ルールがわかれば集客は簡単だ -2ページ目

ニュースレターで売れなかった商品が売れる

ドラッグストア業界では、低価格化が激化し、どこの店も

安売りチラシを打っています。


この店も、同様で毎月末にチラシを打っていました。


この安売り競争から抜け出そうと試行錯誤しましたが、

上手く行かず、途方に暮れていたところ、ニュースレターの

存在を知り始めてみることにしました。


その中で、店主が自信を持っている商品を2点に絞って

丁寧に説明しました。


その結果、一方は前年同月比521%、

もう一方は250%を達成しました。


先の商品は1000円以上の健康ドリンク、

後者は5000円の保健薬でした。


これらの商品は、サンプルを渡して、何回か来店

していただいて初めて一個売れるような商品だったのが、

お客様から「これください」と言ってくるので、

戸惑いがあったそうです。


このようなことが起きたので「これでいける」と判断し、

思い切って月末の安売りチラシを止めることにしました。


それでも、売上はさほど変わりませんでした。


今後は、ニュースレターを発行できるように、送れる

お客様の数を増やすことに力を入れていきたいということです。


ニュースレターが店内の会話を弾ませる

この店は、最近、自己紹介を書いたレターを

お客様の家に送り始めました。


そのレターには、店のスタッフの似顔絵付き

自己紹介が書かれています。


これが、お客様に評判がよく、レターを出して以降、

店頭でスタッフと会話が弾むようになり、店内が

にわかに活気付いています。


お客様は、スタッフが何者か知らないわけだから、

自己紹介することによって、お客様との気持ちの

距離をグッと縮めます。


これが、お客さんと商人の関係を人と人の付き合いに

変わらせていく入り口になります。


この場合の自己紹介は、自分とはこのような人間

なんですよ、と語ることが大切です。


レターを出して以来、お客様との会話が弾むように

なった結果、スタッフがより仕事を楽しく感じるよう

になり、一層、意欲的に仕事に取り組むようになりました。


このことは、スタッフが働く喜びにもつながっていきます。

ニュースレターで前年比1600%アップ

この酒店は、ある酒の売上を、前年比3200%にしました。

通常は、DMがうまくできていたとか、何かの策が一発

当たったと考えます。

ところが、この店の店主は特になにもしていません。

彼がしたことは、既存客にニュースレターを送り続けた

ことだけです。

その中で、自分の近況や所感を語り続け、頻繁に店に来て

会話をすることがないお客様とも、人間関係を切らさない

ようにしています。

人間関係をつなげているお客様とそうでないお客様では、

セールスの反応はまったく違います。

彼は、年末に、この酒を300本(前年比1600%)を売ろうと

決めた夏の自時点から、ニュースレターで、この酒について

語り始めました。

そして、販売時期の12月に、上得意だけにお手紙風のDMを

ニュースレターと同封しました。

その内容は、普段のご愛顧へのお礼とこの酒がいかに年末の

ひとときを豊かにしてくれるかを、熱く語ったものでした。

発送数は、わずか37件。

しかし、100本強の注文が入りました。

その後、他の関係のあるお客様にも送ったところ、目標の

300本以上を売ることができました。

商品を売ることに懸命になるのは、もっともなことであると

思いますが、お客様との関係を保ち、育てることをしないと

お客様は動いてくれないということです。