メランコリック(まあまあネタバレ) | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『メランコリック』(2019)

 

監督脚本 田中征爾

 

皆川暢二、磯崎義知、羽田真、矢田政伸、吉田芽吹、浜谷康幸、新海ひろ子、山下ケイジ、他。

 

東大を出たものの定職に就かず半ばニート状態の鍋岡和彦だったが、たまたま行った銭湯「松の湯」で高校の同級生百合と再会し、流れから「松の湯」で働くことになる。また、百合は密かに想いを寄せていたこともあり、交際に発展し、人生初の彼女にバラ色の日常がやってくるはずだったが…。

実は「松の湯」は借金があり、ヤクザ絡みの殺しの遺体処理に利用されていた。もといた従業員小寺も、和彦と同じ日に雇われた松本も本職はプロの殺し屋だった。現場を見てしまった和彦はその裏の仕事も手伝うことになり、やがて、危険回避のため百合とも別れねばならなくなる。

しかしオーナーの東も松本もこの裏稼業には疲弊していて、和彦と3人で元締めであるヤクザの田中を始末しようと計画を立てる。

 

役者、ひとりも知らないし、画角とか内容的にもインディーズみたいだった。 ラストも気遣いがないし。『カメラを止めるな!』に通じる雰囲気を感じた。

友情の芽生えや、コミカルなところもあり、面白かった。

 

和彦のキャラが「いかにも」だし、百合は笑顔がかわいいし(演技も上手い)、和彦の父親と母親の会話が独特の世界観ですごく面白かった。悪い例ではカルト的なんだけど、良く言えば天然。

 

★★★★(★)

 

 

最後「人生には何度かこの瞬間がずっと続けばいいのにと思う瞬間がある。何もかもが完璧で幸福で、その瞬間のためだけに俺は生きてきたんだと思える瞬間が。本当に何度か訪れるその瞬間のためだけに生きているんだ、それで十分だと思う。」と〆られるんで、話の展開には無理もあるけどそんなことどうでもいいし、現実を描きたかったわけではないというのが見て取れた。映画制作って楽しそうだなと思えた。

 

 

ちょっと役者を調べてみたら年配役は役者業の始まりが遅かった。なるほど、シニアタレントの使い道ってあるなと改めて思った。