ジゼル Kバレエ オーチャードホール | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『ジゼル』Kバレエ (2024)Bunkamuraオーチャードホール

1849年フランスで初演のバレエ作品。

 

原振付 マリウス・プティパ

音楽 アドルフ・アダン

演出・再振付 熊川哲也

芸術監督 熊川哲也

 

ジゼル:日高世菜→岩井優花、浅川紫織、飯島望未

アルブレヒト(ロイス):ジュリアン・マッケイ、堀内將平、山本雅也

ミルタ:小林美奈、戸田梨紗子、成田紗弥

ヒラリオン:石橋奨也、杉野慧、ニコライ・ヴィユウジャーニン

ベルタ:ジリアン・シヴィー

クールランド公爵:栗山廉

バチルド:戸田梨紗子

従者ウィルフリード:グレゴワール・ランシェ

6人の村人の踊り:成田紗弥吉田周平佐伯美帆田中大智長尾美音山田博貴

ウィリのモイナ:成田紗弥

ウィリのズルマ:戸田梨紗子

(太字が観劇日のキャスト)

その他、村人、狩人、ウィリ:K‐BALLET TOKYO
 


 

 

中世ドイツの農村。

心臓が弱いが踊りの好きな村娘ジゼル(岩井優花)にはロイス(ジュリアン・マッケイ)という恋人がいる。しかし、そのロイスは実は身分を隠して村人になりすましている公爵アルブレヒト(ジュリアン・マッケイ)。ジゼルに想いをよせるヒラリオン(石橋奨也)はそのロイスを怪しんでいる。

村は葡萄収穫祭に沸き、ジゼルは今年の女王に選ばれる。ロイスも一緒に喜び踊りに興じるが、ジゼルの母親ベルタ(ジリアン・シヴィー)は「踊りに夢中になってると死んでしまう、結婚前に死んでしまったら死後ずっと踊り続けるウィリという精霊になってしまう」と案じ、説き伏せる。

そこへクールランド公爵(栗山廉)が娘のバチルド(戸田梨紗子)を連れ、狩人の一行と共にやって来る。実はバチルドはアルブレヒトの婚約者。ジゼルはバチルドとも挨拶を交わし、ネックレスももらう。ロイスはうろたえ、その様子を見たヒラリオンはついにロイスの小屋から貴族の証拠である剣を見つけ、みんなに正体を暴露する。

ジゼルはロイスの裏切りにショックを受け、正気を失い踊り狂い息絶えてしまう。

 

ウィリたちが彷徨うジゼルが眠る森の中の墓。ウィリの女王ミルタ(小林美奈)がジゼルをウィリの仲間に招き入れる。

悲しみに暮れる二人の男。墓参りにやってきたヒラリオンはウィリたちによって狂ったように踊らされ命を取られ、次にやってきたアルブレヒトも同じ目に合わせようとしたところ、ジゼルがミルタに談判、アルブレヒトを救う…。


 

悲劇は美しい。

見どころの一つ 、2幕のウィリたちのコール・ドがみごとに揃い、きれい。

ウィリとなったジゼルのゆらりゆらり揺れ舞うグラン・パ・ド・ドゥ(アンダンテ)がまさに精霊(というか死霊なんだけど)のようで美しかった。

 

日本のバレエ団(員)の技術は昔と比べたらはるかに上がった。海外のバレエ団を待たなくても充分見応えがある。少なくともKバレエは安心して観られる。


今回、「ブラーヴォ!」の掛け声もあり、コロナ前の状態に戻りつつあるのを感じる。歌舞伎も大向こうがあるのかな。


大胆な方へ目が行きがちだけど、よくよく見るとパがすごく細かくて、いちいち感嘆する。倒れていても手足に緊張が走ってるのがわかる。全て美しい型にはめているのだ。やっぱりバレエは目の保養になる。

 



 

(観劇日20240320)

 

Bunkamura オーチャードホール:0316~0324(計7公演)

 

 

 

 

ジゼル


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