山絵里奈(『初恋、ざらり』『にがくてあまい』『40までにしたい10のこと』『絶対BL〜』シリーズ、他)

主題歌 『Bubble Love』Da-iCE

オープニング曲  「オレはモブ」(作詞:三木康一郎/作編曲:大隅知宇/歌:犬飼貴丈with LoveBoys)LoveBoysゆうたろう塩野瑛久伊藤あさひ猪塚健太

 

犬飼貴丈、ゆうたろう、塩野瑛久、和田颯、伊藤あさひ、猪塚健太、富樫慧士(とがしえいじ)、井手上漠(いでがみばく)、大平修蔵、坪根悠仁(つぼねゆうと)、庄司浩平、A.rik(エーリック)、定本楓馬、平井雄基、瀧澤翼、池田匡志(いけだまさし)、桑原勝、砂川脩弥(すながわしゅうや)、矢部昌暉、小林亮太、他。

 

絶対BLになる世界(漫画)の住人でありながら、絶対BLになりたくない男(犬飼貴丈)の役柄はモブ。呼び名もモブ。一家揃ってのモブキャラだが、高校生の弟綾人(ゆうたろう)は超イケメン生徒会長東條(塩野瑛久)、別称バラの君と恋人同士になってしまった(シーズン1)。そして共学でありながらモブの通う大学の名はキラキラしたBLカップルが闊歩するBL大学。しかしモブキャラは絶対BはLしないという確信のもと、BLの世界でいかにBLに陥ることを回避するか奮闘するファンタジックコメディ。このBLが展開する漫画の世界を観察し操るのは腐男子漫画家の真山(和田颯)

前作(シーズン1)であらゆるシチュエーションを回避してモブキャラを守ったつもりだったモブだったが、最後の最後に、同窓生の菊池(伊藤あさひ)についに落ちてしまう。その告白現場の続きから今作(シーズン2)が始まる…。

 

菊池と両想いになったかと思ったそこへ現れたのは菊池とケンカ別れしていた五十嵐(猪塚健太)。復縁の気配にモブはショックでその場を去ってしまう…。しょせんBL漫画のモブ…。かくしてモブは大学の教室からBLカップルを冷ややかにながめる日常に戻る。

BLに出てくるキャラは名前やあだ名が女子っぽい件、弱点をつくことから恋が燃え上がる件、美少女だと思ってた子(井手上漠)が実は男でBがLしてしまう件、痴話喧嘩が実は愛を深める件、年下イケメンとのあやうい出会いの件、など、BLのセオリーを散りばめ、綾人と東條、綾人のクラスメイト南(富樫慧士)の恋模様、そして菊池の新たな門出と、誤解が解けモブと菊池の関係に今度こそ進展が…?! などが描かれる。

 

菊池が家業ともなる医師を目指してアメリカへ留学してしまうんで、モブが「好き」な気持ちを言葉にする決意をする。しかし告る前に目標を持った菊池自らが止め、お別れになってしまう。でも想いは通じ合ってるテイなので、さて、次作でどうなるか。

 

庄司浩平出てた。今作では、BL発生を避けるために階段から落ちて入院したモブと同室の記憶喪失で入院している高校生青柳の役。『40までに〜』で完全にブレイクしてるし、今作でも爽やかでナチュラルな演技で、あらためて、今後大いに期待できる俳優と思った。

 

犬飼貴丈にしても塩野瑛久にしても今や大河俳優。伊藤あさひも売れてる方だし、前作では濱正悟や本田響也も出てたし、その他イケメン揃っているので登竜門的なドラマか?笑。

 

面白かった。

 

シーズン1ではBLの基本的設定(主人公クラスとモブキャラの違いも含む)から読み解く恋愛発生回避法に重点が置かれていたけど、シーズン2では「BLあるある」に少し翻弄されてるモブが描かれている。シーズン3(2024)はすでに放送済みだし(現在TVerで見られる)、この度、ファイナル(11月より)も放送されるとのこと。どんなことになるのか楽しみ。

 

★★★(★)

 

 

 

 

 

 

前作の(かなりうっすい)感想はこちら

 

 

『春に散る』(2023)

原作は沢木耕太郎の小説。

 

監督 瀬々敬久(『ストレイヤーズ・クロニクル』『64』『楽園』『とんび』『護られなかった者たちへ』『友罪』他)

脚本 瀬々敬久星航(ほしわたる)

音楽 田中拓人(『そこのみにて光り輝く』『きみはいい子』『オーバー・フェンス』『Red』他)

