電影少女 VIDEO GIRL AI 2018 | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『電影少女 VIDEO GIRL AI 2018』(2018 テレビ東京 全12話+1)

原作は桂正和の漫画。

これは原作から25年後という設定のオリジナルで、放送合わせで原作者本人によりコミカライズされたとのこと。

原作自体は1990年前後の作品で、1991年の映画化の他、多々メディアミックス有り。

 

監督 関和亮、桑島憲司、真壁幸紀

脚本 喜安浩平、山田能龍、室岡ヨシミコ、真壁幸紀

 

野村周平、西野七瀬、飯豊まりえ、清水尋也、戸次重幸、村上淳、大友花恋、他。

 

最初に2019年版を見てしまったので、ラブコメに振り切ってるのが違和感だったが、原作はラブコメらしい。これとこの後のとビデオガールを乃木坂46のメンバーがつとめてるのはお約束なのか。いつまでたってもうまいと思えない二人。飯豊まりえのほうがいいし武田玲奈のほうがいい。私の中では。そしてこのあいのあざとさが少年漫画のなせるところだなぁと思った。男子が女子にやってもらいたいこと、どんなシチュエーションにドキッとするのかがそこかしこにある。一人称が「おれ」で「ぼく」でないだけマシか。

 

両親の離婚から中立を保つために叔父弄内(もてうち)洋太が留守になる家で一人暮らしそすることにした弄内翔。高校の同級生とアニ研と称し翔が絵、柴原奈々美がシナリオ、古矢智章が総合プロデュース役で活動をしている。翔は奈々美が好きなのだが、奈々美は智章が好き。智章は恋愛よりも将来の夢が第一だった。

引っ越して間もなく翔はカタカタと音のする封印された古いビデオデッキを見つける。中にビデオテープが入ったままだったのを分解して直し、そのビデオ「なぐさめてあげる♡天野あい」を再生すると、ビデオガールあいが現れる…。わけわからないまま、奈々美と智章には叔父の娘、つまりは従姉妹だということにして、二人の同居生活が始まる。初めはなんてことない関係だったが、徐々にあいに惹かれていく翔。本来、ビデオガールが人間を好きになったり愛したりすることはないのだが、壊れたデッキで再生していることや傷んだビデオテープのせいかバグが起きてる。あいもまた翔を好きになり、忘れたくない存在となっていく…。

その他、コンテストに作品を応募したのがきっかけで有名プロデューサー清水と知り合い、いいように使われたり、実はその清水は昔あいを再生していたためトラブルが起きたり、奈々美の恋が成就したり、智章の夢が友情との狭間でからまわりしたり、中学の後輩だったリカとの再会だったり、あいを絡めたあれやこれやがある。

 

思い出という記憶を持てない、最長90日で消えてしまう存在であるビデオガールが心を持ってしまう。ビデオガールを好きになってしまった人間が、終わりの約束された恋をどう受け止めるのか。互いに想い合っているのに形にできない切なさがある。あいのポンコツ具合がコメデイ要素。普通にじんわりできる恋愛ドラマだった。

 

★★★

 

 

叔父の洋太は25年前天野あいを人間化し一緒にビデオガールのビデオ回収に努めてるのだが、ラスト、残り1本のビデオを回収しなけらばならないがどこにあるのかわからない、とにかく早く…というシーンで2019版に続くように終わる。ので、まいは危険なビデオガールなのがここでわかる。2019版がシリアスタッチでオカルトホラーみたいだったのはこういうことかと。