電影少女 VIDEO GIRL MAI 2019 | これ観た

これ観た

基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『電影少女 VIDEO GIRL MAI 2019』(2019 テレビ東京全12話)

原作は桂正和の漫画。

だが、オリジナル要素が多いとのこと。

 

総監督 関和亮

監督 真壁幸紀、湯浅弘章(『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』他)、山岸聖太(『傷だらけの悪魔』他)、川井隼人

脚本 喜安浩平、山田能龍、高野水登(『いなくなれ、群青』他)

 

萩原利久、山下美月、武田玲奈、岡田良徳、戸次重幸、三浦誠己、甲斐翔真、柾木玲弥、小松和重、他。

 

使われていない旧校舎の放送室にひとつのビデオテープがある。「元気を出して♡神尾まい」とタイトルされたのテープを再生すると、再生者の望みをなんでも叶えてくれるビデオガールまいが現れる。そしてそのビデオガールは再生者を虜にし、最終的に気を狂わせてしまう。人間から愛情を奪う兵器であるとの都市伝説も兼ね備えた存在。

写真部を立ち上げたい叶野健人(たけと)の通う高校で、すでに三人もまいを求め精神に異常をきたした生徒が現れた。過去にまいに会ったことのある弄内(もてうち)がそれを聞きつけ、ビデオ回収のため調査していた。その矢先、健人が小学校の頃助けられ力をもらい好きだった朝川由那が転校してきた。由那はモデルとして売出し中で、健人のことを覚えていないと言う。がっかりした健人だが、偶然見つけたビデオガールまいを再生し、由那と付き合いセックスできるまでの望みを叶えてもらう約束をする。

まいのやり方はなりふり構わずハラハラするやり口ばかりだったが、着実に由那との距離を縮めていって、ついには交際に持ち込むことができた。しかし、由那にまいの存在がバレ、ちょうど教師の松井にビデオガールについて聞き及んでいたこともあり、由那は停止ボタンを押してビデオを松井に渡してしまう。健人はいつのまにかまい無しでは生きれなくなっており半狂乱になり、由那をなじるようにまでなる。それを由那が献身的にフォローするのだが…。

一方、ビデオを手に入れた松井は実は、25年前、まいを再生し10日間も放送室にこもり、救出された時には死の一歩手前だったという事件の少年だった。その時の記憶がすっぽり抜けていた松井だったが、教師となり母校に赴任し、ビデオを見つけ、当時の記憶がフラッシュバックし全てを思い出し、効力を試すためにも生徒を犠牲にしていたのだった。ところが健人は放送室で再生せず自宅に持ち帰ってしまった。松井は由那を使いビデオを回収したのだった。これで晴れてまいを再び自分のものにできると再生したが、まいには健人への想いが残っていた…。

由那は弄内の協力も得て、松井のさしがねでまいに狙われている健人を救い、まいは自ら停止ボタンを押す決意をする…。

 

記憶は行動や思考を束縛するという考えのもと、マイは再生する度に新しいマイになり、以前の記憶が一切残らないように作られている。でも今回、最初具体的な希望や夢もなかった健人と知り合い、逆にマイの希望を聞かれるなどイレギュラーなことが起こった結果バグって、一個体としての人格が宿った感じ。

 

オカルトっぽくて面白かった。

武田玲奈かわいいし。

 

★★★★

 

 

本当は萩原利久目的で見始めたのだけど、やはり演技うまい。『美しい彼』を見た後だったので、カメラをぶら下げてるところとか、「キモ」とかちょいちょい聞いたことのあるフレーズがあり、そのイントネーションがおかしかった。芝居のカラーとしてはまだ少ないってことだろうけど、10年もすれば多彩で多様な演技が出来るようになっているんじゃないかな。