主題歌 AI「Life Goes On」

 

横浜流星、佐藤浩市、橋本環奈、片岡鶴太郎、哀川翔、窪田正孝、山口智子、坂井真紀、小澤征悦、坂東龍太、松浦慎一郎、尚玄、奥野瑛太、清瀬汐希、他。

 

かつて世界で活躍するボクサーとしてアメリカで興行を起こし勝負をしていた広岡仁一(佐藤浩市)が40年ぶりに日本へ帰って来た。一応の成功はおさめたものの、心臓に持病をかかえ、先がない。

ある夜、居酒屋で一人の若者黒木翔吾(横浜流星)と出会う。たまたま居合わせた男たちの傍若無人ぶりに文句を言った広岡の腕っぷしに、ボクシングを諦めかけていた黒木は魅せられ、広岡の自宅を突き止め、ボクシングを教えてくれと請う。広岡はちょうど昔所属していたジムーー今は代替わりして娘の真田令子(山口智子)が運営ーーを訪れ当時三羽烏として名を馳せていた仲間、佐瀬健三(片岡鶴太郎)藤原次郎(哀川翔)の行方をつかんで、今一度、若手を育て勝負をしようと考え中だった。あまりに熱心にしつこく願い出る黒木に、才を感じた広岡は、その古巣のジムへ連れて行き、さっそく契約をする。しかし試合を控えた有力選手大塚俊(坂東龍太)とのスパーリングで身体的ダメージを与えてしまい話はなくなる。仕方なく黒木は広岡自身が抱え、面倒をみていく。

そうこう、佐瀬は広岡と共に行動するが、藤原は別ジムで黒木と対戦する山下(松浦慎一郎)のコーチにつくことになるなど三羽烏の変化、黒木がボクシングを始めた理由と母親(坂井真紀)への思い、その母親の弱さ、広岡が姪の佳菜子(橋本環奈)を引き取ることになるなど、また、広岡と黒木のボクシングに一度は失望した理由が同じだったことをも織り交ぜながら、世界チャンピオン中西利男(窪田正孝)とのタイトルマッチを目指す姿、ボクサーの矜持と魅力などが描かれる…。

 

試合シーンは臨場感に溢れ、ボクシングの魅力も十分に伝わる映像。命にも関わるというのに、そうでなくても痛い思いをしてなぜ戦うのか、感覚的ではあるけれど納得がいく作りだった。

それはラストの中西との戦いで、黒木が本当にいい顔で「タオルなんか投げるなよ。なんか今すげ〜いいんだよ」という一言で、これは生きようとする者の本能に近い「生」への願望ではないかと思った。だいたい昔から、生死の際に恍惚感があると言われている。それかもしれない。さらに片目を失うことになってしまった黒木は、責める母親を前に謝る広岡に「じーさん俺後悔してないから。すげー世界が見えたんだよ」と、これまたとてもいい表情で言う。生きているからこそ言える台詞だが、やはり際を見たのだなと思った。それが見れるのであれば、そのまま命がなくなってもよいと思ってるのだ。片目との引き換えに終わってむしろラッキーだったのかも…。

また、その試合まで関わりその試合を見られた佐瀬は「ここまで生きてこられて良かったよ」と言う。そこにも高揚がある。擬似的でも「生」を感じられ、それでまたしばらくは生きていけるのだろう。一方、居酒屋のテレビで試合を観戦していた藤原もそこにいた客と熱い時間を共にし、燃焼できたようだ。もしかしたら明日からの藤原に変化があるかもしれない、ないかもしれない、でもそれも「生」なのだと思わされた。

ボクシング映画というよりは、「生きる」ことを描いた作品に思った。ボクシング興味ないからなお、他に意味を探すのかもしれない。が、広岡が桜の木の下で満足げな顔をして亡くなっていたし、それから半年後の黒木は佳菜子と幸せそうな居を構え、仕事に出かけるシーンで終わってる。ボクシングという通過点(アイテム)で「生」を追求してたのは間違いないように思う。

 

良かったけど、でも、桜の花びらが舞う木の下で広岡が亡くなってる姿にタイトル『春が散る』をかぶせるのは狙い過ぎ感があって滑稽だった。残念。

他にも端折りが目立ち、もちろん脳内補完が可能な程度ではあるにしても、繋がりにドライさが伺えて残念ではあった。

 

横浜流星の演技、素晴らしかった。本当に良い役者さんになった。

他、母親の男奥野瑛太、いい感じだった。

 

