山脇百合子シリーズ第5弾。
今日ご紹介するのは
中川李枝子文/山脇百合子絵
『ぐりとぐらのうたうた12つき』
こちらは大型本。1月から順々にその月の風物や行事を紹介しています。もちろん、中川李枝子さん文章は、相変わらずリズミカルで楽しい。特にこの本は「うたうた」と題しているだけあって、児童詩といった感じです。
山脇百合子さんの絵は、けっこう描きこまれてます。1ページが大きいので、細かくびっしり書かれている感じ。子供は絵の中に何があるのか、あれこれ探すのが大好きなので、「あ、りんごがある!」とか、「ぐりとぐらの帽子が置いてある!」とか。なかなか先に進めなかったりします。
ところで今回、ぐりとぐらシリーズを見直していて、そういえば、ぐりとぐらシリーズの絵はどれも緑にあふれているイメージだな、と気づきました。やっぱり野ネズミという設定だからでしょうか。冬の雪に埋もれたちょっとくすんだ緑、初夏から盛夏にかけての鮮やかな緑、そして少しずつ黄色や茶色みを帯びていく秋。そういう微妙な変化で季節の移ろいを体感できます。
雪だるまをつくったり、折り紙をしたり、子供の大好きなことであふれた12ヶ月。実りの秋に、ぐりとぐらが野原でおともだちとお鍋をしているシーンを見た娘が、外でお鍋をしたいと言い出して当惑したことも。いやいや、森に暮らしてるぐりとぐらと違って、ウチには庭もないから! 子どもを誘惑しすぎる本というのも、時に困りものですね
楽天お買い物マラソン開催!10月4日~11日まで!