劇73 特攻舞台Baku-団 【病的船団  ships of diseases08】 | 日々幸進(ひびこうしん)

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8月28日(木) 


特攻舞台Baku-団 【病的船団  ships of diseases08】

http://www.baku-danger.com/
シアトリカル應典院
13:00


脚本:水本剛
演出:特攻舞台Baku-団

キャスト
伊藤しのぶ/鈴木洋平/谷屋俊輔/石神禿/阿比留真子/水本剛

上田ダイゴ(Maverick CORE)/本條マキ(France_pan)/中村真利亜(TAKE IT EASY!)/白井宏幸(劇団暇だけどステキ)




僕の人生に光をくれた劇団のひとつ。

39歳、転職する時期に観たひとつの芝居が今も忘れられない。

その舞台からファンになり今期まで欠かさずに彼らの公演を観続けてきた。

彼らはアグレッシブに、その歩みを止めることなく公演を、外部公演を重ね続けていた。

そうした姿に心打たれ、ファンである事以上の何かを僕にもたらしてくれていた。


しかも今回の公演は 【再演】。

そのワードこそ、一回やった作品を更にスケールアップさせるに相応しい行為。

僕がファンになる前の作品なので、勿論未見!

しかもキャストは一新!という事で、気分的には新作をそのまま観に来た♪という感じ。


昂ぶる思いを胸に劇場へ!

そして、

その舞台セットを目の当たりにして足がすくむ。

・・・・・・・・・

僕の短い観劇経験からも、その舞台セットが普通でない事は分かる。

その異常ともいえる舞台セットの密度は、入った瞬間に僕らに魔法をかけているに等しい異様だ。

そう、劇場内に入った瞬間に、その特異なる世界観に引きずり込む。

驚きである。

この舞台セットを観ずして、舞台セットを語るなかれ、と・・・・・思ってしまうほどの威力!

あの(劇団Giant Grammy)の西本卓也さんである。

前回 GG公演の工場内のセットの出来も秀逸だったが、今回は更にそれを上回る極上の仕事である。

素晴らしい。

スタッフとして最高の支援であると僕は思った。

最高です!


そして、舞台が始まるや、その嵐のような航海に心が躍った!

嗚呼、

何という幸せ!

役者一人一人の力量が素晴らしいというのもあるだろうが、スムーズで止まらないのがたまらない。

何より戯曲の持つ荒々しくも、儚くも、猛々しくも、毒々しくも、美しくも、愛しい言葉たち。

圧倒的に構築された世界観に、易々と引き込まれてしまう。

この舞台を観劇できる人は幸せだ。

そしてこの舞台について思いを馳せることが出来る人はもっと幸せだ。


まだ公演が二日目なのでネタバレは避けたいが、これだけは言っておきたい。

キラキラとしたセリフの中である人物が心情を吐露する所がある。(まぁ、その事を本人が話すのではない間接的であるコトがまたいいのだが・・・・・)


「僕の夢は【美しく死ぬ】事だ」


この言葉に込められた現代社会へのアンチテーゼは、様々な情報化社会に肥大した若者への警鐘であり、作者の自分達から社会へ向けた原爆投下ではないか?

もう少し話しを突っ込みたいのだが、それはまた終演後に置いておこうと思う。


とにかく1回観ても足りないであろう作品!

僕はもう一度幸運にも、観る機会を得ている。

そうした引力の心地よさに僕は無心に再び劇場へ向かう。

幾つもの心に残る言葉の美しさに魅かれて。


残り公演、スタッフ、キャストの皆様、頑張って下さい!




PS

今回の回は 【NPO法人精神障害と社会を考える啓発の会】トークイベントがあり、興味深いお話が聞けた。

僕的な観点だが、やはりそうした差別などが社会にはある。

前回の【May】さんの作品にも差別という問題はあった。

【人種】 という国の違い。

しかし、それは今回の精神的な弱さを持つという【人種】で括るなら、やはりナンセンスではないだろうか?

人間は弱い。

誰でもだ。

だったら問題は、どうすれば他の人間とうまく関われるか?

それだけである。

しかし、そこを難しくしているのは、今回の舞台でも医者が言った言葉にある。

愚か極まりない人間の自己顕示欲。

僕は今までも、これからも それを 【個性】 と位置付けて付き合っていけたらと思っている。