あと、藤原がタイトルマッチ観戦してた居酒屋で、背中合わせに播田美保がいた。好きな女優さん。モブだけどとても良かった。

 

★★★(★)




 

配給 ギャガ

 

 

 

 

『40までにしたい10のこと』(2025)テレビ東京系列0705〜全12話

原作はミマタの漫画。

 

監督 池田千尋(『東南角部屋二階の女』他)、小菅規照

脚本 齊藤よう

音楽 小山絵里奈

主題歌 「菫」Chevon

エンディング曲 「まぼろし」the shes gone

 

風間俊介、庄司浩平、平子祐希、平井亜門、高山璃子、ワタナベケイスケ、他。

 

ゲイの十条雀(風間俊介)はもうすぐ40歳だけど可愛いもの好きでスズメのキャラものにハマっている。ただ、それは職場外、プライベートでの姿。ある日、たまたま見かけたテレビ番組から、40歳の誕生日までに叶えたいことを10コを考え出す(◻︎タコ焼きパーティーをする、◻︎シーパラダイスへ行く、◻︎恋人をつくる、◻︎デパ地下のスイーツを全制覇する、◻︎カフェですごいカスタマイズをする、◻︎服の趣味を変える、◻︎オーダーメイドの枕を作る、◻︎千疋屋のパフェを食べる、◻︎キスをする、◻︎誕生日を恋人と過ごす)。その様子を見た部下の田中慶司(庄司浩平)はそれら10項目を一緒に叶えようと提案する。もちろん、慶司は雀がゲイであることは知っていた。なぜなら慶司もゲイであったし、ずっと見てきたから。雀は戸惑いながらも受け入れ、さっそくタコパを開き、シーパラへ行き、カスタマイズドリンク、枕購入、服の趣味…など次々と叶えていく。その過程で雀の慶司への想いが育っていく。というか、以前クレーンゲームで慶司が取ってくれたスズメのマスコットがお気に入りになっていた。実は雀も少しは意識していたのだった。そのマスコットも慶司似がもう一つ増え…。

会社では上司と部下の線を守ってはいたが、様々な場面で年齢をひけめに感じたり、部下の宇多川(高山璃子)の恋愛の悩みを聞いては置き換え、慶司の初恋の人佐久間(青木瞭)を知っては無駄に比較し、同僚の黒木(平子祐希)の家庭を垣間見ては慶司の未来と自分の育っていく想いの大きさの均衡が取れなくなっていく。そして会社の部下田中(平井亜門)に関係性を察知されたことがきっかけで、雀は二人の社外関係に終止符を打つ。悶々とする慶司だったが、雀の決意は固い。

どうにもならないまま40歳の誕生日クリスマスイブの日が迫る。結局雀はやり切れなかった残りの項目を消してしまう。そして誕生日、いつも通りセールになったケーキを買って家路に着くも、慶司への想いが思い出とともに溢れ出し、その深さにいたたまれなくなりようやく自分の本心に向き合い、慶司のもとへ走る…。

かくして願い事は全て成就。ただ、千疋屋のパフェは「40まで」じゃなく、「40になって」、だった。

 

部屋でのキスシーンは、慶司のリードが的確で、奥手で恋愛下手な雀の可愛さが充分に表れていて、やるなぁと感心した。庄司浩平に笑。それからの翌朝のベッドでの二人には、雀の溶けた心が感じられ、良かった。

 

慶司の台詞で「この人は多分俺と同じ。男が好きなんだ。」というのがあって、これが慶司の全てを物語ってる一言なのが見事だった。

 

でも、まぁ、私としては、風間俊介が今さらBL!? と…、やはり『金八先生』から知ってるし、『べらぼう』も見てるし、クセのある嫌な奴の役が多くなってきた段階も見てるし、本当に、なぜ今か!? と複雑だった。案の定、それらが作用してか、見てるこちら側が恥ずかしくなるようなシーンが多く(おそらく他の俳優ならそうならなかったと思われる)、見進めるのがしんどかった。それでも見れたのは、庄司浩平の演技が魅力的だったのと、高山璃子が個性的で目を引いたから(これまでも出演作は見てたのだけど印象に残らなかった)。かな。


このドラマ、大人気だったようで、メイキング特別編放送もあった。二人とも積極的に制作に関わっていて、素晴らしいなと思ったし、さすがプロだなぁと感心した。だけど…裏側を見られるのは貴重だけど、作品に裏側の色はつけて欲しくないなと思ったのだった(^_^;)

 

