ラプラスの魔女(ざっくりネタバレ) | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『ラプラスの魔女』(2018)

原作は東野圭吾の小説

 

監督 三池崇史(『殺し屋1』『悪の教典』『藁の楯』『クローズ』シリーズ、『土竜の唄』シリーズ、『ジョジョの奇妙な冒険ダイヤモンドは砕けない』『その瞬間、僕は泣きたくなった』他)

脚本 八津弘幸(『半沢直樹(2013)』『下町ロケット』『陸王』『おちょやん』他)

 

櫻井翔、広瀬すず、豊川悦司、玉木宏、福士蒼汰、リリー・フランキー、高嶋政伸、檀れい、志田未来、佐藤江梨子、TAO、他。

 

硫化水素中毒による死亡事故が2件起こる。大学教授で地球化学の専門家の青江修介(櫻井翔)は警察に協力し、調査を請け負う。そんな時、自然現象を予知できるという羽原円華(広瀬すず)に出会う。友達を探しているのだと言う。

一方、中岡刑事(玉木宏)は新たな情報を得、亡くなった二人は知り合いで、映画関係者であったことから、映画監督の甘粕才生(豊川悦司)にいきつく。甘粕は8年前に妻を硫化水素を使った自殺で亡くしており、巻き込まれた娘も亡くなり、かろうじて息子甘粕謙人(福士蒼汰)は助かったが、中毒でベッドに寝たきり、自由が効かない状態の上、当時の記憶がなかった。それでも一縷の望みをかけて特別な手術を行うが、同時に甘粕は姿を消して居所がわからなくなる。なんらかのトラブルから、先の2件の死亡事故は、甘粕が関わる殺人事件だと推理していた。

謙人は円華の父親(リリー・フランキー)が運営する国家機密にかかわる研究施設で特殊な能力を開花させる施術を受けていた。その謙人の姿を見て、子供の頃、突然発生した竜巻に巻き込まれ母親(檀れい)を亡くしてる円華も、自然現象が予知できる特殊能力を開花させる手術を希望して受けていた。いわば謙人とは同種族だ。円華はこの硫化水素の件に関わっていると謙人を探していたのだった。

事故なのか事件なのか、それなら犯人は誰で何が目的なのか、円華と関わることで明らかになっていく真実。ミステリーサスペンス。

 

結局、サイコな甘粕の理想の犠牲になった家族、その息子による復讐劇なんだけど、普通に面白かった。

 

福士蒼汰もこのくらい静かな役だと耐えられる。

 

★★★(★)

 

 

ラプラスの悪魔という概念があって、ある瞬間におけるすべての物質の力学的状態を知ることができ、それらのデータを解析できるだけの能力、知性があれば、不確実な事はなくなり、その目には宇宙にも及ぶ全未来が見えるだろう(原因と結果の因果律からなる)、というもので、フランスの数学者ピエール・シモン・ラプラスが提唱したものだそう。

先が読めれば、対象者に気づかれることなく、自然現象のひとつでしかないと結論づけられる完全犯罪が可能という着眼のもとの作品。

 

大人になって、数学をちゃんと勉強しとけばよかったとよく思うんで、今、数学が授業にある学生さんはしっかり身につけて欲しい。絶対知ってる方が人生楽しい。もっと言えば、義務教育から延々学校で習う学科に無駄はひとつも無いので、勉強は苦手だと逃げずになんとか取り組んで欲しい。まじで。

 

 

 

配給 東宝