脚本:寺山修司『花札伝綺』より
演出・振付:末満健一
出演:立花明依(ピースピット)、豊田真吾(デス電所)、松村里美(TAKE IT EASY!)、宇野伸茂(I/X)、西国原菜々(劇団赤鬼)、延命聡子、中野裕貴、山本純子、竹村晋太郎、榎本祐希、谷村欣也、末満健一(ピースピット)
ネタバレ多少ありなので、未見の方で観ようと思われる方はご遠慮下さいまし。
どうしても観たい熱に浮かされ初日観劇に滑り込む。
【ピースピット】 に外れなし!
気持ちはいやがうえにも盛り上がる♪
それにしても・・・・この熱量はどうだ?
開幕した瞬間に全ての日常世界が凡庸な紙屑へと変わる。
舞台を司る色は3色。
赤 白 黒
3色のみに配合された舞台が何故このようにまで煌びやかに眩しいのかは間違いなくキャストスタッフの熱量以外に他ならないと感じる。
舞台前半から舞い散る紙ふぶき。
しかしその舞台の床に落ちた紙を見て驚きに息をのむ。
真っ黒いバックに感じが一文字 【死】 【魅】 などと書き込まれ四角に切り取られているのだ。
しかも!
驚くべきは両面にその字が施されているという事実だ。
つまり、ばら撒かれた紙ふぶきがどう落ちても表を向くのは字だということだ。
何という途方もない労力。
小劇団であり、小さなハコでこそ発揮される綺羅星の如き団結力の結晶。
そしてそれが物語り後半に及ぶやばら撒かれる紙ふぶきがタイトルを踏蹴する 【花札】 へと変貌を遂げていた。(しかもその花札も両面コピーである!)
末満さんがブログで書かれていた作業という事が、これか!と思いやり遂げた皆様に胸がすくような思い!
音楽はキンショーまみれ!
オーケンのシャウトが炸裂しまくり、舞台に仄白い陽炎が生まれている。
ゾクゾクした。
それにしても 墓場の鬼太郎 演じる 【立花明依】さんの究極のお歎美さ!
美しく流麗で、凛としている。
立ち振る舞いがイチイチ決まる!
それを増幅させているのは照明の当て方のコントラスト!
ワンシーンワンシーンがまるで絵葉書のようで、それだけで写真集が作成出来そう。
ああ、そうそう 【豊田真吾】さんがめちゃめちゃ綺麗でびっくりします!
【宇野伸茂】さんのアイロニー色の強い激しさ!
【中野裕貴】さんの完璧なまでの美しさとコケティッシュさと、あの冷たい視線。僕はマゾではないが、あの射るような視線には一度焼かれてみたと思うのは仕方ない事だと感じる。
【延命聡子】さんも【西国原菜々】さんも美しさに拍車がかかっている。
ああ、まだまだ書きたい事があるなれど・・・・・・・・来月の8日まで続く長丁場!
とりあえずは、ここで筆(キーボード)を置く事にします。
劇中、キャストが円を描いてグルグルと回るシーンが何度かあるのだが、その度に床にばら撒かれた花札と漢字一文字の紙ふぶきが客席へと舞い散る。
様々な箇所から当てられるピンスポットでキラキラと舞い踊るのは夢を見るように美しい。
終演後、あれほど煌き輝いて僕を魅了した紙ふぶきが舞台にばら撒かれたままにあって、切なくて苦しくなった。
一瞬の花火のような謳歌を、断続的に行うパルスに余韻が残る。
未見の方は是非に!
その溢れ出るマグマの奔流のような舞台にまみれて欲しいと切に願うものであります!