『君たちはどう生きるか』(2023)
監督・脚本・原作 宮崎駿
製作 スタジオジブリ
太平洋戦争が始まって3年後、牧眞人=まきまひと(声:山時聡真=さんときそうま)は母親久子(声:木村佳乃)を空襲で亡くす。父ショウイチ(声:木村拓哉)と共に、疎開先のお屋敷へ越して、久子の妹である新しくお母さんとなる夏子(声:木村佳乃)との新しい生活が始まる。夏子のお腹には眞人のきょうだいとなる命が宿っていた。立派な邸宅には女中のおばあさんたち(声:大竹しのぶ、竹下景子、滝沢カレン、阿川佐和子、風吹ジュン)がいて、不思議な鳥、アオサギ(声:菅田将暉)がいた。おばあさんたちは敷地の森化した奥にある廃墟と化した逸話のある塔に近づくことを恐れ、アオサギはその塔へと眞人を誘う。
ある日、夏子が行方知れずになる。森の奥へ向かう夏子を見かけた眞人は塔だとあたりをつけ、たまたまくっついてきたおばあさんの一人と向かい、アオサギの案内のよって過去と鳥たちが住まう幻想の世界が混在する迷宮に入る。そこにはペリカンの群れを率いる老ペリカン(声:小林薫)、多くのインコの頂点に立つインコの王様(声:國村隼)らが立ちはだかる。夏子とお腹の子の無事を祈りながら、若い頃の久子ヒミ(声:あいみょん)、行動を共にしたおばあさんの若い頃のキリコ(柴咲コウ)、亡くなった塔の主大叔父(声:火野正平)と出会い助けを得ながら現実の世界へ帰るまでが描かれる…。
つまり、母親の死を乗り越え、現実を受け入れる、多感期の少年が少し大人になる瞬間をとらえた話ではないかと。
映像はきれいだし、アングルもいいし、アニメならではの世界観だし作品だった。
宮崎駿は詳しくないし、もとより日本のアニメは不得意なのであまり観てこなかったけど、一応ジブリ作は何本か観ている、そんな中で言うと、宮崎駿の世界てんこ盛りという感じだ。
タイトルの意味はわからないけど、現実世界で起こっている戦争など人間の欲の醜さの否定があったし、かといって迷宮の中の鳥の世界にも生きるための残酷な仕業もある、そんなこんな世界だけど今から未来を見据えて「君はどう生きる?」という問いかけなのかも。
眞人は未来である今、戦時を抜け迷宮を抜けてどうなったのか、どういう生き方をしてるのか、眞人が宮崎駿自身の投影だとしたら、もしかしたら反省や自戒もあるのかも。とか匂わせを感じた。
★★★★
ティザーがないので主題歌w
そうだ、なぜ一切の宣伝をしなかったんだろう。
でも、それでよかったような作品。
声優、アオサギの菅田将暉はまったく気づかなかった。みごとだった。戸締りの時の神木隆之介と同じ驚き。
で、不思議なのはなんで木村拓哉を使ったんだろう。ハウルでは良かったけど、結局木村節がぬぐえない。声優を使わず俳優を使うことにどれだけの効果があるんだろう。色がつくのは誰であっても同じ。ならば、まだイメージの定着しづらい俳優に期待をしようってことなのか???意味がわからない。