GD (Gender Depression)
GD (Gender Depression)という病があるという記事を読んだ。
この実態は 性別によるうつ病 といったところだ。
例えば、私のように女の子を希望していて、
男の子だったときに母親が陥る うつ病 らしい。
昔は跡継ぎにと男の子を望む場合が多かったようだけど、
最近は変わってきているらしい。
女性が女の子を強く望むケースが多いそうだ。
特に男の子ばかりが続いて、どうしても女の子が欲しかった場合や、
超音波で女の子と言われて大喜びしたあとで
実は男の子が生まれてきた場合などで深刻なケースもあるらしい。
深刻なGDの母親は 実際に生まれてきた男の子に全く愛情を抱けないこともあるそうだ。
“私にはダイヤモンドよりも 素敵なバケーションよりも
もっと欲しいものがあるの…” と夫を説得して
女の子の確率を高めるために、不妊でもない健康なカップルが
大金を投資して、IVF(体外受精)をしたりするらしい。
私はそこまでやるつもりはないので、
できれば女の子希望という程度に気持ちをとどめている。
精神病にはなりたくないわ…
女は灰になるまで… その1
NYの冬は長い。
もう精神的にも体力的にもウンザリと疲れた頃にやっと春が訪れる。
今週末はまだ空気は少し冷たいけど、日差しはすっかり春で
気温もぐっと上がり、ようやく訪れた春の気配に
街中が浮き立っていた
私は週に1回気分転換に あるお稽古事に行く。
集中して何かに取り組む時間は
不妊治療のストレスを忘れさせてくれる。
その先生は87歳のとっても元気な日本人女性。
少し歩くのはおぼつかないが
いつも若い人に囲まれているせいか、
スピリットは30~40代。
というか、むしろ私達の方が
先生から元気をもらっているのかもしれない。
先生はあのお歳で “私の夢はね…” と
今後の計画の話をするのが大好き。
いつも新しいことに精力的に取り組んで楽しそうにしている。
自分にお迎えがくるというような考えは全くないようだ。
食欲も私達並(というかそれ以上?)に旺盛で食いしん坊。
とにかくあのお歳では信じられないパワーで
悪く言うと“化け物”のようにも思えるくらい。
ご主人にはだいぶ前に先立たれて
二人のご子息もいて、孫もひ孫もいる。
自分のアパートで精力的に生徒さんたちに教え続けられて
本当に自立した楽しい老後で
誰の目からも理想的に映る。
生徒さんに助けられながらもパソコンを使いこなし
アップルのマックをご愛用。
最近は自分の独奏を録画して、ユーチューブにアップロードしている。
驚いたのが、87歳を57歳と偽って出会い系サイト で
積極的にボーイフレンドを探していること!
30歳サバを読むのもすごいけれど、
ターゲットが30代の男性というのがまた凄い。
40代以上のオジサンには興味がないそうだ
The Backup Plan
ジェニファー・ロペスの最新主演映画 “The Backup Plan”
がこの春公開されるらしい。
どうもストーリーが、私のやっている
“おひとりさま不妊治療”そのものらしい。
ただしロマンティックラブコメディーにお決まりの、
チャーミングな運命の人がタイミングよく現れることを抜かしては。
決してSMC (Single Mothers by Choice) が理想形とは思わない。
実際SMCのグループの殆どは、伴侶と巡りあえなかったので
やむをえずこの選択をしている。
だけど、このような選択をする・またはせざるをえない女性達
(それもいい女)がますます増える女性の社会進出と
男性の草食化とともに今後増えていくかもしれない。
SMCは今はまだ社会的に希少なグループで、
世間からは好奇 の目で見られ、
人にはあまり話せないが、そのうちSMCなんて珍しくなくなって
皆オープンに話す時代がくるのではないかと思う。
“え~、あなたも? 実は私もなのよ。“ なんて…
ちょうどインターネットデートのように。
ひと昔前は出会い系サイトに登録しているなんて
ちょっと恥ずかしくて言えなかったけど、
今は皆やっていて、結婚するカップルだって珍しくなくなってきたもの。
そうだとしたら私はまさにこの道のパイオニアだなあ。
日本がもっと偏見のない国になっていってくれたら…と思う。
もっといろんな生き方、選択、ライフスタイルが認められてもいいと思う。
この映画、
日本ではかなり遅れて公開されるだろうけど、
興味のある方はこちらがトレイラーのリンクなので見てみて!
