3月11日(日)
ステージタイガー 【協走組曲序章】
http://news.st-tg.net/article/250077764.html
日本写真映像専門学校
12:00
【作演出】
虎本剛
【出演】
盲目のランナー (カナデ) …樋口友三衣
カナデの父親 (ハジメ) …白井宏幸
交通機動隊隊員 (ツヅキ) …谷屋俊輔
伴走ランニングコーチ (ワタセ) …虎本剛
謎の女 (サキエ) …小野愛寿香
貧弱なランナー (ミライ) …田中淳喜(新人)
【あらすじ】
『お父さん、どうして走り続けるの?』
オリンピック代表候補のマラソンランナー、カナデはバイク事故で視力を失ってしまう。
彼女に恋い焦がれる交通機動隊隊員のツヅキは、ヘルパーとして同棲を始めた。
しかし、カナデがツヅキに求めたのは、来るべき大会に向けての伴走ランニングだった。
50センチのタスキを握って練習を始めるカナデ。
しかし、そこに伴走補助候補として現れたのは、15年前に姿を消したカナデの実の父親、ハジメだった…。
正体を隠したまま、1組の親子と男女が走り出す!
『彼女の伴走はあなたしかいません!』
ステージタイガーがお送りする2012年初の公演は、今年一年を走り続ける『協走組曲プロジェクト』のプロローグを飾る60分の最新作!
ひたすら叫び、走り続ける、超体育会系演劇、ここにスタート!
【感想】
まずこれだけは絶対に言っておきたい!
今年に入って観劇した本数は既に62本。
その中で、NO,1作品だったと僕は思っている。
やられた。
本当に誠にやられてしまっていた。
物語のあらすじは上を見てもらえれば分かるのだが、不器用なお父さんと娘の話なのである。
またこの不器用な親子を樋口さん白井さんが演じられるのだが、
まったくもって素晴らしい演技の一言であった!
物語の流れとしてずっと走り続けている親子・・・という設定で、常に足踏みをしていたり、寝ている時でさえ足踏みをしているというファンタジーぶり・・・というかマンガか!?という設定ぶり。
そう脚本に書いてあるのだが、それをものの見事に体現している二人なのである!
実際に他のキャストの台詞の途中も、
ずっと足踏みを続けており、その姿が滑稽であれば滑稽であるほど僕らへ訴えかける衝動は強い。
またこの舞台が専門学校の教室という特殊な環境である事も味方にしている。
いや、それ以上のことをやってのけている。
限定25席としていたのが、当日やはり満員らしく僕の回は40名ほど座れるようになっていた。
そして照明を吊るバトンも豊富で、「これ本当に教室なのか?」と思うくらい施設が揃っている。
またステージタイガーでは初の照明にムーブが入った効果を使っていた。
これは画期的であり、しかも床に当たった円形の光が幾つもに分かれながら回るシーンなど、今までのステージタイガーではありえないもの。
というか、
専門学校、恐るべし!
普通の小屋よりも贅沢な施設。
もしかしたら既存の小屋で負けているところが、かなりあるレベル!
さて、
その親父役をやられた白井さんであるが、
強靭な肉体美を披露されている。まるで彫刻である。
(いやタイガーに所属されている方は、すべからく美しい肉体美を有されているが・・・)
僕は今まで「病的船団」でのセッキ役がベストアクトだと思っていたのだが、
この愚直なまでに真っ直ぐな親父ぶりに心底参ってしまってしまった事を告白しておく。
その表情、仕草、そして発する言葉尻から全てが愚かしく愛しい親父像を作り出していたのである。
これは僕だ。
僕の愚かしくも愚かしい部分とダブる自分に目を背けたくなりつつも、直視せざるをえない熱演にやられた。
白井さん!素敵でありました!
思わずハグしてしまうほど大好きな役でした!
ありがとうございます。
樋口さん。
初めて目にしたのは今はなき学生劇団。
しかしリ・バースした新人公演「病的船団」のカッケル役にてやられてしまっていた。
あの小さな身体に秘められた爆発力はすさまじく、本当に素敵でした!
勿論、あのLINX’S02 「イキルカラダ」での障害者役も半端なく僕の涙腺を刺激した役でありました!
そして今回の頑なな娘カナデ!
その内に秘めたる吐露できぬ激情を、真っ直ぐに僕ら観客へ届けてくれた。
とんでもない女優である!
そしてこの中でも純愛に生きる元交通機動隊のツヅキ役の谷屋さん!
今自分が持てるポテンシャルを120%ぶつけてこられた!
回転、そしてマイム、発声!
その全てに関西1の闘気をまとって走りきる。
美しきマッチョで、愛くるしい仕草と、憎めない笑顔。
それらを統合させた性格付けは完璧であった!
ランニングコーチ、ワタセを演じられるのは僕の人生を変えた男、虎本剛その人である。
繊細な心と、ハードな肉体と、荒々しい激情を兼ね備え持つ男。
しかも自分の指針や方向性は揺るがず、リズペクトな精神すら司る。
虎本さんが産み出す道化師役は、いつも脇に徹しようとする。
出演するどのキャラにも感情移入し、僕ら観客の代弁者となり走るのだ。
その奥ゆかしさ!
そして随所に織り込まれるギャグ。
たまらない。
今回もまた親子をつなぎ、純愛をつなぎ、お客と物語をつなぎきる!
何とも美学すら感じる。
謎の女(サキエ)を演じる、小野愛寿香さん!
露出していないだけで美しい筋肉の束を持っているのは有名な話。
そして男前な酒飲みっぷりも有名な話。
何よりも演劇に対するストイックさは、僕の知る中でも高い位置に居る。
今回もコミカルでありながら、物語をかき回すキーマンとして走りきる。
小野さんが持つ大衆演劇的な香りが、小劇場の力と合わさる妙技を感じる。
長い黒髪が照明をなぶる度に、うっとりガッツリしてしまう。
素敵です!
そして初顔!
貧弱なランナー(ミライ)を演じる田中淳喜(新人)さんである!
かなり有望な新人が入ったと感じた。
冒頭の長セリフは早口言葉の機関銃。
「おお!」と思った。
・・・柿・・・ほどではないにしろ、いいレベルであると感じた。
他のパフォーマンスも堂にいったもので、そうそうたる猛者の中に居ても遜色ないほど弾けきっている。
これからも梅田くん共々、注目したい!
さて余談だがフォローしたのだが、してもらえるだろうか?(笑)
さてさて、
何にしろ、またこれから先を予感させる物語の発進である!
次回公演、
何と、僕の演劇イベント公演、LINX’S-04- に出演予定である。
しかも!
この 【協走組曲】の第2章であるという!!
期待せずにおられようか!!!
僕の人生を変え、歩みを共にして頂いている劇団、ステージタイガー!!
4度、降臨!!!
激熱、期待せよ!!!
COMEING SOON!!!



