最近のマイブーム。
井村屋のスポーツようかん。
まず、名前で二度見。
「スポーツ」と「ようかん」
どう考えても交わりのない2つの事柄が結び付けられていて、
二句一章かよ?と。
ちなみに、「二句一章」というのは、俳句の一形態。相互にまったく関係のないものを合わせて一句に仕立てることで、新たな世界を創出する技法です。「二物衝撃」とも言うそうです。
たとえば、こんな句。
菊の香や 奈良には古き仏たち
芭蕉
「菊」と「古き仏」は、直接何の繋がりもないんだけど、取り合わせることで、咲き誇る菊のの香りと、古い仏像の並ぶ古都奈良の落ち着いた佇まいが相まって、俳句の世界が広がってますよね。
逆に「一句一章」というのは、1つのことだけを詠んだもの。「一物仕立て」とも言われます。
行く春を近江の人とおしみける
芭蕉
「過ぎ去っていく春を近江の人たちと惜しんだ」と。出来事そのままの内容ですね。これはこれで春の終わりの情景や惜春の情がしみじみ伝わってくる。
で。
こういう俳句の言葉選びの感覚って、商品のネーミングやキャッチコピーを考えるのにも役立ちそうだと常々思ってたんで、今回の「スポーツようかん」は、まさにこれ!って思っちゃいました。
ただ、この「スポーツ」と「ようかん」は、全く違うものを取り合わせたというよりも、思いもよらないものを強引に自社製品に寄せてくると言いますか、スポーツを羊羹に引きずり込むような、井村屋さんの熱意を感じますけどね。
しかもパッケージはローマ字書き。
「SPORT YO-KAN」
井村屋さん、攻めてます。
私は特別和菓子が好きなわけではないのですが、どうしても気になって買ってしまいました。届いたパッケージをよく見てまたびっくり。なんと、袋を切らなくても、真ん中をギュッと押すだけで、ようかんがにゅうっと出てくる! 運動している最中に手軽に食べられるように、パッケージも工夫されてるんですよ!
井村屋さん、本気だ!
で、食べてみると。
そりゃ、井村屋だからね。信用を落とすような怪しいもののはずないよね。こしあんですが、ちゃんと、あずき感があって、ほんとに「羊羹」でした。すこし甘さ控えめなんじゃないかな。味のせいなのか、にゅるっと薄べったい形状のせいなのか、そこは判然としないのですが、普通の羊羹より食べやすいです。
血糖値が下がって、
頭が回らなくなったときに、
ちょっとひと押し。
にゅるっ、ぱくり。
一瞬で血糖値上がります。
即効性がえげつない。
スポーツに限定なんてもったいない。
仕事のお供に。
勉強のお供に。
「羊羹って、たまーーに食べたくなるよね」派だった私が、
毎日羊羹食べてます。
糖分とりすぎじゃね?
でも、豆だし。
体にいいからOKかな?
完全に井村屋さんの術中にはまった感じですが、血糖値下がりすぎて頭痛になるのを食い止めるのにすごく役立ってるのでWin-Winということで
俳句的新たな世界の創出。
井村屋の回し者じゃないけど、
でも、おすすめ
大人買いしてます