http://www.theback-upplan.com/
IUI (人工授精)1回目の結果
そろそろ生理がくる頃だなあ…と思っていたら… 来た。
というわけで1回目のIUI は血液検査で妊娠を確認する必要もなく
結果失敗と判明。
SMC(Single Mother by Choice) のグループの皆の話からも
この歳で一回目での成功はまずありえないと思っていたので
まだ落ちこみませんよ。
これが回を重ねていくと不安とイライラが募って
ストレスがたまるんだろうな…
早速Dr.Sのナースのエリーに電話して
Day10(生理開始から10日目)のアポイントメントをとった。
10日後には また毎朝早起きして
出社前に超音波と血液検査をやる日々がくるのね…
幸い私のアパートから病院まではバスで15分+徒歩3分の近さ。
私の通っているドクターは皆同じエリアにいるので便利だ。
不妊治療医、膠原病専門医と腎臓専門医、婦人科医、薬の副作用をチェックする眼科医…
歯医者と皮膚科はちょっと違う場所だけど、皆30分くらいで着く場所だ。
結局マンハッタンは東京都みたいに広くないから
どこに行くにもそんなに時間はかからない。
ただ日本の地下鉄とちがってニューヨークの地下鉄の汚いこと…
本当に気分が憂鬱になるくらい、汚ーい!
古いから仕方がないのかもしれないが、
公共をきれいに保とうというモラルが低い人たち
が沢山いるのが問題だと思う。
ゴミをその辺に平気で捨てる人のなんと多いことか…
でも感心することもあります。
それは地下鉄の階段で、ひとりでベビーカーを上げようとしている人がいたら
限りなく100%にちかい確率で誰かが声をかけて助けるんです!
SLE再発の不安を話す
血液検査で腎臓の機能が低下していると言われてショックを受けた日、
彼の肩をかりて泣きたい気持ちになって夜電話した。
すでに私の
このような時に聞いてもらえるのはありがたい。
すっかり不安な気持ちを話して、“大丈夫だよ。”
と言ってくれただけで 気持ちが落ち着いて安心できた。
彼も自分の心臓が生まれつき一部の壁が厚い問題
があることを話してくれた。
毎年検査しているそうだ。
みんないろいろとあるんだ…
次の朝、処方された血液と尿検査をしてから会社に行くと
彼からメールがあって
“元気だして Love you…” と書かれていた。
嬉しかったので “ありがとう Love you too…” と返した。
はたしてこの “Love” には
特別の意味合いが込められているのだろうか
私は軽々しい気持ちで “Love” を使いたくはない…
その晩も電話したが なぜか殆ど 食べ物 の話 だった。
次の日にドクターから血液と尿検査の結果がノーマルだったと聞いたとき
すごく嬉しくて嬉しくて、彼にもメールで知らせたら
良かった、良かった、と返信がきて
そしてまた “Love you …“とあった
でも今回のSLE再発疑惑事件から、
“これ以上子供を持つ機会を先延ばしにはできない”
と 改めてつくづく感じた。
ドキドキの検査結果
次の朝、処方された血液と尿検査をしてから会社に行った。
そしてその次の日に私の膠原病専門医のDr.Mg に電話して
血液と尿検査の結果をきいたら、ノーマルだった!!!
結局ラボの間違いだったようだ
こんな経験は初めてだ。 こんなこともあるんだ…びっくり。
検査の結果で患者は精神的にすごく落ち込んだりするので
もうこんな間違いは二度と起きないでほしい!
とりあえず、今回は一件落着… 本当によかった
余談ですが、私は3年前にSLEを発病してから
20年近くやめられなかった喫煙もスパッとやめることができました。
体が泣いているのを実感したからです。
食べることが大好きでニューヨークのレストラン巡りが趣味のひとつでしたが、
それもなくなりました。
前ほど食欲がないのも事実ですが、不妊治療に$出費がかさむ今、
それは許されない贅沢になってしまいました…
もともと料理好きだったこともあって、今は家でいろいろ作って楽しんでます。
家で作れば良質の油や素材を選べるし、油も塩分もコントロールできますよね。
SLEで腎臓がネフローゼ症候群になっていた時は、
体中が浮腫んで とにかく塩分を控えていました。
ラーメンなんてご法度。
本当にあの時は足首がなくなって象の足のようになってしまい、
歩くのが痛かった…
手指足指の関節も痛くてエレベーターのボタンも普通に押せないくらいで、
日常生活が大変でした。
もう二度と再発しないように祈りつつ、
食生活と睡眠には充分気をつけようと思っています。
他のSLE患者人の話を聞くと、最初はやっと病名がわかりむしろホッとするけど、
再発したときの方がショックが大きいそうです…
ショック… SLEの再発?