あと、注文。慶司の双子の姉真央(宮澤佐江)理央(横山由依)が雀にコーデをするのだが、センスがひどかった。誤解から心の機微を生じさせるために姉たちの存在は必要だったし、当て方もいいのだけど、スタイリングしっかりしてあげて! と切に。

 

静かな優しく丁寧な時間が流れるような作りのドラマだった。

 

★★★

 

 

 

 

 

 

 

公式Xでは出演者らのオフショもあって、良い現場感がある。

公式Xより

 

 

『線は、僕を描く』(2022)

原作は砥上裕將の小説。

 

監督 小泉徳宏(『カノジョは嘘を愛しすぎてる』『タイヨウのうた』『ちはやふる』シリーズ、他)

脚本 片岡翔(『ノイズ』他)、小泉徳宏

音楽 横山克=よこやままさる(『心が叫びたがってるんだ。』『空の青さを知る人よ』『AI崩壊』『弱虫ペダル』『3D彼女』『ちはやふる』シリーズ、他)

挿入歌 yama「Lost」

主題歌 yama produced by Vaundy「くびったけ」

水墨画監修 小林東雲

 

横浜流星、清原果耶、細田佳央太、河合優実、三浦友和、江口洋介、富田靖子、井上想良、矢島健一、夙川アトム(しゅくがわあとむ)、丸山真亜弥、篠原真衣、山本直匡、東堂海、他。

 

大学生の青山霜介(横浜流星/幼少期:中須翔真)は友人の古前巧(細田佳央太)の代わりで水墨画の展覧会設営のバイトに入り、水墨画と出会う。涙するほど感銘を受けたのは、水墨画の巨匠篠田湖山(三浦友和)の孫篠田千瑛(清原果耶)の椿の絵だった。その姿を見ていた湖山は霜介を弟子に誘う。

おそれおおいと言いながらも、湖山のライブパフォーマンス(揮毫会=きごうかい)に惹かれた霜介は、その時バイトの指示をしていた西濱湖峰(江口洋介)のすすめもあり、湖山のもとへ通うことになり、多くを語らない湖山の代わりに、スランプ中の千瑛に指導されるようになる。また、大学の友人、古前と川岸美嘉(河合優実)が千瑛のファンであることも手伝い、千瑛との交流が深まる。

実は霜介は家族を亡くしており、その時の後悔が霜介の歩を止めていた。自分の線がわからなくなっている千瑛と共に悩みながらも研鑽を積んでいく。そして千瑛は水墨画界最大の賞「四季賞」を取り、霜介はその新人賞を獲得、水墨画によって自分の時間を進められるようになる…。

 

就活も始まる中、水墨画を始め、何をするかどうなるか、未来を描けない霜介に、「なる、ならない、じゃなくて、変わっていくもの」だろうと言うその言葉がまったくその通りだし、表現として絵を描くことの本質と、そこに宿る命とがリンクしてるのも、まったくその通りだし、命と自然とが共にあるのが水墨画であるのもそうだろうし、その自然に寄り添う生き方、そういう生き方が変われば線も変わるのもその通り。

そして古前がウジウジする霜介に、「ぼくはきみの親兄弟でもない。でも足枷にはなりたくない」というのは、友人として素晴らしい言葉を贈ってるなと思った。また、霜介が千瑛の絵が好きだと言うのも、千暎もまた霜介の絵が好きだと言うのも、実は告白である点、素晴らしいなと思った。絵は、線は、その人そのものであるというのが前提になってるわけで。

 

キャストロールのイメージ水墨画が素晴らしい。からのエンディングロールの水墨画もきれいだった。

 

河合優実が何の変哲もない普通の女子大生をやってて、それがまた違和感もなく、やはり良い役者さんだなぁと思った。そして横浜流星は、ほんと、ドラマ『初めて恋をした日に読む話』の頃の下手くそ加減からよくぞここまでと今回も感心した。

 

テーマ、構成も良く、無駄がなく、安心感もあり、ドラマとして面白かった。

 

★★★(★)

 

 

 

 

制作 ROBOT

配給 東宝

 

『帰ってきたあぶない刑事』(2024)

監督 原廣利

脚本 大川俊道(『あぶない刑事』シリーズ、他)、岡芳郎(『あぶない刑事』シリーズ、他)

音楽 岩本裕司

主題歌 舘ひろし 「翼を拡げて 2024 re-recorded version」

 

舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオル、土屋太鳳、西野七瀬、鈴木康介、小越勇輝、ベンガル、吉瀬美智子、早乙女太一、杉本哲太、岸谷五朗、長谷部香苗、有薗芳記、深水元基、他。

 

元神奈川県警の名コンビ刑事タカ&ユージこと鷹山敏樹(舘ひろし)大下勇次(柴田恭兵)は定年退職後ニュージーランドで探偵業を営んでいたが、訳あって8年ぶりに日本へ帰国、横浜でT&Y探偵事務所を開設する。さっそく長崎から母親を探しているという永峰彩夏(土屋太鳳)が訪ねてくる。手がかりとなるのは唯一残された蓮のマークが埋め込まれた指輪。その母親は昔横浜のバー「カプリアイランド」を拠点に名を馳せた歌手で、タカともユージとも関係があった夏子だった。けれど、20年前香港に渡ってからは消息不明となっていた。父親は知らないという彩夏に、タカもユージももしや…と父性が生まれ、刑事時代の後輩で現港署捜査課長町田透(仲村トオル)に捜索の協力を頼むなど、依頼を引き受ける。また、同じく同僚だったナカさんこと田中文男(ベンガル)が定年後情報屋になっていることから、協力も得る。

しかし横浜では不動産開発のベンチャー企業「ハイドニック」社長海堂巧(早乙女太一)が権力者や裏組織と供託しカジノ誘致計画を進めている他、横浜中華街で「LOTUSグループ」を率いる実業家劉飛龍=リウ・フェイロン(岸谷五朗)が実は香港系マフィアであり、海堂の下についているもののそのやり方に不満を持っており抗争へと発展するなどいざこざが起こり始める。それには海堂は父親をタカに射殺されていたことも根に持っていることや、劉のビジネスパートナーであるステラ・リー(吉瀬美智子)の存在も関係していた。殺人事件も起こり、県警上層部は海堂らとの癒着を隠すためにもタカ&ユージに協力的な行動をとる町田に、同期だった現刑事部長となった八木沼大輝(杉本哲太)が圧力をかけるが、結果的には押し切り解決へと向かい、夏子の存在もわかる…。

 

彩夏がハーレー乗りだということや、タカ&ユージの愛車だった「レパード」が覆面パトカーとして配車されるなど、ファンはたまらない演出だったろうなと想像。テレビドラマ当時からずっと出ている婦警山路瞳(長谷部香苗)も健在。そして浅野温子演じる真山薫も…。

 

公開当初、周りの反応がことごとく良く、これは観に行ったほうがいいかなと悩んだ作品。テレビドラマの『あぶない刑事』は、その存在や内容はなんとなく伝え聞いて知っていたけど視聴はしてなかった。映画も、吉沢亮を見るためだけに前作の1本を観ただけ。知らなくても楽しめると好評だったんで揺れたけど結局行かず、この度アマプラ配信で視聴。

なるほど、映画館で観たら面白かったかもね。1.2倍増しに見えるから…。という感想でした。

やはり舘ひろしと柴田恭兵のギャグは寒いし、仲村トオルの間の取り方も面白くない。ただ、浅野温子のあのぶっ飛んだ芝居、ギャグは笑った。

内容も現代においてはあり得ない展開と話の詰めの甘さ、けっこうな感情のはしょりかたもしてて、今時ではないなと思ったけど、昔はこの全てにおいての破天荒さが良かったわけだ。昔のドラマや映画を知らない人にはウケるのも当然かも!?なんて思いもした。

 

その他、町田の下に着く期待の刑事早瀬梨花西野七瀬。その同僚で共に捜査に関わる剣崎鈴木康介宍戸小越勇輝

 

演技的には早乙女太一がピカイチだった。

 

★★★

 

 

 

制作 セントラル・アーツ

配給 東映

 

 

 

 

『愛の、がっこう。』(2025)フジテレビ系列0710〜全11話

 

脚本 井上由美子

演出 西谷弘(『任侠ヘルパー』他)

音楽 菅野祐悟(『累』『曇天に笑う』『3月のライオン』他)

主題歌 レイニ「Spiral feat. Yura」

 

木村文乃、ラウール、沢村一樹、りょう、坂口涼太郎、荒井啓志、別府由来、味方良介、早坂美海(はやさかみう)、田中みな実、中島歩、あお、筒井真理子、酒向芳、野波麻帆、他。

 

