俺俺 | これ観た

これ観た

基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『俺俺』(2013)

原作は星野智幸の小説。

 

監督・脚本 三木聡(『図鑑に載ってない虫』『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』、『時効警察』シリーズ他)

 

亀梨和也、内田有紀、加瀬亮、ふせえり、中谷竜、小林きな子、キムラ緑子、高橋惠子、渋川清彦、佐津川愛美、岩松了、松尾スズキ、松重豊、森下能幸、町田マリー、播田美保、他。

 

家電量販店で働く永野均(亀梨和也)はある日、ファストフード店で隣りの席のサラリーマンの携帯電話が自分のトレーにこぼれ落ちてることに気づき、うるさい客だったこともあり、出来心で持ち帰る。その携帯電話に男の母親から着電があり、なんとなくオレオレ詐欺の真似事をして90万円のお金を手にする。

男の携帯電話は川に捨てたが、アパートに帰ってみると見知らぬ女の人がいた。男、檜山大樹(亀梨和也)母親(高橋惠子)だった。しかも自分を大樹だと思って会話をしている。均は大樹を装いその場をやり過ごすが、今度は、実家に行ってみると、そこには自分そっくりな大樹が均として居た。その上、母親(キムラ緑子)が言うには、しつこく何度も自分は均だと訪ねて来ているというのだ。追い払われた均は大樹と話をし、どうやら自分そっくりな人間がまだいることを知る。

ほどなくしてもうひとり、大学生の本山ナオヒサ(亀梨和也)が現れる。最初は見分けがつかない外見をいいことに、身代わりになったりしてお得に過ごしていたが、ナオの話だと、もっと「俺」がいるという。どんどん増幅しているというのだ。現にナオの部屋には均そっくりな人間が集まっていた。ナオは俺帝国を築こうと夢みたいなことを言っている。しかし大樹はその逆の排除をしていかねばと言う。

増幅するだけしたら、自然の摂理上淘汰が起こる。たったひとりの「俺」であるために今度は「削除」が行われるようになる。均の預かり知らぬところで。そして唯一均を見分けられた購買客のサヤカ(内田有紀)のヒントにより、最終的には大樹の母親に90万を返すことを決め、おおもととなった大樹と決着をつけることになる…。


オレオレとか、悪いことしちゃダメ。

 

サスペンスファンタジーコメディ??

結局複製する感じで自分で増やし、自分で削除していってるのか? 妄想めいてて、わけわかんないけど面白かった。

 

均の職場の従業員にふせえりがいて、もうこれだけで面白いのに、加瀬亮が上司役でめっちゃイッちゃってて笑った。「SPEC」でもわりとタガが外れたキャラクターをやっていたけど、それ以上で、加瀬亮をこういう使い方するんだと感心したほど。すごく良かった。

松重豊と岩松了の刑事コンビも笑った。

 

★★★★

 

 

隣りに住む人が播田美保で嬉しくて震えた。ワンシーンだけじゃもったいない。

 

 

 

制作 ダブ

配給 ギャガ