【ndjc】屋根の上の赤い女 | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『屋根の上の赤い女』(製作2006)

ndjc(New Directions in Japanese Cinema)

文化庁委託事業・若手映画作家育成プロジェクトの作品

 

監督・脚本 岡太地

 

サンシャイン文具にバイトが決まった護摩(山中崇)だが、道に迷い連絡をするも、電話を受けた西山(神農幸=じんのさちはぞんざいな受け答えで護摩もつい声を荒らげてしまう。何度か電話して迎えに出てもらうと、意外にも西山はかわいかった。

会社は仕事から社員のことまで全般課長(高城ツヨシ)に任せられていてその体制はブラックそのものだった。この日も課長が誤って発注したボールペンの始末を徹夜で西山が請け負うことになっていた。護摩は西山に近づきたくて一緒に作業して朝を迎えるが、西山の失敗により課長の怒りを買い、社員総出の大乱闘に発展する…。

 

みんな、課長から受けてるパワハラ、普段の鬱憤が爆発し、伝染する感じで対象が変わっていく、暴力の連鎖がおかしかった。バイトに入ったばかりの護摩はなんだかわからないけどとにかく西山をかばって逃げる。恋に酔う逃避行みたいで面白かった。西山の言葉が足りないくらい少ないのもいいし、屋根から落ちて死んだかと思ったら大丈夫なのも笑えるし、ラストの締め方も良かった。

 

★★★(★)