突然Dr.Sのナースのエリーから電話がかかってきた。
IUI の前々日にやった血液検査の結果が異常なので、
私のリウマチ専門医に連絡をするといわれた。
驚いた。
2年かけてやっと小康状態になった
こんなにすぐに再発するなんて、想像もしなかった。
どうしよう、やっと不妊治療を始めた矢先に…
ショックで、希望の扉が閉ざされたような心境になった。
不妊治療専門医の Dr.S が、問題の血液検査結果を
私のリウマチ専門医の Dr.Mg にファックスしてくれた。
するとDr.Mg は私の腎臓専門医の Dr.On 電話ですぐに話しをしてくれた。
そしてDr.Mg から私に電話があって、 腎臓機能が低下しているので
ちゃんと Cyclosporine を 100mg を毎日2回飲むようにと念を押された。
Dr. Mgには私が薬の副作用を怖がって時々勝手に薬を減らしているということを
話したことがあるので、クギをさされたわけだ。
明日の朝一番で血液と尿の検査に行くように処方箋をファックスしてくれた。
検査ラボの間違いもあるということなので、是非そうであってもらいたい。
でないと、悲しくて 悔しくて どうしていいかわからない。
まだ 2WW (人工授精後、妊娠結果がわかるまでの2週間)の最中だけど
何となく、今回のIUI では妊娠していないような予感がした。
それにしても、この3人のドクターが速やかに電話をし合い私に指示をしてくれた、
素晴らしい連携プレーには感動した。
実は疑問を感じていた Dr.S に対しても、ちゃんと結果をみているんだと見直した。
悲しくて、会社で止まらない涙をこらえるのに苦労した。
家に帰っても気持ちが落ち着かず、何故か心臓がバクバクしてくる…
SLE を知って
とうとう彼が電話で
思いっきり同情された。
僕だったら自殺しちゃうかも… と言っていた。
この発言に私は正直がっかりした。
いろんな意味で彼の未熟さが現れた発言のように思える。
病気になると人はある意味強くなる。
私も
気がつかなかったことがわかってきた。
自分で自分のことを前より真っ直ぐに見えてきた。
彼はもし私が子供を産んだらヘルプが必要だと言った。
ヘルプがあればありがたいけど、それを期待して待っていられない。
私は今は薬は服用しているけど体に問題がないことを強調して、
病気が辛かった当時のことも少し話した。
彼はやさしい人だと思う。
まだフライトを調べていないけど来月の半ばくらいにニューヨークに来ると言っていた。
口だけでなく、本当に来てくれることを願う…
ニューヨークに会いに来る?
昨晩 また他州にいる彼と電話で話していた。
もし今週仕事が一段落したら、来週にでも彼が私に会いにニューヨークに来るかも、と言った。
フライトを調べてみるとのこと。
すごく嬉しかった。
“ついでに
“今は元気だけど、潜在的に持っていて いつ症状が出るかわからないので、
あなたには知っておいてもらいたいから…” と言った
でも もし彼が来る頃に私の 2WW (IUIのあと、妊娠結果が出るまでの2週間の待ち期間)が
ちょうど終わって、結果が妊娠していたらどうしよう
まあ、 その時は正直に話すしかない
もし それでもいいよ なんて言ってくれたら最高なんだけどね…
父の気持ち
IUIをやってから4日後に母から電話があった。
“やったの~?” と聞かれたので
“やったよ~。” と答えた
“結果は2週間後にわかるんだよ。 パパには話したの?” と聞いてみた。
“言ったわよ。 そしたらあの人、アタシに何も言うなって私に言ったのよー” と母。
母も驚いたそうだが、私にとっても父がそんなことを言うとは意外だった。
きっと母が直前になって動揺してパニックになって 私に何度も電話して阻止するとでも思ったのだろう。
私は正直 父はもう諦めて何も言わないか、保守的な古風な人なので
私の行動を止めようとするかもしれないと思っていた。
それが逆に母が口を挟むことを阻止する姿勢とは!
案外 初めての孫 の誕生を楽しみにしているのかもしれない
母も あきらめの心境で、しみじみと私に言った。
“とうとう誰もいなかったのねえ… でも最近は連れ子同士で再婚する人もよくあるから…
子供がいてもいい人と会うかもしれないし。” となぐさめて(?)くれた。
私も “むしろ子供がいてもいいという人は、きっといい人だろうしね。”
と言ったら母も同調してくれた…