STAND STRONG | これ観た

これ観た

基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『STAND STRONG』(2020)

原作 岡田晋(プロスケートボーダー)

監督脚本 菊池久志

 

よくつるんでる仲の良いスケートボーダー、ケイ(中田海斗)リョウ(佐川涼)チェン(松本崇)ダイサク(日高大作レイ)が集まりスケートボード界に風雲を巻き起こすべくチーム「CRASHER」を結成する。意味は世界をぶっ壊す(ほどの存在になる)こと。

いつまでスケボしてるかな? 10年、余裕っしょ、40年? 50年…だったらやばいね、CRASHERは永遠っしょ、そんな話をしながら、SNSを活用し、都内近県のスケートスポットやイベントに参加して四人は知名度をぐんぐんあげていく。そしてついにスケートブランドの「ELEMENT」からオファーが来て、ケイとリョウはプロスケーターとしてスポンサー契約する。

しかし、ケイはずっと父親から暴力と罵倒を受けいてその度合がひどくなっていた。せっかく掴みかけた夢も真っ向から否定されスケートボードも破壊されてしまった。環境に負けてケイはスケートもやらなくなり仲間にも会わなくなり荒れて行く。トラブルも起こしSNS炎上となりスポンサー契約も切られる。一方でリョウはどんどん頭角を現し、名も馳せるようになる。

実はリョウにスケートを教えて、仲間に入れてくれたのはケイだった。ケイが教えてくれなければ今この世界大会出場権をかけた場に自分はいない。チェンもダイサクもケイのことは気にかけていた。今一度、CRASHERを…!

スケートボードを題材に、夢と現実にあえぐ青春劇。

 

溺れるケイに、リョウが手をさしのべるシーンは美しくて良かった。(エンディングロールにメイキング映像が入っていて、このシーンの撮影編集力すごいと思った。)

その他、ちょいちょいいい映像あるし、若者文化もざっくり知れる。全体的に良かった。

 

★★★★

 

 

オリンピック合わせかな。私も東京オリンピックではスケートボードが面白くて夢中になって見ていた。

この映画は実際のスケートボーダーを起用しているらしい。なので、演技は素人。でも棒台詞でも逆にナチュラルさが出ててそんなに悪くなかったし、普段の私たちの現実の会話はこんなもんだろう。お芝居における演技力は他人に見せ理解させ、共感または反感を持たせ、どれだけ心に残せるか、のためのものだから技量ありきなんだけど。そもそもこれドキュメンタリー寄りだし。

ケイ役の中田海斗は他の役柄もできそうだけど、俳優業はやってないのかな。

 

 

 

配給 ギグリーボックス