父親小川誠治(酒向芳)には母親早苗(筒井真理子)もはむかえない堅苦しい家に育ち真面目でまっすぐな性格の小川愛実(木村文乃)は、以前の職場で失恋からストーカーに走り自殺未遂まで起こしたという過去がある。今は私立女子校の国語教師であり3年葵組の担任に就いたものの、四角四面の愛実は生徒への受けは悪く悩みの種でもあった。

ある日、ホストクラブへ入り浸り親の金を使い込んだという生徒、沢口夏希(早坂美海)母親(映美くらら)が止めてくれとやって来る。愛実は副担の佐倉栄太(味方良介)と対処にホストクラブ「THE JOKER」へ向かう。ここで夏希のお目当てのホストカヲル(ラウール)と出会う。

ナンバーワンホストを目指すカヲルこと鷹森大雅は半ば育児放棄の環境で育ち、学校もろくに行っておらず文盲。とうに離れて暮らす母親香坂奈央(りょう)は再婚し、種違いの弟勇樹(あお)もできたものの、その男(木原勝利)のために開いた美容室がうまくいかずカヲルへの金の無心が止まない。そんなカヲルは邪心なくまっすぐに接してくる愛実に徐々に情が湧いて来る。

愛実は、両親から見合いをすすめられ、銀行員の川原洋二(中島歩)と結婚を前提とした交際することになる。しかし、ホストの手練手管はあるものの、カヲルの読み書きが出来ないのは学習障害に起因していたことがわかり、読み書きを教えることになり、素直に反応するカヲルに愛おしさを持ち始める。チワワ先生と愛称をつけるカヲル、宿題を出して親身になって教える愛実、二人は互いに強く惹かれ合い、また、ドライな川原も女(野波麻帆)と別れるほどにまっすぐで正直な愛美に本気になり始める。

そして愛実とカヲルが互いの想いを知った矢先、川原がカヲルと衝突し、さらに上客(吉瀬美智子)が事件を起こし「THE JOKER」が閉店となる他、教師とホストの恋愛の問題化、愛実の父親の職場の処遇と、次々と障害が…。

 

とまぁ、関係は複雑化、周りの人間の人生もあれこれあるのだけど、ブレがない愛実が入り組んでいく物語を簡素化し、常に暖かさが漂うドラマだった。

 

ただ、少し。学者障害に詳しい佐倉にアドバイスをもらってた流れで一緒にカヲルとホスト仲間竹千代(坂口涼太郎)に会うシーンがあるのだが、その反応でこれは同性愛も描くか!? と期待したが、それはそこまでで終わったこと、川原の本気で人を好きになったことで優しさを得るひととなりのエピ、男に依存しほぼクズ母親な奈央の心からの辛さを描くもののしっかりとは片付けないところ、「THE JOKER」オーナー松浦小治郎(沢村一樹)とカヲルの親子関係もはっきりと答えを出さない点、テレビ局の報道で働くやり手の愛実の親友町田百々子(田中みな実)も思わせぶりはあれど特に変化をもたらせない点、愛実と生徒との関係がトゲの使い方で暖かさを表現する視聴者任せな感じ、ナンバーワンホストのつばさ(荒井啓志)のエピもブレることなく未来へ続く形で終わり、父親と母親の関係は解決され、同時に父親の愛実への愛も修正される…と、素晴らしい脚本なのに、ラスト、なぜ一回別れさせたか。愛実とカヲルの慟哭のシーンは良かったけど、すぐに復活するのになぜ!? 三浦海岸のカフェに置き忘れの日傘を取りに行くのも、そのカフェを使うのはとてもいいのに、せっかくのオーナー夫(木村文)婦黒沢あすかなのに、あんなチンケなやりとりで終わらせたのか(もっと欲しかった)…。それに、さも今後仲良くなるのではという美容専門学校受験で絡んだ青年(蒼井旬)は何もなくはけるというもったいなさ(もう少し欲しかった)…。そうは言っても、最終回は序盤から涙腺アタックにみごとにやられたわけで、ラストの展開が不服だったけど、総じて良かったことに変わりなく。まさに、視聴者が愛のがっこうに通わせてもらった感じだ。

そしてなにより、ラウール、できる子じゃん!と感心した。これは目黒蓮の「silent」より良いドラマ。木村文乃のおかげ。酒向芳、筒井真理子のおかげ。黒沢あすかのおかげ。その他、名も出ぬ役者さんのおかげ。演出家、脚本家、多くのスタッフのおかげ。

 

にしても、ラウールのキスシーンには、あの子供だった子がこんなにシーンもこなすようになって…という親戚のおばちゃんみたいな気持ちになった。

 

★★★★★

 

 

 

 

 

 




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