雨に叫べば | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『雨に叫べば』(2021)

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監督・脚本 内田英治(『下衆の愛』『獣道』『ミッドナイトスワン』『タイトル、拒絶』『異動辞令は音楽隊!』、『湘南純愛組!』他)

 

松本まりか、本田博太郎、渋川清彦、高橋和也、矢柴俊博、相島一之、モトーラ世理奈、菅原大吉、森下能幸、濱田岳、内田慈、石川瑠華、大山真絵子、須賀健太、矢本悠馬、ふせえり、大和田伸也、他。

 

1980年代、パワハラセクハラが横行する中、女性たちが自分で自分の生きる道を歩み出した時代。新人映画監督林花子(松本まりか)の撮影現場。自分の理想とする画を撮りたいのに、新人、しかも女性に映画業界の悪しき慣習は甘くない。プロデューサーの橘(高橋和也)や脚本家の奥村(本田博太郎)、企画の井上(渋川清彦)に厳しい態度をとられる。同じく奮闘する撮影助手の佐藤よしえ(モトーラ世理奈)と気持ちを共有しながら、また特機の兼子(濱田岳)らの協力を得て、照明の三田村(菅原大吉)、録音の柳楽(森下能幸)、チーフ助監督の渡辺(矢柴俊博)の間を渡り歩き、主演女優須藤楓(大山真絵子)、アイドル俳優瀬川新二(須賀健太)の役者魂に火をつけ、作品作りに力を注ぐ…。

 

まあ面白かった。

なんといっても足し算引き算のできる役者が脇を固めているので、たいした内容でなくても濃く見える。その、主演、2番手でも通用するバイプレイヤーのキャスティングが素晴らしい。主演は松本まりかだが、バイプレイヤーあってこそというのがよくわかる。林花子自体が芯はあっても引っ込み思案なところがあり、結果流されやすいキャラクターだからなお。

上記の他、映検調査官河合大和田伸也、ヘアメイク矢嶋薫内田慈、メイク助手神野幸子石川瑠華、新進俳優樋口和人矢本悠馬、瀬川新二のマネージャー北山知子ふせえり。石川瑠華、めちゃくちゃ脇役なのに相変わらずかわいくて目を引く。演技も良い。

 

ざっくり当時の映画業界の縮図な作品。

 

★★★(★)

 

 

 

 

大山真絵子を知らないのだが、その脱ぎっぷりがすごい。同じく須賀健太も。この作品においても劇中劇においても必要ではあるけど。